項目 | 情報 |
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CAS番号 | 101-72-4 |
名称 | N-イソプロピル-N'-フェニル-パラ-フェニレンジアミン |
物質ID | H28-B-060, C-126B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成20年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 なお、可燃性である (ICSC(J) (1999)) との記述がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
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H302 |
P264 P270 P301+P312 P330 P501 |
ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、522 mg/kg (雄)、701 mg/kg (雌) (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016)) の報告に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
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- | - |
本物質をコーン油にて40%に希釈してウサギに適用した試験では、5,010 mg/kg 及び 7,940 mg/kg の用量で死亡個体はみられなかった (SIDS (2004)) との記述より、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
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- | - |
ウサギの皮膚刺激性試験 (24時間適用) では適用終了後4、24、48、72、168時間後において、全ての動物で刺激性は認められなかった (SIDS (2004))。 その他、ウサギ及びヒトの皮膚に対して陰性あるいはごく軽度の刺激性を示したが、本物質は皮膚刺激性物質ではないと結論されていることから (SIDS (2004))、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
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- | - |
ウサギの眼刺激性試験において、24時間後では全ての動物の結膜にごく軽度の紅斑がみられたが、48時間後には消失していた (SIDS (2004))。 その他、眼に対して陰性あるいはごく軽度の刺激性を示したが、本物質は眼刺激性物質ではないと結論されていることから (SIDS (2004))、区分外とした。 なお、前回の分類では区分2Bに分類しており、その根拠としているIUCLIDのデータは今回は入手できなかった。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
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H317 |
P261 P272 P280 P302+P352 P333+P313 P321 P362+P364 P501 |
モルモットの皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) で皮内投与量0.5 %で感作率が70%、また、マウスの皮膚感作性試験 (LLNA法) でEC3値が0.5 %以下であったことから (SIDS (2004))、区分1Aに分類した。 なお、本物質はEU CLP分類において「Skin. Sens. 1 H317」に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on September 2016))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験、マウスリンフォーマ試験で陰性、哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016)、NTP DB (Access on September 2016)、SIDS (2004))。 なお、旧分類でBUA (1996) の記載があるが、その情報は確認できなかった。 また、旧分類のIUCLID (2000) は入手不可のため確認できなかった。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、妊娠ラットの器官形成期 (妊娠6〜15日) に強制経口投与した発生毒性試験において、最高用量の125 mg/kg/day で母動物毒性は認められず、胎児に骨化遅延、骨格変異など分類根拠とならない軽微な影響がみられたとの報告がある (SIDS (2004))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(肝臓、腎臓、血液系) |
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H371 |
P260 P264 P270 P308+P311 P405 P501 |
ラットを用いた本物質の単回経口投与試験で、全ての投与群で一時的な体重減少又は増加抑制がみられた。 また、うずくまり姿勢、閉眼、排便量減少がみられた。 更に一時的な皮膚色の蒼白化が認められたことより、溶血性貧血の可能性が示唆された。 死亡例ではよろめき、流涙、腹臥位、呼吸数減少、体表温低下がみられた。 生存例の剖検結果では、455 mg/kg以上を投与した群で、肝臓 (小葉中心性の肝細胞肥大、肝細胞の分裂像の増加、髄外造血)、腎臓 (腎臓髄質に再生尿細管及びリンパ球浸潤)、脾臓 (髄外造血) に影響が認められた。 また死亡例では592 mg/kg以上を投与した群で小葉中心性の肝細胞壊死ないし変性が認められた。 (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。 以上より区分2 (肝臓、腎臓、血液系) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) |
区分1(肝臓) 区分2(血液系、腎臓) |
警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による28日間反復投与毒性試験において、区分1相当の30 mg/kg/day (90日間換算値:9 mg/kg/day) 以上で平均赤血球容積減少 (雄)、骨髄の顆粒球系骨髄球比率増加 (雌)、肝臓重量増加、肝臓腫大、好酸性肝細胞肥大、小葉中間帯性脂肪化、脾臓のヘモジデリン沈着等、区分2相当の100 mg/kg/day (90日間換算値:31 mg/kg/day) で赤血球数・血色素量・ヘマトクリット値の減少、網状赤血球・血小板増加、リンパ球比率減少、好中球比率増加、総ビリルビン増加、小葉中間帯性脂肪化、肝細胞の単細胞壊死、脾臓重量増加、脾臓腫大、脾臓のヘモジデリン沈着、髄外造血亢進、腎臓重量増加、好塩基性尿細管、腎臓のヘモジデリン沈着等が認められた (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。 以上のように、区分1の用量から肝臓への影響、血液系への影響がみられ、区分2の用量で腎臓への影響がみられたが、血液系への影響は区分2で明確と判断した。 したがって、区分1 (肝臓)、区分2 (血液系、腎臓) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
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H400 |
P273 P391 P501 |
魚類(ニジマス)96時間LC50 = 0.34 mg/L(SIDS, 2004)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
|
H410 |
P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。 急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |