名称:(RS) -2-シアノ-N-[ (R) -1- (2,4-ジクロロフェニル) エチル]-3,3-ジメチルブチラミド (別名:ジクロシメット)
CAS番号:139920-32-4
物質ID: | H27-A-05-METI/M-005A_P |
分類実施者: | 経済産業省/環境省 |
分類実施年度: | 平成27年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類の定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、この酸素及び塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg (雄、雌) との報告 (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008)、農薬工業会:農薬安全性情報 (Access on November 2015)) に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg (雄、雌) との報告 (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008)、農薬工業会:農薬安全性情報 (Access on November 2015)) に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットのLC50値 (4時間) として、> 1.18 mg/L (雄、雌) との報告 (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008)、農薬工業会:農薬安全性情報 (Access on November 2015)) があるが、このデータのみでは区分を特定できない。被験物質が固体であるため、粉じんの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質適用による紅斑、浮腫等の局所反応は認められず、ドレイズ判定基準による一次刺激スコアは0であったとの報告がある (農薬抄録 (2007)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。以上より区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱い後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた一次眼刺激性試験において、本物質100 mgを適用した結果、結膜紅斑及び浮腫、角膜混濁、虹彩充血がみられたが72時間後に回復したことから、軽度の刺激性と報告されている (農薬抄録 (2007)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。以上より、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いたマキシマイゼーション試験において、感作惹起後に本物質による感作反応はみられず、感作性なしと報告されている (農薬抄録 (2007)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。上記の試験は、OECD TG406相当のGLP適合試験であることから、本物質を区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | In vivoでは、経口投与によるマウスの骨髄細胞小核試験で陰性 (農薬抄録 (2008))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性である (農薬抄録 (2008)、農薬工業会:農薬安全性情報 (Access on November 2015)、食品衛生研究Vol.54 No.1 (2004))。したがって、ガイダンスに従い、分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットに2年間、又はマウスに1.5年間本物質を混餌投与した発がん性試験において、ラットでは雌雄に体重増加抑制傾向、肝臓重量高値がみられる2,000 ppm までの用量で、被験物質投与と関連した腫瘍性病変の発生はみられなかった (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会 (2008))。一方、マウスでは 50 ppm 以上の雄で肝細胞腺腫の増加がみられた (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。食品安全委員会はマウス 50 ppm 以上の雄で肝細胞腺腫の発生頻度が増加したが、遺伝毒性試験がすべて陰性であったこと、及び肝における良性腫瘍の発生機序に関する試験を実施した結果から、腫瘍発生機序は遺伝毒性メカニズムとは考え難く、本剤の評価にあたり閾値を設定することは可能であると結論した (食品安全委員会農薬評価書 (2008))。 以上、マウスでは肝臓腫瘍の増加は良性腫瘍に限定的であり、ラットでは発がん性の証拠はない。また、国際機関による発がん性分類結果もない。よって、データ不足のため分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた混餌投与による2世代繁殖毒性試験において、F0、F1親動物に肝臓への影響 (肝重量増加、小葉中心性肝細胞肥大) がみられる2,000 ppm の用量まで、親動物の受胎能に影響は示されなかったが、出生児にはF1、F2世代ともに 200 ppm以上で哺育期後期の体重増加抑制がみられた (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。一方、妊娠ラット、又は妊娠ウサギの器官形成期に強制経口投与した催奇形性試験において、ラットでは1,000 mg/kg/day、ウサギでは300 mg/kg/day の用量投与で、両種ともに母動物に体重増加抑制がみられたが、胎児には被験物質投与と関連した異常はみられていない (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。 以上、ラット2世代繁殖毒性試験において、親動物に一般毒性影響が発現する用量で、哺育期の児動物に軽度の成長抑制 (軽微な影響で分類根拠とせず) がみられた以外に、本物質の生殖発生毒性を示す所見はない。したがって、本項は区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ヒトのデータはない。実験動物では、ラット、マウスの経口投与 (区分2超の用量) で自発運動低下、ラットの吸入ばく露 (区分1相当の用量) で外部刺激反応低下のみが所見として認められている (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008)) が、いずれも限度量 (又は達成可能な最高濃度) まで投与しても症状及び剖検所見に異常が認められていないことから、区分外とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱い後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスを用いた78週間混餌投与毒性試験において、区分1の範囲である50〜500 ppm (雄:8.4〜86 mg/kg/day、雌:9.9〜108 mg/kg/day) で肝臓への影響 (肝臓の腫瘤・隆起域及び退色域の増加、変異好酸性肝細胞巣の増加) がみられ、また、ラットを用いた104週間混餌投与毒性試験において区分2の範囲である500 ppm (雄:26.0 mg/kg/day、雌:33.9 mg/kg/day) で肝臓への影響 (小葉中心性肝細胞肥大) がみられた (農薬抄録 (2008)、食品安全委員会農薬評価書 (2008))。 したがって、区分1 (肝臓) とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
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