項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 140-11-4 |
名称 | 酢酸ベンジル |
物質ID | 25B0036 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点90℃(closed cup)(HSDB(Access on September 2013))に基づいて区分4とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が460℃(HSDB(Access on September 2013))であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値 2,490 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、PATTY(6th, 2012))、3,690 mg/kg(ACGIH(7th, 2001))に基づき、区分外(国連分類基準の区分5)とした。なお、今回の調査で入手したPATTY(6th, 2012)のデータを追加し、JIS分類基準に従い、区分5から区分外に変更した。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギ LD50値> 5,000 mg/kg(PATTY(6th, 2012)、IUCLID(2000))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
HSDB(Access on September 2013)には、「皮膚、眼、気道に刺激性」と記載されており、IUCLID(2000)では、ECガイドラインのGLP試験でウサギ及びヒトに対し中等度の刺激性を示したとしていることから区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
IARC(1986)には「ヒトに眼刺激性」との記載があり、HSDB(Access on September 2013)には「眼に刺激性あり」、「ウサギを用いた眼刺激性試験で眼瞼痙攣がみられた」との記載がある。回復性の記述はないため、以上の情報に基づき、区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | ACGIH(7th, 2001)でボランティアによる試験で本物質の8%濃度での感作性試験で反応がみられないとの記載があり、IUCLID(2000)でモルモットのビューラー法及びマキシマイゼーション法による試験で陰性、ヒトパッチテストで陰性であるが、ACGIH(7th, 2001)では感作性について十分なデータが得られていないと記載されていることから、分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。In vivoでは、マウスの骨髄細胞及び末梢血赤血球を用いる小核試験(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))、マウスの骨髄細胞を用いる染色体異常試験(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013))、マウスの骨髄細胞を用いる姉妹染色分体交換試験(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))、ラットの肝細胞を用いる不定期DNA合成試験及びラットの膵臓を用いるDNA鎖切断試験(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002))でいずれも陰性である。In vitroでは、哺乳類培養細胞を用いるマウスリンフォーマ試験で陽性のデータがある(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013))が、細菌の復帰突然変異試験(IARC(1999)、ACGIH(7th, 2001)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))及び哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験(IARC(1999)、JECFA TRS 909(2002)、NTP DB(Access on June 2013))で陰性である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ACGIH(1994)でA4、IARC 71(1999)でグループ3に分類されていることより「分類できない」とした。分類ガイダンスに従い区分を変更した。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、発生毒性については、ラットを用いた経口(強制)経路での発生毒性試験において母動物でわずかな体重増加抑制がみられ、胎児体重の減少がみられた。奇形はみられていないが、母動物毒性及び児の低体重と関連したと考えられる内臓変異及び骨格変異がみられている(JECFA FAS 868(1996))。また、ラットあるいはマウスを用いた13週間経口投与毒性試験において、雄の精子、生殖器に影響はみられず、マウスの雌で性周期の延長がみられたが低体重に起因したものであった(JECFA FAS 868(1996)、NTP TR431(1993))との報告があり、PATTY(6th, 2012)では本物質はラット及びマウスの亜慢性毒性試験において生殖器官に関連した影響がみられないことを根拠として生殖毒性物質ではないと考えられるとしているとしている。しかし生殖能に対する影響について十分な試験が実施されていないことから、分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H370
H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトに気道刺激性と麻酔作用を生じる(NTP TR250(1986)、ACGIH(7th, 2001))、マウスに区分1のガイダンス値の範囲内(1.3 mg/L)の蒸気ばく露においてうっ血及び肺水腫(ACGIH(7th, 2001))、中枢神経抑制(NTP TR431(1993))が認められたとの記載より、区分1(呼吸器)、及び区分3(麻酔作用)に分類した。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(腎臓)、区分2(鼻腔) |
危険 警告 |
H372
H373 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
ヒトが本物質に連続吸入ばく露すると腎臓に障害を受ける(NTP TR250(1986))との記載より区分1(腎臓)に分類した。一方、実験動物ではラットの2年間混餌投与試験では区分2を超える用量をばく露しても毒性影響は見られなかった(NTP TR431(1993))が、マウスの2年間混餌投与試験において、区分2のガイダンス値範囲内の用量(35-40 mg/kg/day)で、鼻腔の障害(嗅上皮の萎縮及び変性、鼻粘膜下組織の過形成、鼻粘膜上皮の色素沈着)が見られた(NTP TR431(1993))との記述があり、安全側に立脚して有害性影響を評価する観点から、区分2(鼻腔)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
魚類(メダカ)による96時LC50=4 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
急速分解性があり(28日でのBOD分解度=95%(既存点検, 1989))、魚類(メダカ)の28日間NOEC = 0.92 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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