項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 104-90-5 |
名称 | 5-エチル-2-メチルピリジン |
物質ID | 25B0060 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成21年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点70℃(密閉式)(SIDS(1994))に基づいて区分4とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が939 deg Fであり(HSDB(Access on December 2013))、常温では発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,737mg/kg、710 mg/kg、918-2,295 mg/kg の報告(SIDS(2005))に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ウサギのLD50値として、1,000 mg/kg の報告(SIDS(2005))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足で分類できない。なお、ラットで1,700 ppm(3時間)の用量(4時間換算値:1,472ppm)で死亡例なしとの報告(PATTY(6th, 2012))、及びラットのLC100値(3.7時間)として1,700 ppm(4時間換算値:1,635ppm)の報告(SIDS(2005))がある。試験濃度が飽和蒸気圧濃度(1,829 ppm)の90%より低いため、蒸気と判断した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットで12,000 ppm(1時間及び40分)(4時間換算値:14.9 mg/L及び9.9 mg/L)、4,000 ppm(4時間及び20分)(4時間換算値:19.8 mg/L及び1.65 mg/L)の各用量で死亡例がみられたとの報告(PATTY(6th, 2012))がある。なお、試験濃度が飽和蒸気圧濃度(1,829 ppm)より高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
SIDS(2005)には、ウサギを用いた試験(OECD TG404)で、全適用部位が閉塞除去1時間後に黒く変色し、1日目には硬化し凹凸状態となり、適用部位周囲の皮膚は軽度~中等度の浮腫と中等度~重度の紅斑を示したことから腐食性と判定したとの報告がある。また、PATTY(6th, 2012)には、本物質が皮膚刺激性を示すとの記載がある。以上の情報に基づき区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
PATTY(6th, 2012)には、本物質が重度の眼刺激性を示すとの記載があること、SIDS(2005)で皮膚腐食性と判定されていることから区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、PATTY(6th, 2012)に、モルモットを用いた試験で皮膚感作性を起こさなかったとの記載があるが、試験方法及び感作された動物の比率などの結果の詳細が不明である。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性(SIDS(2005))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、また、ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験でS9 mix非存在下で陽性結果があるが、これは細胞毒性近辺の用量の知見であり、適切な用量で実施した2回の試験ではともに陰性であった(SIDS(2005))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた経口経路(強制)での生殖毒性スクリーニング試験(OECD TG421案)で、親動物での体重増加抑制、流涎、肝臓、腎臓、脾臓の病変などの一般毒性が発現している用量(300 mg/kg/day)で、全同腹児死亡(3例)、児動物の体重低値、生存率低下がみられた(SIDS(2005))。したがって、区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットの経口投与(250-1,020 mg/kg)において、嗜眠、立毛、運動失調、呼吸促進などが報告されている(SIDS(2005))ことから区分3(麻酔作用)とした。なお、旧分類のPATTYの記載(チアノーゼ、肺の気腫、うっ血、水腫)については生存個体の所見か詳細不明であったため記載しなかった。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに28日間強制経口投与した試験において、区分2に該当する用量(95-300 mg/kg/day; 90日換算値: 29.6-93.3 mg/kg/day)で、体重増加量及び摂餌量の減少、肝臓及び腎臓の重量増加、血中尿素窒素、クレアチニン及びAST活性の上昇(いずれの所見も雌雄の性別に関する記述なし)がみられた(SIDS(2005))との記述より、肝臓及び腎臓が標的臓器の対象となるが、肝臓は病理組織所見を伴わず、関連所見としては血中AST活性の上昇のみ(性別及び程度不明)であり、重大な毒性変化は含まれない。また、腎臓は雄に硝子滴腎症がみられ、これは雄ラット特異的な現象であり、ヒトにはあてはまらないとされていることから、標的臓器とは考えがたい。すなわち、体重増加量の減少に関連する標的臓器は特定できないが、体重増加量の減少の程度についてはSIDSに記述がなく、区分2上限近傍の用量まで総じて重大な毒性影響はないものと考えられる。以上より、経口経路では区分外相当であるが、他の経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50 = 39.6 mg/L(SIDS, 2005)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(OECD301Eでの分解度77%(SIDS, 2005))、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC = 0.689 mg/L(SIDS, 2005)であることから、区分3となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 39.6 mg/L(SIDS, 2005)であるが、急速分解性があり(OECD301Eでの分解度77%(SIDS, 2005))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow = 2.27-2.52(SIDS, 2005))ことから、区分外となる。 以上の結果を比較し、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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