項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 109-66-0 |
名称 | n-ペンタン (再分類) |
物質ID | H26-B-096, R-042 |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点-49℃ (closed cup)、沸点36℃ (ICSC (1999)) に基づいて区分2とした。 なお、国連分類1265、クラス3、PGⅡである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が309℃ (ICSC (1999)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 試験温度である55℃において、気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg との報告 (ACGIH (7th, 2014)、SIDS (2010)、EU-RAR (2003)) に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、3,000 mg/kg との報告 (SIDS (2010)) に基づき、区分外とした。新たな情報源 (SIDS (2010)) を追加し、区分を見直した。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLC50値 (4時間) として、> 6,106 ppm との報告 (SIDS (2010)) があるが、このデータから区分は特定できない。マウスのLC50値 (2時間) として、98,662 ppm (4時間換算値:69,765 ppm) との報告 (EU-RAR (2003)) に基づき、区分外とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (526,160 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404、GLP準拠) において、一次刺激性スコアは0.67であったことから刺激性なしと判断されている (SIDS (2010)、EU-RAR (2003))。また、本物質をヒトに24時間半閉塞適用 (GLP準拠) した結果、刺激性なしとの記載がある (EU-RAR (2003))。一方、本物質との皮膚接触は脱脂と刺激作用を引き起こすとの記載や (産衛学会許容濃度の提案理由書 (1987))、ボランティアでの皮膚適用により痛み、灼熱感、水疱などの刺激性があるとの記載があるが (ACGIH (7th, 2014))、試験条件や刺激の程度についての記載はない。以上の結果から、テストガイドラインに準拠した試験の結果を採用し、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405相当、GLP準拠) において、一過性の結膜炎が認められ刺激性スコアは3/110であったことから、軽度の刺激性と判断されている (SIDS (2010)、EU-RAR (2003))。以上の結果から区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
- |
- | - | モルモット (20匹/群) を用いた感作性試験 (OECD TG 406、GLP準拠) において、感作誘発による皮膚反応はみられなかったことから、感作性なしと判断されている (SIDS (2010)、EU-RAR (2003))。以上の結果から区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウスの優性致死試験、ラット骨髄細胞の小核試験で陰性である(SIDS (2010)、ACGIH (7th, 2014)、EU-RAR (2003))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性である (SIDS (2010)、ACGIH (2014)、EU-RAR (2003)、NTP DB (Access on October 2014))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験において母動物毒性、胚・胎児毒性はみられていない。また、ラットを用いた経口経路 (強制) での催奇形性試験において母動物毒性、胎児毒性ともにみられていないとの報告がある (ACGIH (7th, 2014)、SIDS (2010)、EU-RAR (2003))。 以上のように胎児に対する影響はみられていない。旧分類で催奇形性試験において胎児に影響がみられていないこと、反復投与毒性試験において生殖器に影響がみられていないことから「区分外」としていたが、生殖能に関する十分な情報が得られていないことから分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H335 H336 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は気道刺激性、麻酔作用がある(産衛学会許容濃度の提案理由書 (1987)、ACGIH (7th, 2014)、EU-RAR (2003)、PATTY (5th, 2001))。ヒトにおいては、目まい、頭痛、麻酔性、中枢神経系抑制の報告がある(ACGIH (7th, 2014)、EU-RAR (2003)、PATTY (5th, 2001)、HSDB (Access on September 2014))。 実験動物では、マウスの吸入ばく露で麻酔作用、協調運動低下、正向反射抑制が認められており (EU-RAR (2003)、PATTY (5th, 2001))、本物質の麻酔作用によるものと考えられる。 以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 本物質を含む混合溶媒 (ペンタン80%、ヘプタン14%、n-へキサン5%) にばく露 (ばく露濃度、ばく露期間不明) されたベルト製造会社の従業員5名中3名が食欲低下、無力感、疲労感、両側性の筋肉機能不全 (主に足の筋肉) など中枢及び末梢神経症状を訴え、筋電図及び神経伝達速度の結果から末梢神経障害が示唆された (ACGIH (7th, 2014)、SIDS (2010)、EU-RAR (2003)) が、神経系への有害影響は混合物中のn-ヘキサンが原因物質と推定されるとの記述がある (ACGIH (7th, 2014)、EU-RAR (2003))。 実験動物ではラットに本物質蒸気を13週間吸入ばく露した試験で、20,000 mg/m3 (20 mg/L/6時間) まで投与しても、毒性影響は全くみられず (EU-RAR (2003)、SIDS (2010)、ACGIH (7th, 2014))、また、ラットに本物質を8,970 mg/m3 (9 mg/L/6時間) で30週間吸入ばく露し、神経毒性の有無を後肢着地開脚幅、神経病理組織学的検査で評価したが、神経毒性の兆候は検出されなかった (EU-RAR (2003)、ACGIH (7th, 2014))。 以上、吸入経路では実験動物の知見からは区分外相当と考えられるが、ヒトでの知見が少ないこと、及び他の経路での毒性情報がないことから、データ不足のため「分類できない」とした。なお、旧分類では吸入経路での動物試験データのみから、「区分外」と分類された。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 |
危険 |
H304 | P301+P310 P331 P405 P501 |
炭化水素で、動粘性率が0.355 mm2/sec. (25/20℃、CERI計算値) であることから、区分1とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=2.7 mg/L (EU-RAR, 2003; SIDS, 2010) であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる分解度:96%(既存点検, 1997))、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC(r) = 2 mg/L (RU-RAR, 2003; SIDS, 2010) であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=2.7 mg/L (EU-RAR, 2003; SIDS, 2010) であるが、急速分解性があり(BODによる分解度:96%(既存点検, 1997))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow = 3.39 (EU-RAR, 2003))ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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