項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 900-95-8 |
名称 | 酢酸トリフェニルスズ (再分類) |
物質ID | H26-B-052, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性である (Pesticide Manual (14th, 2006) に引火点が185±5℃との記載がある) が、所定の試験法によるデータがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性及び自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 水溶解度約 9 mg/L (20℃) (HSDB (Access on July 2014)) というデータが得られており、水と激しく反応することはないとみられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素 (Sn) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P361+P364 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値として、136 mg/kg (雄)、136 mg/kg (EHC 15 (1980))、140 mg/kg、298 mg/kg (JMPR 827 (1991))、140-298 mg/kg (CICAD 13 (1999))、136-491 mg/kg (PIM 589 (1994))、491 mg/kg (雄) (ACGIH (7th, 2001)、EHC 15 (1980)) の7件の報告がある。最も多くのデータが該当する区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P280 P312 P321 P361 P364 P405 P501 |
ラットのLD50値として、450 mg/kg (雄) (EHC 15 (1980))、450 mg/kg (PIM 589 (1994))、> 2000 mg/kg (CICAD 13 (1999)、JMPR 827 (1991))、ウサギのLD50値として、約125 mg/kg (PIM 589 (1994)) の4件の報告がある。最も多くのデータが該当する区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分1 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットのLC50値 (4時間) として、0.044 mg/L (雌)、0.069 mg/L (雌) との報告 (JMPR 827 (1991)) がある。LC50値の最小値が該当する区分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (3.17×10-4 mg/L) より高いため、粉じんの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギの皮膚に本物質を適用した試験で刺激性はみられなかった (CICAD 13 (1999)、JMPR 827 (1991)) との報告がある。一方で、本物質は刺激性を持つ可能性が示唆されている (HSDB (Access on July 2014))。以上の結果より、軽度の刺激性を有すると考え、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。なお、本物質はEU DSD分類で「Xi; R38」、EU CLP分類で「Skin Irrit. 2 H315」に分類されている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において強い傷害を示し回復しなかったことから適用72時間後に屠殺した (CICAD 13 (1999)、JMPR 827 (1991)) との報告から、区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
モルモットを用いた皮膚感作性試験 (ビューラー法) において感作性がみられた (CICAD 13 (1999)) との報告があることから区分1とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。すなわち、本物質のin vivoデータはなく、in vitroでは、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性、小核試験、姉妹染色分体交換試験で陽性である (ATSDR (2005))。 なお、in vivoでは、トリフェニルスズ化合物のげっ歯類優性致死試験で陰性との報告がある (ACGIH (7th, 2001))。また、CICAD 13 (1999) では、トリフェニルスズ化合物について遺伝毒性を示さないと結論している。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ACGIH (7th, 2001) で、有機スズ化合物としてA4に分類されている。したがって、分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた経口経路 (不明) での催奇形性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量減少、立毛、血様鼻汁) がみられる用量 (8 mg/kg/day) において生殖あるいは胎児に対する影響 (流産 (10例)、早期及び総子宮内死亡の増加、着床数、総生存胎児数、胎児体重及び頭臀長の減少、胸骨分節の無骨化あるいは低骨化の増加、尿管の拡張) がみられ、ウサギを用いた経口経路 (強制) での催奇形性試験において、母体毒性 (死亡 (1/15例)、摂水量減少、摂餌量減少) を示す用量 (1.0 mg/kg/day) で、生殖あるいは発生に対する影響 (流産、早産、子宮内死亡、膣からの出血、着床数減少、生存胎児数減少、胎児体重減少、頭臀長減少、胎盤重量減少、臍ヘルニア、骨化遅延) がみられている (JMPR (1991))。また、トリフェニルスズ化合物は実験動物において生殖及び発生への影響がみられるとの報告がある (CICAD 13 (1999))。以上のように母動物毒性がみられる用量で生殖に影響がみられていることから、区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系、肝臓)、区分3 (気道刺激性) |
危険 警告 |
H370 H335 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトにおいて頭痛、吐き気、嘔吐、眩暈、視力障害、視覚障害、意識障害、羞明など中枢神経系に対する影響がみられている (CICAD 13 (1999)、HSDB (Access on July 2014))。また、肝障害が認められ、肝臓の肥大、肝アミノトランスフェラーゼ活性の上昇が報告されている (HSDB (Access on July 2014))。実験動物のデータはない。 また、本物質自身のデータではないが、有機スズ化合物として気道刺激性 (ATSDR (2005)、ACGIH 7th (2001)) の可能性が記載されている。 以上より、区分1 (中枢神経系、肝臓)、区分3 (気道刺激性) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (免疫系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトにおける反復ばく露による有害性の知見はない。実験動物ではモルモットに本物質15 ppm を47及び77日間混餌投与した結果、区分1相当の用量 (1.5 mg/kg/day相当 (90日換算: 0.73-1.28 mg/kg/day)) で、胸腺重量の減少、脾臓及びリンパ節における形質細胞数の減少、104日間混餌投与で破傷風毒素に対する免疫応答の抑制が示された (CICAD 13 (1999)、JMPR (1991))。また、本物質の生体内における加水分解物である水酸化トリフェニルスズをマウス、ラット又はイヌに13週間から104週間混餌投与した多くの試験でも、区分1相当の用量から、白血球数、リンパ球数の減少、免疫グロブリン画分の変動 (IgG、IgAの減少、IgMの増加/減少) が認められている (CICAD 13 (1999)、JMPR (1991))。 以上より、本物質及び代謝物の反復経口投与により、複数の動物種で免疫系への抑制作用が顕著に認められていることから、区分1 (免疫系) に分類した。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - |
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- | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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