項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 74-97-5 |
名称 | ブロモ(クロロ)メタン |
物質ID | H29-B-102 |
分類実施年度 | 平成29年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (J) (2013)) である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (J) (2013)) である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (J) (2013)) である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 金属 (ナトリウム、カリウム、マグネシウム、粉末アルミニウムなど) と激しく反応する (ICSC (J) (2013)) との情報があるが、データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - |
ラットのLD50値として、5,000 mg/kg (HSDB (Access on August 2017))、マウスのLD50値として、4,300 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 25 (2009)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg (DFGOT vol. 25 (2009)) との報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
マウスの7時間吸入ばく露試験のLC50値として、2,300 ppm (4時間換算値: 3,043 ppm) (DFGOT vol. 25 (2009)) 及び3,000 ppm (4時間換算値: 3,969 ppm) (ACGIH (7th, 2001))、8時間吸入ばく露試験のLC50値として、2,043 ppm (4時間換算値: 2,889 ppm) (DFGOT vol. 25 (2009)) との報告に基づき、区分4とした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (187,412 ppm) の90%よりも低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ヒトの皮膚との接触により刺激や熱傷が生じ、長期間の接触で乾燥やひび割れが生じるとの記載 (HSDB (Access on August 2017)) がある。ウサギを用いた皮膚刺激性試験では、熱傷と変性を認めたとの記載 (HSDB (Access on August 2017)) や、別の閉塞適用試験で組織の損傷が生じ、開放適用試験では皮膚の脱脂を生じたとの記載 (DFGOT vol. 25 (2009)) がある。よって、区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
本物質のウサギの眼への適用で、結膜の著しい浮腫や角膜における軽度の一過性の刺激を認めたとの記載 (DFGOT vol. 25 (2009)) や、本物質は眼に刺激性を示すとの記載 (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on August 2017)) から、区分2とした。今回の調査で入手した情報をもとに区分を変更した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性である (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 25 (2009)、NTP DB (Access on August 2017)、IRIS (1991))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
本物質のヒト及び実験動物での発がん性に関するデータはなく、EPAはD (not classifiable as to human carcinogenicity) に分類した (IRIS (1991))。よって、分類できないとした。なお、本物質はB2 (probable human carcinogen) に分類されているジクロロメタンと構造的に類似している (IRIS (1991)、PATTY (6th, 2012))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、雌雄親動物に肝臓、腎臓等への一般毒性影響がみられた最高用量 (300 mg/kg/day) で、未交尾及び不妊動物が各2/12例みられ、さらに妊娠期間の延長、死産率の高値、出生率の低値、出生児の生後4日生存率の低値傾向がみられた (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on August 2017))。この他、雄のウサギ又はモルモットに 1,010 ppm で114日間吸入ばく露した結果、精子形成能の低下及び精巣精細管の線維化を生じたが、評価に用いるには例数が不十分との記述がある (DFGOT vol. 25 (2009))。以上、ラットの併合試験において、母動物の一般毒性発現量で生殖発生への影響がみられたことから、区分2とした。なお、旧分類後の新しい情報を利用したため分類が可能になった。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H370
H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトでは、本物質を消火剤として使用中に、本物質の蒸気や噴霧された液体に短時間ばく露した消防隊員3人が、ばく露後に重度の頭痛、吐き気、胃の灼熱感、嘔吐を生じ、上気道の粘膜や結膜の充血を示したとの報告がある。3人のうち、消火地点の傍でばく露した2人では、見当識障害、意識喪失、全身性の攣縮などがみられ、少し離れた場所でばく露した1人も見当識障害や意識喪失はなかったものの、ばく露後3ヵ月にわたって頭痛を訴えたが、全員回復したと記載されている (環境省リスク評価第6巻:暫定的有害性評価シート (2008)、ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 25 (2009)、PATTY (6th, 2012))。実験動物では、ラットを用いた15分間の単回吸入ばく露試験で、1,500 ppm以上で過敏性、平衡感覚障害、痙攣・振戦が認められたとの報告がある (DFGOT vol. 25 (2009))。また、ACGIH (7th, 2001) は、同じラットの15分間吸入ばく露試験に関して、3,000 ppmで軽度の麻酔作用が認められたと記載している。以上のヒトと実験動物での情報から、区分1 (中枢神経系)、区分3 (麻酔作用) とした。ヒトで全身性の攣縮がみられていることから区分1 (中枢神経系) としたため、旧分類から分類結果が異なった。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、区分2のガイダンス値の範囲内である100 mg/kg/day (90日換算: 46.7 mg/kg/day) 以上で腺胃のびらん、小葉中心性肝細胞肥大、肝細胞の単細胞壊死及び微小肉芽腫等がみられ、区分2のガイダンス値の範囲を超える300 mg/kg/day (90日換算: 140 mg/kg/day) で肝臓・脾臓・副腎の相対重量増加、副腎の束状帯細胞空胞化、腎臓の近位尿細管の空胞変性、壊死、尿細管の好塩基性化及び乳頭管上皮細胞の顆粒状変化の報告がある (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on August 2017))。また、複数の吸入試験が実施されており、区分2のガイダンス値の範囲を超える用量で影響が報告されているが、それぞれの試験の最低用量である試験が多く、その用量以下での影響が不明であった (環境省リスク評価第6巻:暫定的有害性評価シート (2008))。 以上から、区分2 (肝臓) とした。 なお、新たな情報源を用いたため旧分類と分類結果が異なった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | 信頼性のある急性毒性データが得られていない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 区分1 |
警告 |
H420 | P502 | モントリオール議定書の附属書に列記された物質であるため |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |