項目 | 情報 |
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CAS番号 | 68955-20-4 |
名称 |
アルキル硫酸エステルナトリウム(アルキル基の炭素数が16から 18までのもの及びその混合物に限る。 ) |
物質ID | H28-B-11-METI, M-013B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成20年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 なお、信頼性4 (信頼性評価不能) とされているが発火点が>400℃ (SIDS Dossier (2009)) という情報がある。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
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- | - |
フッ素及び塩素を含まず、炭素、水素以外の元素 (S、Na) と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
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- | - |
ラットのLD50値として、> 1,886 mg/kg (OECD TG 401, SIDS (2009))、> 1,100 mg/kg (Directive 79/831/EEC, Annex V, part B, SIDS (2009)) との2件の報告がある。 この2件の報告では、自発運動の低下や流涎はみられているが、死亡例はなく、剖検結果でも本物質に起因する有害性所見は認められなかった。 また、SIDS (2009) では、これらのデータも踏まえて本物質の経口投与のLD50値を「greater than 2,000 mg/kg」としている。 以上より、専門家判断により、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) の報告が2報あり、本物質25%を4時間適用した結果、浮腫及び紅斑がみられたが7日以内に回復したとの報告や (SIDS (2009)、BUA 189 (1996))、本物質55%を適用した結果、わずかな刺激性がみられたとの報告がある (BUA 189 (1996))。 また、ウサギを用いた別の試験において、本物質31.5%を4時間、半閉塞適用した結果、軽度の刺激性がみられたとの報告がある (SIDS (2009))。 いずれも低濃度の試験であり、高濃度ではそれ以上の反応を示すと考えられるものの、区分に用いるには不十分なデータと判断した。 旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 情報の更新により区分を見直した。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
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H319 |
P264 P280 P305+P351+P338 P337+P313 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405) の報告が2報あり、本物質25%を適用した結果、角膜混濁、紅斑、結膜浮腫、滲出物がみられたが、10日以内に回復したとの報告や (SIDS (2009))、本物質55%を適用した結果、角膜及び結膜に中程度から強度の障害がみられたことから刺激性ありとの報告がある (BUA 189 (1996))。 また、ウサギを用いた別の眼刺激性試験2報においては、本物質5%の適用により軽度〜中等度の刺激性がみられたが12日以内に回復したことから中等度の刺激性と報告されている (SIDS (2009))。 いずれも低濃度の試験であり、高濃度ではそれ以上の反応を示すと考えられることから区分2Aとした。 旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 情報の更新により区分を見直した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 |
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- | - |
モルモット20匹を用いた感作性試験 (Directive 79/831/EWG, Annex V, Part B) において、本物質による感作性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2009))。 また、モルモット20匹を用いた別の感作性試験においても、本物質による感作性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2009))。 ボランティア97人に対するパッチテストの結果、本物質による感作性はみられなかったとの報告がある (SIDS (2009))。 以上より、区分外と判断した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
In vivoでは、マウスの小核試験で陰性、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (SIDS (2009)、BUA (1996))。 以上より、ガイダンスに従い分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、C12〜15 アルキル硫酸ナトリウム (CAS番号 68890-70-0) に対しては、ラットに2年間混餌投与した発がん性試験で発がん性の証拠は得られなかったとの記述がある (SIDS (2009))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
妊娠ラットの器官形成期に本物質を強制経口投与した発生毒性試験では、母動物に体重増加抑制、下痢がみられる675 mg/kg/dayまで胎児への発生毒性は認められなかった (SIDS (2009))。 しかし、生殖能・性機能への影響に関する情報がなく、データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。 動物実験ではラットの単回経口投与試験で、2,000 mg/kgで自発運動低下と流涎が認められたとの報告 (SIDS Dossier (2009)) があるが、標的臓器の特定には不十分である。 したがって分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
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- | - |
ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた混餌による13週間反復投与毒性試験では区分2を超える用量である230 mg/kg/dayで肝臓の重量増加、肝細胞の肥大が認められ、強制経口投与による13週間反復投与毒性試験において区分2を超える用量である165 mg/kg/day (90日換算値: 119 mg/kg/day) で肝臓の重量増加、ALT活性増加、胃の軽度の刺激性変化が認められている (SIDS (2009))。 一方、ラットを用いた混餌による3週間反復投与毒性試験において、区分2相当の417 mg/kg/day (90日間換算値: 97.3 mg/kg/day) で肝細胞の肥大、ALT及びLDH活性の増加が認められている (SIDS (2009))。 以上のように、肝臓が標的臓器と考えられるが、13週間の試験では区分2を超える用量でのみ影響が認められ、3週間の試験では区分2の上限付近の用量で認められたことから、GHS分類に用いる試験としてより適している13週間の試験結果を基に、分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
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H401 |
P273 P501 |
魚類(ゼブラフィッシュ)96時間LC50 = 5.2 mg/L(SIDS, 2007)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
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H411 |
P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。 急速分解性に関するデータが得られておらず、急性毒性区分2であることから、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |