GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 142-90-5
名称 メタクリル酸ドデシル
物質ID H29-B-099
分類実施年度 平成29年度
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成20年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
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-
- -    爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
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- -    GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- -    エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外
-
-
- -    引火点が126℃ (closed cup) (HSDB (Access on August 2017)) である。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- -    自己反応性に関連する原子団 (エチレン基) を含むが、データがなく分類できない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- -    発火点は296℃ (HSDB (Access on August 2017)) であり常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- -    液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- -    金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
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- -    フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- -    GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- -    分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- -    データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- -    ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg (HSDB (Access on August 2017)) との報告に基づき、区分外とした。
   
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- -    ウサギのLD50値として、> 3,000 mg/kg (HSDB (Access on August 2017)) との報告に基づき、区分外とした。
   
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
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-
- -    GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- -    データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- -    ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404準拠) で、24、48、72時間後の紅斑の平均スコアはそれぞれ0、0.33、0.66 (最大値4) であり、浮腫の平均スコアは0、1.33、1.66 (最大値4) であった (ECHA登録情報 (Access on November 2017))。本物質は軽度の刺激性であり、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。旧分類で分類に用いたIUCLID (2000) は現在入手できないため、使用しなかった。なお、EU CLP分類において本物質はSkin Irrit. 2, H315 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on August 2017))。
   
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外
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- -    ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405準拠) で、適用1時間後に3匹中1匹において軽度の結膜発赤と軽度の分泌物、他の1匹には軽度の分泌物のみがみられたが、24時間後には正常に回復した。残りの1匹には刺激の所見はみられなかった。また、ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405準拠) で、本物質は眼刺激性ではなかったとの記載 (ECHA登録情報 (Access on November 2017)) がある。よって、区分外とした。旧分類で分類に用いたIUCLID (2000) は現在入手できないため、使用しなかった。なお、EU CLP分類において本物質はEye Irrit. 2, H319 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on August 2017))。今回の調査で入手した情報をもとに区分を変更した。
   
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- -    データ不足のため分類できない。
   
4 皮膚感作性 分類できない
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- -    モルモットを用いた皮膚感作性試験で、検討したメタクリル酸誘導体 (直鎖アルキル側鎖長がC1からC18の誘導体11種類) のうち本物質は最も強い感作性がみられたとの記載 (HSDB (Access on August 2017)) があるが、試験法や感作された動物数などの詳細が不明であるため、分類できないとした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。本物質のヒトでの単回ばく露の情報はない。実験動物では、イヌの静脈内投与試験において、血圧降下効果が認められたとの報告 (HSDB (Access on August 2017)) があるのみであり、他に根拠とできる情報がないため、分類できないとした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
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- -    データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
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- -    データなし
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
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- -    データなし
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- -    データなし


分類結果の利用に関する注意事項:
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。
また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。
* 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。
* 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。
ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
* 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。
他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

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