GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 109-09-1
名称 2-クロロピリジン
物質ID H29-B-023
分類実施年度 平成29年度
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成21年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- -    爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- -    エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
   引火点64℃ (方式不明) (GESTIS (Access on June 2017)) というデータがあり、所定の試験方法においても区分4に該当する結果が得られると考えられる。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- -    分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- -    発火点は585℃ (GESTIS (Access on June 2017)) であり常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- -    液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- -    金属及び半金属 (B, Si, P ,Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- -    フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- -    分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- -    データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
   マウスのLD50値 として、110 mg/kg (NTP TOX83 (2017)) との報告に基づき、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
   ウサギのLD50値 として、64 mg/kg (NTP TOX83 (2017)) との報告に基づき、区分2とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。なおリスト外の資料の情報として、ウサギを用いた眼刺激性試験で、非常に強い結膜炎と中等度の角膜混濁が生じ、48時間後も持続したが、7日後には結膜炎は病変の痕跡のみとなったとの報告 (Gehring P.J. et al., Toxicology and Applied Pharmacology, 11, 361-371, 1967) がある。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
   
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- -    ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの末梢血を用いた小核試験で陰性 (NTP DB (Access on June 2017)、NTP TOX83 (2017))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性である (NTP DB (Access on June 2017)、NTP TOX83 (2017))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液系、肝臓、生殖器(男性))


警告
H373 P260
P314
P501
   ヒトに関する情報はない。
   実験動物については、ラット、マウスを用いた飲水による3ヵ月間反復経口投与毒性試験が実施されており、ラットでは、区分1のガイダンス値の範囲内である10 ppm (雄: 1 mg/kg/day、雌: 1 mg/kg/day) 以上で腎臓の重量増加、脾臓のうっ血、30 ppm (雄: 3 mg/kg/day、雌: 3 mg/kg/day) 以上で、総タンパク・アルブミンの増加、肝臓の重量増加、区分2のガイダンス値の範囲内である300 ppm (雄: 25 mg/kg/day、雌: 27 mg/kg/day) 以上で赤血球数・ヘモグロビン量・ヘマトクリット値の減少、網状赤血球数の増加、肝臓の肝細胞細胞質空胞化、脾臓の髄外造血細胞増殖、骨髄の過形成、1,000 ppm (雄:65 mg/kg/day、雌:70 mg/kg/day) で体重増加抑制、削そう、肝臓の明細胞巣、精巣上体内の精子数減少がみられ、マウスでは、区分1のガイダンス値の範囲内である10 ppm (雄: 1.5 mg/kg/day、雌: 1.2 mg/kg/day) 以上で肝臓の重量増加、区分2のガイダンス値の範囲内である300 ppm (雄: 41 mg/kg/day、雌: 38 mg/kg/day) 以上で肝臓の小葉中心性肝細胞肥大、区分2のガイダンス値の上限近傍である1,000 ppm (雄: 110 mg/kg/day、雌: 92 mg/kg/day) で赤血球数・ヘモグロビン量・ヘマトクリット値の減少、腎臓の重量増加がみられたとの報告がある (NTP TOX83 (2017))。
   以上、貧血所見及び貧血に伴う所見、肝臓への影響、精子への影響が認められており、区分2 (血液系、肝臓、生殖器 (男性)) とした。
   新たな情報源が得られたことから分類が変更となった。
   
   
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- -    データなし
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- -    データなし
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- -    データなし


分類結果の利用に関する注意事項:
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。
また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。
* 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。
* 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。
ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
* 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。
他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

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