項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 79-24-3 |
名称 | ニトロエタン (再分類) |
物質ID | H26-B-074, R-029 |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団 (ニトロ基) を有し、酸素収支が-94と、基準の-200より高いが、国連分類2842、クラス3に分類されており、上位のクラス1に分類されていない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点28℃ (closed cup) (ICSC (2013)) に基づいて区分3とした。なお、国連分類2842、クラス3、PGIIIである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団 (ニトロ基) を有するが、国連分類2842、クラス3に分類されており、上位の自己反応性化学品には該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が410℃ (ICSC (2013)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P362+P364 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,625 mg/kg との報告 (DFGOT vol. 19 (2003)) に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットへの6時間吸入試験において、2,200 ppm (4時間換算値:2,694 ppm) のばく露量で毒性症状が認められず、13,000 ppm (4時間換算値:15,921 ppm) のばく露量で全例死亡との報告 (DFGOT vol. 19 (2003)、ACGIH (7th, 2001)) とがあるため、2,694 ppm < LC50値 < 15,921 ppm と推測される。この推定LC50値に基づき、区分4とした。なお、吸入試験におけるばく露量がいずれも飽和蒸気圧濃度 (20,533 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | 本物質の原液0.5 mLを投与した結果、軽度の赤斑がみられたのみで刺激性なしとの報告がある (HSDB (Access on August 2014))。また、本物質はウサギに対して弱い刺激性を持つとの記載がある (DFGOT vol. 19 (2003))。以上の結果から区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
本物質はウサギ結膜に対して弱い刺激性を持つ (DFGOT vol. 19 (2003)) との記載があり、DFGOT vol. 19 (2003) は粘膜に対して弱い刺激性を持つと結論付けている。また、ウサギに本物質の原液0.1 mLを適用した結果、流涙がみられた (HSDB (Access on August 2014)) が 、刺激性の分類基準に適応する眼の変化は認められなかった。以上、「弱い刺激性」から区分2Bとした。情報を精査し、区分を見直した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、モルモットを用いたドレイズ試験において、感作性はみられなかった (HSDB (Access on August 2014)) との報告があるが、詳細等不明であるため区分に用いるには不十分なデータと判断した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性 (DFGOT vol. 19 (2003)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2014))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (DFGOT vol. 19 (2003)、PATTY (6th, 2012)、NTP DB (Access on September 2014)、HSDB (Access on August 2014))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | DFGOT vol. 19 (2003)、PATTY (6th, 2012)、SIAP (2010) で、ラットを用いた2年間吸入ばく露試験で発がん性が認められていないとの報告がある。1種類の動物における発がん性試験結果であるため、データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。マウスを用いた吸入経路による催奇形性試験において、母動物毒性、催奇形性、胚・胎児毒性のいずれもみられていないとの報告がある (DFGOT vol. 19 (2003))。しかし、母動物毒性がみられない用量1用量のみの試験であり、信頼性に乏しいことから分類に用いなかった。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (血液系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H335 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質は気道刺激性、麻酔作用がある。ヒトにおいては、小児が経口摂取した2症例で、嘔吐、胃の刺激、眠気、息切れ、無気力、チアノーゼ、メトヘモグロビン血症の報告がある (DFGOT vol. 19 (2003)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2014))。 実験動物では、モルモット、ウサギの1500 mg/m3 (1.5 mg/L) 以上の吸入ばく露で、流涎、呼吸困難、ラ音 (DFGOT vol. 19 (2003))、モルモット、ウサギの吸入ばく露 (濃度不記載) で、脳浮腫、脳のうっ血 (HSDB (Access on August 2014))、ラットの1,256 mg/kgの経口投与で運動失調、痙攣の報告がある (SIAP (2010))。 以上より、血液系への影響、気道刺激性、麻酔作用があると考えられ、区分1 (血液系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。なお、ラットの経口投与の知見はSIAPのみであり、情報源をたどれないため区分対象としなかった。また、脳浮腫、脳のうっ血の知見は濃度不記載のため区分対象としなかった。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ヒトでは急性ばく露による情報はあるが、反復ばく露による有害性知見はない。 実験動物では、ラットに本物質を最大200 ppm の濃度で2年間 (7時間/日、5日/週) 吸入ばく露した発がん性試験で、血液及び血液化学検査の各パラメータ値、及び病理組織学的検査で異常を認めず、無影響濃度 (NOEL) が 200 ppm とされている (DFGOT vol. 19 (2003)、PATTY (6th, 2012))。吸入ばく露した物質の状態を蒸気と仮定し、200 ppm をガイダンス値へ濃度換算すると、区分2の範囲内の値 (0.72 mg/L/6時間) となるが、区分2上限濃度での影響の有無は不明である。この他に分類可能な情報はなく、データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | デ-タ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
藻類(セネデスムス)の72時間ErC50 = 6 mg/L (SIDS, 2010)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(28日間の分解度 < 0.1% (SIDS, 2010))、藻類(セネデスムス)の72時間ErC50 = 6 mg/L (SIDS, 2010)であることから、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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