項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 80-51-3 |
名称 | 4,4'-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド |
物質ID | H29-B-030 |
分類実施年度 | 平成29年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成22年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団 (スルホニルヒドラジド類) を含み、酸素収支は-116と判定基準の-200より高いが、UNRTDGにおいて UN 3226 (自己反応性物質、固体、タイプD)、クラス4.1に分類されている。上位項目の爆発物には該当しない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (J) (1998)) との情報及び、可燃性 (combustible) (ACGIH (7th, 2001)) との情報があるが、データが相反しており分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプD |
危険 |
H242 |
P370+P378
P403+P235 P210 P220 P234 P280 P411 P420 P501 |
爆発性に関連する原子団 (スルホニルヒドラジド類) を含み、UNRTDGにおいて2.4.2.3.2.3の表に物質名が明記され、UN 3226 (自己反応性物質、固体、タイプD)、クラス4.1に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | UNRTDGにおいて UN 3226 (自己反応性物質、固体、タイプD)、クラス4.1に分類されているので、優先評価項目である自然発火性固体には該当しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (S) と結合しているが、データがなく、分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、1,000~2,000 mg/kg (SIDS (2007))、> 2,000 mg/kg (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017))、2,300 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) の3件のデータが報告されている。うち1件が区分4、1件が区分外 (国連分類基準の区分5)、1件が区分外 (国連分類基準の区分5又は区分外) に該当する。件数の多い区分を採用し、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、 > 200 mg (ACGIH (7th, 2001)) との報告があるが、このデータのみではLD50値がどの区分に該当するかを特定できないため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験において皮膚刺激性なしとの報告 (ACGIH (7th, 2001))、及び軽度の皮膚刺激性との報告 (SIDS (2007)) に基づき、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度の眼刺激性を示す (ACGIH (7th, 2001))、及び刺激性があるとの報告 (SIDS (2007)) から、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験で陰性 (ACGIH (7th, 2001)、SIDS (2007))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017)、ACGIH (7th, 2001)、SIDS (2007)、HSDB (Access on June 2017))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422)、及びラットを用いた経口投与による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、前者では 45 mg/kg/day まで、後者では 30 mg/kg/day までの用量で生殖発生影響は認められなかった (SIDS (2007)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017))。しかし、これらはスクリーニング試験結果のため、本項は区分外とせず、分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットの単回経口投与試験において、区分2相当の1,000 mg/kgで爪先歩行、麻痺性歩行などが認められたとの報告 (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017) 及び同じく1,000 mg/kgで軽度の後肢の麻痺が認められたとの報告 (SIDS (2007)) がある。したがって、区分2 (神経系) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(神経系、血液系、肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による28日間反復経口投与毒性試験において、区分1のガイダンス値の範囲内である30 mg/kg/day (90日換算値: 9.3 mg/kg/day) 以上で、握力低下、尿中蛋白増加、桿状核好中球の増加、無機リンの増加、グルコースの減少、腎臓重量増加等、区分2のガイダンス値の範囲内である100 mg/kg/day (90日換算値: 31.1 mg/kg/day) 以上で、ヘマトクリット値・ヘモグロビン量の減少、網状赤血球・分葉核球の増加、リンパ球の減少、総コレステロール・トリグリセライド・尿素窒素の増加、塩素の減少、肝臓重量増加、肝臓の小葉周辺性脂肪化・小葉中心性肝細胞肥大・小肉芽腫増加、腎臓の近位尿細管上皮の脂肪変性、坐骨神経の神経線維の変性、脾臓の髄外造血・うっ血、腓腹筋の筋線維の萎縮、200 mg/kg/day (90日換算値: 62.2 mg/kg/day) で麻痺性歩行、下痢、全身状態悪化、腎臓の近位尿細管上皮の脂肪変性、大腿骨骨髄の造血能低下・うっ血、全身諸器官・組織に分泌顆粒の減少・萎縮性変化がみられたとの報告がある (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2017))。なお、同じ試験についてSIDS (2007) では、肝臓を標的臓器とする所見は影響として採用されていない。このほか、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、区分1のガイダンス値の範囲内である15 mg/kg/day (90日換算値: 7 mg/kg/day) 以上の雄で脾臓・腎臓の重量増加、区分2のガイダンス値の範囲内である45 mg/kg/day (90日換算値: 21 mg/kg/day) で肝臓重量増加、オープンフィールドでの感覚-運動機能検査において機能低下がみられたとの報告がある (SIDS (2007))。 以上のように、神経系、肝臓、脾臓、血液系、腎臓への影響がみられ、神経系への影響は区分1のガイダンス値の範囲内の用量では握力低下のみであり、区分2のガイダンス値の範囲で病理組織学的所見を伴っていたため、区分2とした。 したがって、区分2 (神経系、血液系、肝臓、腎臓) とした。 出典について再確認した結果、分類が変更となった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 2.9 mg/L(環境省生態影響試験:2017, OECD SIDS:2006)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:2%(化審法DB:1994))、藻類 (Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC(速度法)= 0.059 mg/L(環境省生態影響試験:2017)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:2%(化審法DB:1994))、魚類(メダカ) 96時間LC50 >6.6 mg/L(限度試験、環境省生態影響試験:2017, OECD SIDS:2006)であることから、区分外となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |