項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 822-06-0 |
名称 | ヘキサメチレン=ジイソシアネート (別名:ヘキサン-1,6-ジイソシアネート) (再分類) |
物質ID | H26-B-087, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 引火点130℃ (closed cup) (GESTIS (Access on September 2014)) に基づいて区分外とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | イソシアネートは広義のシアン酸化合物。重合反応を起こしやすいがデータがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が454℃ (ICSC (1993)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機物質。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P362+P364 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、105-960 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2008))、710 mg/kg (産衛学会許容濃度の提案理由書 (1995))、746 mg/kg (SIDS (2004)、環境省リスク評価第2巻:暫定的有害性評価シート (2003))、959 mg/kg (SIDS (2004)、産衛学会許容濃度の提案理由書 (1995)) との4件の報告がある。分類ガイダンスに従い、最も多くのデータが該当する区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P280 P312 P321 P361 P364 P405 P501 |
ウサギのLD50値として、570-599 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2008))、599 mg/kg (SIDS (2004)) との報告に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットのLC50値 (4時間) として、8.7 ppm (環境省リスク評価第2巻 (2003))、18.2 - 50.8 ppm (NITE初期リスク評価書 (2008))、18.2 ppm (SIDS (2004)、22 ppm (SIDS (2004)、産衛学会許容濃度の提案理由書 (1995))、45 ppm (SIDS (2004)、ATSDR (1998)) との報告に基づき、区分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (69.1 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) において、重度の浮腫や紅斑がみられ、適用24時間後には壊死が観察され8日目に回復性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2004))。また、ウサギやモルモットを用いた他の皮膚刺激性試験においても腐食性ありと判断されている (NITE初期リスク評価書 (2008))。以上の結果から区分1とした。なお、本物質はEU DSD分類で「Xi; R38」、EU CLP分類で「Skin Irrit. 2 H315」に分類されている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405) において、適用30秒後に両眼の角膜、虹彩、結膜に強度の刺激、適用72時間後に光刺激に対する反応欠如、出血、虹彩の損傷がみられ回復性はみられなかったとの報告がある (NITE初期リスク評価 (2008))。また、SIDS (2004) においても、ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG405) の結果から眼腐食性物質と判断している。さらに本物質は皮膚腐食性/刺激性の区分1としている。以上の結果から区分1とした。なお、本物質はEU DSD分類で「Xi; R36」、EU CLP分類で「Eye irrit. 2 H319」に分類されている。 |
4 | 呼吸器感作性 | 区分1A |
危険 |
H334 | P304+P340 P342+P311 P261 P284 P501 |
ヒトにおいて、本物質ばく露による喘息、過敏性肺臓炎発症の報告や (産衛学会許容濃度の提案理由書 (1995)、ACGIH (7th, 2001)) 、中程度の気道障害の報告がある (環境省リスク評価第2巻 (2003)) 。また、本物質は日本産業衛生学会において、気道感作性物質の第1群に分類されている。以上の結果から、区分1Aとした。なお、本物質はEU DSD分類で「R42」、EU CLP分類で「Resp. Sens.1 H334」に分類されてる。ヒトの気道への影響に関する報告が複数あること、日本産業衛生学会において、気道感作性物質の第1群に分類されていることから細区分した。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
モルモットを用いた皮膚感作性試験 (OECD TG 406) 3報において陽性率はそれぞれ、20/20、14/20、18/20であり、感作性ありと判断されている (SIDS (2004))。また、マウスを用いた耳介腫脹試験で用量依存的な耳介腫脹 が、マウス局所リンパ節増殖試験 (LLNA) で濃度依存的な 3H-メチルチミジン取り込み量の増加がみられたとの報告がある (NITE初期リスク評価 (2008))。以上の結果から、区分1とした。なお、本物質はEU DSD分類で「R43」、EU CLP分類で「Skin Sens.1 H317」に分類されてる。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性(NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、HSDB (Access on August 2014))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験で陰性である(NITE初期リスク評価書 (2008)、IUCLID (2000)、HSDB (Access on August 2014))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 国際評価機関による発がん性分類はない。ラットの2年間吸入ばく露発がん性試験で、発がん性は認められなかったとの報告(SIDS (2004)) があるが、ラットのデータのみで発がん分類をつけられないため、「分類できない」とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた吸入経路での反復投与毒性・生殖毒性併合試験 (OECD TG 422) において、親動物毒性がみられる用量においても生殖能、次世代の発生に影響がみられていない。また、ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験 (OECD TG 414) において、親動物毒性がみられる用量においても胎児に影響がみられていない (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004))。以上の結果があるが、スクリーニング試験であることから、分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (呼吸器) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
本物質は気道刺激性がある (NITE初期リスク評価書 (2008)、ACGIH (7th, 2001)、SIDS (2004))。ヒトでは複数の事例があるが、分類に利用できるデータはない。 実験動物では、ラットの0.056 mg/L以上の濃度の吸入ばく露で、呼吸緩徐、呼吸困難、努力呼吸、ラ音、チアノーゼ、衰弱、運動低下、低体温、立毛、ラットの0.50 mg/Lで重篤な呼吸器障害、チアノーゼ、呼吸器刺激性、気管支肺炎、気管支拡張症の報告がある。これらの吸入ばく露のデータは生存個体でみられている。吸入ばく露でみられた呼吸器への影響は、区分1のガイダンス値範囲の濃度で認められた。 経口投与では、ラット (投与濃度不記載) で蒼白、チアノーゼ、呼吸数減少、呼吸深大、下痢が認められている (ATSDR (1998)、SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 以上より、区分1(呼吸器) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
自動車整備工場で本物質又は本物質を含む塗料にばく露された男性塗装工41名の集団と対照群の集団について、肺機能検査を実施し比較した結果、ばく露群ではクロージングボリューム (CV) の増加がみられ、末梢気道病変が示唆された。6年後の追跡調査ではばく露された塗装工36名の群と非ばく露群との間での肺機能検査において、非喫煙者同士の群間には有意差はないが、喫煙 (又は喫煙経験) 者同士の群間の比較では、ばく露群で肺機能の有意な低下がみられ、本物質ばく露による肺機能低下は喫煙により増加する傾向がある (NITE初期リスク評価書 (2008)、IRIS (1994)、ATSDR (1998)) との記述、また、本物質を含む塗料への職業ばく露、又は本物質の製造工程での職業ばく露の事例において、本物質反復ばく露による呼吸器障害発症例が多数報告されている (NITE初期リスク評価書 (2008)、ATSDR (1998))。 実験動物ではラットに本物質蒸気を90日間又は1年-2年間吸入ばく露した試験において、区分1の濃度範囲 (0.000034-0.0017 mg/L/6時間) で、鼻腔 (上皮の過角化、扁平上皮化生、粘液分泌細胞の過形成、嗅上皮の変性など)、肺 (間質性肺炎、肺胞マクロファージの集簇など) に組織傷害がみられているが、呼吸器系以外に標的臓器を示唆する所見はみられない (SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008)、ATSDR (1998))。 以上より、分類は区分1 (呼吸器) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
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