項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 614-45-9 |
名称 | tert-ブチルペルオキシベンゾアート |
物質ID | H29-B-079 |
分類実施年度 | 平成29年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成22年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団 (隣接した酸素原子) を含み、酸素収支の計算値は-214であるが、データ不足のため分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点が66℃ (closed cup) (Gangolli (2nd, 1999)) である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 有機過酸化物に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は130℃ (ホンメル (1991)) であり常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であり、この元素が炭素以外に酸素原子同士と化学結合しているが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | タイプC |
危険 |
H242 |
P411+P235
P210 P220 P234 P280 P410 P420 P501 |
濃度77%超~100%のものはUN 3103、クラス5.2、タイプC (UNRTDG モデル規則2.5.3.2.4) に分類される。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、3,639~4,838 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、3,817 mg/kgとの報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
ラットの4時間吸入ばく露試験において、エアロゾル1.01 mg/L (127.1 ppm) では死亡例はなく、4.9 mg/L (616.8 ppm) では全例が死亡したとの報告 (SIAP (2014)) より、LC50値は1.0~5.0 mg/Lの範囲にあると考えられる。したがって、区分4とした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (0.03 ppm) より高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | ウサギを用いた本物質の皮膚刺激性試験 (OECD TG 404と同等) で、適用後72時間の平均ドレイズスコアが紅斑 3.5、浮腫 1.3で中等度の皮膚刺激性を示すとの報告がある一方で、別の試験 (OECD TG 404と同等) で刺激性がみられなかった (ドレイズスコア不明) との報告 (いずれもSIAP (2014)) があり、区分を判断するには不十分として、分類できないとした。今回の調査で入手した情報をもとに区分を見直した。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた本物質の眼刺激性試験 (OECD TG 405と同等) で、適用後72時間の平均ドレイズスコアが結膜発赤 0.7、結膜浮腫 0.7で眼刺激性なしとの報告 (SIAP (2014)) や、同じくウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405と同等) で眼刺激性なし (ドレイズスコア記載なし) との報告 (SIAP (2014)) がある。よって、区分外とした。今回の調査で入手した情報をもとに区分を見直した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
ラットを用いた局所リンパ節試験 (OECD TG 429準拠) 結果をもとに、本物質は皮膚感作性物質と考えられるとの記述 (SIAP (2014)) から、区分1とした。今回の調査で入手した情報をもとに区分を見直した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、マウスの末梢血を用いた小核試験で陰性 (NTP DB (Access on July 2017)、NTP TOX15 (1992)、SIAP (2014))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性、陰性の結果、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性である (PATTY (6th, 2012)、NTP DB (Access on July 2017)、NTP TOX15 (1992)、SIAP (2014))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | デ-タ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - |
ラットを用いた強制経口投与による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) では、雌親動物に死亡1例、毒性症状がみられた1,000 mg/kg/dayで児動物に体重の低値がみられた以外に生殖発生影響は認められなかった (SIAP (2014))。また、妊娠雌に最大1,000 mg/kg/day を妊娠3~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量減少) がみられた1,000 mg/kg/dayでも胎児には分類根拠としない軽微な影響 (体重低値、骨化遅延) がみられただけであった (SIAP (2014))。 以上、実験動物で得られた知見からは生殖発生毒性を示す証拠はないが、生殖毒性を評価した試験がスクリーニング試験のため、これらの結果だけで区分外とするのは不十分であり、本項は分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(呼吸器) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。実験動物では、ラットの4時間単回吸入ばく露試験 (OECD TG 436準拠) において、エアロゾル1.01 mg/Lでは努力呼吸と頻呼吸がみられたが3日後には回復し、全例が生存したが、4.9 mg/Lでは同じ症状を示した後に全例が死亡し、剖検の結果、肺の収縮不全 (incompletely collapsed lung) 及び赤色化が認められたとの報告がある (SIAP (2014))。これらの用量はガイダンスの粉じん/ミスト/ヒュームの基準値の区分2範囲に該当する。したがって区分2 (呼吸器) とした。新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラット、マウスを用いた13週間反復経口投与毒性試験において、ラットでは30 mg/kg/day (90日換算: 21.7 mg/kg/day) 以上で前胃の粘膜上皮の過形成、60 mg/kg/day (90日換算: 43.3 mg/kg/day) 以上で前胃の絶対重量増加、125 mg/kg/day (90日換算: 90.3 mg/kg/day) 以上で前胃の炎症、マウスでは30 mg/kg/day (90日換算: 21.7 mg/kg/day) 以上で前胃の粘膜上皮の過形成がみられている (NTP TOX15 (1992)、PATTY (6th, 2012)、SIAP (2014))。 以上、前胃の所見のみがみられたが刺激性によるものと考えられることから、分類根拠としなかった。したがって、分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
藻類 (Pseudokirchneriella subcapitata)72時間EC50(速度法)= 0.8 mg/L(OECD SIDS :2014)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性でなく(難分解性、BODによる平均分解度:32%(化審法DB:1998))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖阻害)= 0.44 mg/L(OECD SIDS:2014)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性でなく(難分解性、BODによる平均分解度:32%(化審法DB:1998))、藻類 (Pseudokirchneriella subcapitata)72時間EC50(速度法)= 0.8 mg/L(OECD SIDS :2014)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |