項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 100-21-0 |
名称 | テレフタル酸 (再分類) |
物質ID | H26-B-064, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性及び自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点496℃ (ICSC (1994)) であり、常温では発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg (SIDS (2004))、> 6,400 mg/kg (環境省リスク評価第3巻 (2004))、1,900-18,800 mg/kg (DFGOT vol. 25 (2009)、NITE初期リスク評価書 (2008)) との報告がある。最多のデータが該当する区分外とした。新たな情報源 (DFGOT vol. 25 (2009)、NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、環境省リスク評価第3巻 (2004)) を追加し、区分を見直した。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg (DFGOT vol. 25 (2009)、NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)) との報告に基づき、区分外とした。新たな情報源 (DFGOT vol. 25 (2009)、NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)) を追加し、区分を見直した。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットのLC50値 (2時間) として、> 2.02 mg/L (4時間換算値:> 1.01 mg/L) (DFGOT vol. 25 (2009)、SIDS (2004))、> 295 ppm (> 0.4 mg/L) (4時間換算値:> 0.1 mg/L) (NITE初期リスク評価書 (2008)) との報告があるが、これらの値のみでは、LC50値がどの区分に該当するかを確定できないため、分類できないとした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験 (投与時間不明) の報告が複数あり、「刺激性なし」又は「軽度の刺激性あり」との結果であった (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004))。また、ラットにおいても、本物質0.2 mLの適用により刺激性がみられなかったとの報告がある (ACGIH (7th, 2001))。以上の結果から、軽度の刺激性を有すると考えられるため、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。ガイダンスに従い区分を変更した。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験で「刺激性なし」又は「軽度の刺激性あり」 (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、ACGIH (7th, 2001)) との報告があることから、軽度の刺激性を有すると考えられるため、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験で感作性はみられなかった (SIDS (2004)) との報告があるが、試験条件や結果の詳細等が不明であるため、分類に用いるには不十分なデータと判断した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウスの骨髄細胞の小核試験で陰性 (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、HSDB (Access on August 2014)、DFGOT vol. 25 (2009))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、ヒト末梢血リンパ球の小核試験及び染色体異常試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験でいずれも陰性である (NITE初期リスク評価書 (2008)、環境省リスク評価第3巻 (2004)、SIDS (2004)、NTP DB (Access on September 2014)、HSDB (Access on August 2014))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 国際評価機関による発がん分類はない。ラットを用いる本物質 (1,000 mg/kg/day) の2年間混餌投与毒性試験で、膀胱結石、膀胱の過形成、膀胱腫瘍が報告されている (SIDS (2004)) が、ヒトの発がん性について評価できないため、分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた経口経路 (混餌) での1世代生殖毒性試験において、親動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量の減少、下痢、腎・膀胱結石、哺育困難状態、死亡) がみられる用量 (930-1,219 mg/kg/day) において、出生児の死亡、新生児の生存率の低下、体重増加抑制、児動物に腎・膀胱結石がみられている。なお、ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験において、催奇形性はみられていない (DFGOT vol. 25 (2009)、NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、環境省リスク評価第3巻 (2004))。 旧分類では、同じ1世代試験のデータを用いて区分2としていたが、親動物毒性、児動物毒性がみられた用量は極めて高用量であったことから、区分2を分類できないに変更した。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性) |
警告 |
H335 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は、軽微な呼吸器刺激性があるとの報告 (環境省リスク評価第3巻 (2004)、SIDS (2004)、HSDB (Access on August 2014)) がある。それ以外に単回ばく露の毒性データはない。以上より、区分3 (気道刺激性) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトでの反復ばく露による有害性知見はない。実験動物では、本物質 (粉じんと推定) をラットに28日間、又は6ヶ月間吸入ばく露した試験において、区分1相当濃度 (28日間投与では0.52 mg/m3 (90日換算: 0.00017 mg/L/6時間)、6ヶ月間投与では10 mg/m3 (0.01 mg/L/6 時間) 以下で、呼吸器への影響 (呼吸器刺激性変化 (6ヶ月間ばく露)、気管上皮の変性様変化 (28日間ばく露)) がみられた (SIDS (2004))。経口経路ではラットに2週間、15週間、又は2年間混餌投与した試験において、区分2を超える用量 (ガイダンス値換算: 581-4,523 mg/kg/day) で膀胱に結石、移行上皮の過形成がみられた (SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 以上より、区分1 (呼吸器) に分類した。なお、旧分類はList 3の情報源から分類し、「区分2 (膀胱)」としているが、引用元であるBUAレポート (1991) 中に記載された元データ (CIIT (1982)) では、用量相関性のない、かつ低頻度 (雄ラット、1/10例) の膀胱結石発生用量による情報に依拠したと推定されるが、BUAによるハザード評価としても採用されていない情報であり、分類には利用できないと判断した。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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