項目 | 情報 |
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CAS番号 | 50926-11-9 |
名称 | インジウムすず酸化物 |
物質ID | H28-B-010, C-013B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
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- | - |
不燃性 (HSDB (Access on May 2016)) である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
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- | - |
不燃性 (HSDB (Access on May 2016)) である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
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- | - |
不燃性 (HSDB (Access on May 2016)) である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
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- | - |
水に不溶 (HSDB (Access on May 2016)) との観察結果があり、水と激しく反応することはないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
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- | - |
酸素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
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- | - |
酸化インジウムにおけるラットのLD50値として、> 10,000 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の報告がある。 インジウムスズ酸化物は、酸化インジウムと酸化スズの混合物であり、いずれの化合物もLD50値が2,000 mg/kg 以上であるので区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
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H315 |
P264 P280 P302+P352 P321 P332+P313 P362+P364 |
本物質は皮膚に対して重度の刺激を有する可能性があるとの記載 (HSDB (Access on June 2016)) より区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
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H319 |
P264 P280 P305+P351+P338 P337+P313 |
本物質は眼に対して重度の刺激を有する可能性があるとの記載 (HSDB (Access on June 2016)) より区分2Aとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 すなわち、in vivoでは、本物質 (ITO粒子) のラット気管内投与試験で小核出現頻度の有意な増加を認めたが、in vitroでは本物質 (ITO粒子) の肺胞上皮細胞に対する小核出現頻度の増加が認められず、in vivoの結果は二次的な遺伝毒性メカニズムによるものと評価されている (産衛学会許容濃度の提案理由書 (2013)、HSDB (Access on May 2016))。 その他の情報はない。 |
6 | 発がん性 | 区分1B |
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H350 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
ヒトの発がん性に関する情報はない。 実験動物では酸化インジウムを90.06%、酸化スズを9.74%含むインジウムすず酸化物 (ITO) をラット、又はマウスに0.01〜0.1 mg/m3 の濃度で2年間 (ラット高濃度群のみ肺傷害のため26週間) 吸入ばく露した発がん性試験において、マウスには腫瘍性変化は認められなかったが、ラットでは雌雄に肺の細気管支/肺胞上皮腺腫、細気管支/肺胞上皮がんなど肺腫瘍の発生頻度の増加が認められた (産衛学会許容濃度の提案理由書 (2013)、環境省リスク評価第11巻 (2013))。 既存分類としては、日本産業衛生学会が難溶性の無機インジウム化合物に対し2Aに分類している (産衛学会勧告 (2015))。 よって、本項は区分1Bとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、環境省リスク評価第11巻 (2013) にインジウムは気道を刺激するとの記載があるが、出典はICSCであり、原典が確認できない。 また金属インジウムのみに関する記載かあるいはインジウム化合物一般に関する記載かが明確でない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) |
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H372 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトにおいて、症例報告として、インジウム・スズ化合物の研磨作業の従事者に間質性肺炎の報告 (環境省リスク評価第11巻 (2013)、産衛学会許容濃度の提案理由書 (2007)) がある。 日本ではインジウム・スズ化合物 (ITO) の製造・加工工場、インジウムのリサイクル工場、酸化インジウム製造工場の労働者における間質性肺炎や線維症の症例報告や間質性肺炎の指標であるKL-6 値やSP-D 値、SP-A 値の上昇を示す調査報告があり、ITO や酸化インジウムのばく露により、間質性肺炎を主体とした肺疾患が発生することが明らかにされている。 米国でもITO 製造工場の労働者に肺胞蛋白症が発生したとする症例報告がある (産衛学会許容濃度の提案理由書 (2013))。 実験動物では、ラットを用いた13週間吸入ばく露試験において区分1の範囲内で肺への影響 (肺胞蛋白症、肺のリンパ節の肉芽腫、肺胞上皮の過形成等)、104週間吸入ばく露試験でさらに区分1の範囲で細気管支/肺胞の過形成、肺で肺胞壁の線維化、胸膜の肥厚、傍気管支リンパ組織の肉芽腫、縦隔リンパ節で肉芽腫等、マウスを用いた13週間吸入ばく露試験では、区分1の範囲内で肺への影響 (肺胞タンパク症、炎症細胞の浸潤、縦隔リンパ節の過形成等) のほか赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値増加、脾臓の髄外造血等が認められ、104週間吸入ばく露試験でさらに区分1の範囲で肺への影響として胸膜の肥厚、縦隔リンパ節の過形成、傍気管支リンパ組織の過形成等が認められている (環境省リスク評価第11巻 (2013)。 以上のうち、血液の所見及び造血系への影響は呼吸器への影響による酸欠に対する適応反応の可能性が考えられることから分類根拠としなかった。 また、旧分類では、ACGIH (7th, 2001) において、「インジウムおよびその化合物は骨格、消化管系への影響および特に肺への吸入による有害性によりTLV-TWAが設定されていること」等を根拠として呼吸器のほかに骨格及び消化器系を標的臓器としているが、EPAのインジウム化合物暴露についてのpreliminary investigationを元としており、予備調査であること、また、愁訴による症状名以外の情報がない等、信頼性が低いと考えられることから分類根拠としなかった。 したがって、区分1 (呼吸器) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
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- | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
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- | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |