項目 | 情報 |
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CAS番号 | 99-97-8 |
名称 | N,N-ジメチル-パラ-トルイジン |
物質ID | H28-B-035, C-046B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成24年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
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H227 |
P210 P280 P370+P378 P403+P235 P501 |
GESTIS (Access on June 2016) による引火点は83℃ (密閉式) であり区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
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- | - |
発火点は425℃であり (GESTIS (Access on June 2016))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
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H302 |
P264 P270 P301+P312 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,650 mg/kg (NTP TR579 (2012)、HSDB (Access on June 2016)) の報告に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
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- | - |
ウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg (NTP TR579 (2012)、HSDB (Access on June 2016)) の報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
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H332 |
P261 P271 P304+P340 P312 |
ラットのLC50値 (4時間) として、1.4 mg/L (雌雄不明) (NTP TR579 (2012)、HSDB (Access on June 2016)) の報告に基づき、区分4とした。 なお、この値は飽和蒸気圧濃度 (234.92 ppm (換算値:1.30 mg/L)) より高いため、ミストの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
|
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
|
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
|
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
|
- | - |
ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。 すなわち、in vivoでは、マウスの末梢血を用いる小核試験で陰性、マウスの肝臓及び白血球を用いるコメットアッセイで陰性、ラットの肝臓を用いるコメットアッセイで弱い陽性である (NTP TR579 (2012)、NTP DB (Access on June 2016)、HSDB (Access on June 2016))。 In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性である (NTP TR579 (2012)、HSDB (Access on June 2016))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
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H351 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
ラット又はマウスに2年間強制経口投与した発がん性試験において、ラットでは肝細胞がん、及び肝細胞の腺腫とがんの合計頻度の増加、鼻腔移行上皮の腺腫、及び腺腫とがんの合計頻度の増加、甲状腺濾胞細胞の腺腫とがんの合計頻度の増加が、マウスでは肝細胞腺腫、肝細胞がん、又は肝芽腫の各頻度の増加、肺胞/細気管支の腺腫、及び腺腫とがんの合計頻度の増加、前胃の扁平上皮乳頭腫、及び扁平上皮乳頭腫とがんの頻度の増加が認められ、ラット、マウスの雌雄いずれも発がん性の明らかな証拠が得られたと結論された (NTP TR 579 (2012))。 IARCは本物質の発がん性をグループ2Bに分類すると予告発表した (IARC 115 (in prep., Access on June 2016))。 よって、本項は区分2とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) |
区分1(血液系) 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H370 H335 H336 |
P260 P264 P270 P308+P311 P321 P405 P501 P261 P271 P304+P340 P312 P403+P233 |
ヒトでは、約2%濃度の本物質を含む人工爪用溶液約15 mL 又は30 mL (約6 mg/kgまたは12 mg/kgに相当) を誤飲した小児がメトヘモグロビン血症によるチアノーゼを起こした例が2例報告されている (NTP TR579 (2012)、HSDB (Access on June 2016))。 また、ラットの実験で、区分2のガイダンス値範囲内の用量の単回吸入ばく露により、活動低下、昏睡、呼吸困難、流涎、斑状肺、卵巣の発赤などを起こしたという報告がある (NTP TR579 (2012))。 以上より区分1 (血液系)、区分3 (麻酔作用) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) |
区分1(呼吸器、肝臓、腎臓) 区分2(血液系) |
警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトに関する情報は無い。 実験動物では、ラットを用いた強制経口投与による2年間反復投与毒性試験において、区分1相当の6 mg/kg/dayで肝臓への影響 (好酸性巣・明細胞巣増加、胆管増生)、呼吸器への影響 (呼吸上皮の過形成、鼻腺の過形成・化生)、腎臓への影響 (腎症)、区分2相等の20又は60 mg/kg/dayで血液への影響 (メトヘモグロビン・ハインツ小体増加等) がみられ、マウスを用いた強制経口投与での2年間反復投与毒性試験においても区分1相当の6 mg/kg/dayで肝臓 (肝細胞肥大)、呼吸器への影響 (嗅腺の過形成、嗅上皮の呼吸上皮化生) がみられている (NTP TR579 (2012))。 このほか、ラットを用いた強制経口投与による14週間反復投与毒性試験において、区分2の範囲で血液系、肝臓、呼吸、腎臓への影響、マウスを用いた強制経口投与による14週間反復投与毒性試験において、区分1の範囲で肝臓への影響、区分2の範囲で血液系、呼吸器への影響がみられている (NTP TR579 (2012))。 したがって、区分1 (呼吸器、肝臓、腎臓)、区分2 (血液系) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
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H402 |
P273 P501 |
魚類(ファットヘッドミノー)96時間LC50 = 49.9 mg/L(幾何平均値)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
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H412 |
P273 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。 急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |