項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 18972-56-0 |
名称 | ケイフッ化マグネシウム(6水塩) |
物質ID | H30-B-010-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 平成30年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(ホンメル(1987))。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(ホンメル(1987))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(ホンメル(1987))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 水溶解度60g/100g(ホンメル(1987))との測定結果があり、水と激しく反応することはないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含まずハロゲン元素(F)を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分3とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:291 mg/kg(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)より、区分4とした。REACH登録情報を採用することにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):3.6 mg/L(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
【分類根拠】 ヒト及び動物試験データは得られていないものの、信頼できるin vitroデータ(1)が区分3を示していることから、区分外(国連分類基準の区分3)とした。なお、新たな情報を用いることで旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1)in vitro試験(OECD TG439(再生ヒト表皮試験法)、GLP準拠)で、本物質をヒト表皮細胞に15分間適用し42時間後に観察したところ、刺激性は見られなかったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 ヒト及び動物試験データは得られていないものの、信頼できるin vitroデータ(1)より区分1とした。なお、新たな情報を用いることで旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1)In vitro試験(OECD TG437(ウシ角膜を用いる混濁度及び透過性(BCOP)試験)、GLP準拠)で、摘出したウシ角膜に本物質の20%溶液を4時間適用したところ、角膜混濁のin vitro刺激スコア(IVIS):109.3(陽性対照のIVISは64.8)が得られたことから、本物質は眼に対する重篤な損傷性を有するとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 本物質は皮膚感作性を示さないことを示す情報(1)も得られているが、区分外を判断できる十分な証拠が得られていないため、分類できないとした。なお、新たな情報を用いることで旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1)マウスを用いたLLNA試験(OECD TG442B、GLP試験)で本物質は皮膚感作性を示さなかったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)本物質の代わりに六フッ化ケイ酸二ナトリウム(CAS:16893-85-9)を被験物質とした細菌を用いる復帰突然変異試験では陰性との結果がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)被験物質として類縁物質であるフッ化ナトリウム(CAS:7681-49-4)を飲水投与したラット3世代生殖毒性妊娠ラット及び妊娠ウサギを用いた発生毒性試験では、分類根拠とすべき生殖発生影響はみられないとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系、呼吸器)、区分3(麻酔作用) |
警告 |
H371
H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)より、区分2の範囲で攣縮、振戦など神経系への症状及び麻酔作用がみられていることから、区分2(神経系)、区分3(麻酔作用)に分類できる。また(2)より、区分2の用量で鼓張が見られたことから区分2(呼吸器)に分類できる。よって区分2(神経系、呼吸器)、区分3(麻酔作用)とした。 【根拠データ】 (1)ラットの経口単回ばく露試験において、(316~1,000 mg/kg/day(区分2の範囲))で無関心、よろめき歩行、チアノーゼ、下痢、攣縮、振戦、ラ音、呼吸困難、麻酔作用などがみられたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 (2)ラットの吸入単回ばく露試験(4時間)では、1.07~4.16 mg/L(区分2の範囲)で、鼻への刺激症状として眼・鼻の分泌物、鼻の赤色痂皮がみられ、その他呼吸困難、よろめき歩行、無関心および死亡個体で鼓腸などがみられた(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(歯、骨) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より区分1(歯、骨)とした。(2)に歯、骨組織、腎臓が標的臓器であるとの記述、歯と骨の所見は典型的なフッ素症であったとの記述があるが、腎臓については病理組織学的に異常がみられていないことから、標的臓器の対象外と判断した。なお、新しい情報源の採用により、標的臓器を追加した。 【根拠データ】 (1)ヒトについては、無機のフッ化物の職業ばく露によるフッ素沈着症に関連する骨の病変の報告がある(ACGIH(7th, 2001))。 (2)ラットに混餌投与した試験において、900 ppm(換算値:14 mg/kg/day、区分2の範囲)以上で切歯のエナメル質の顕著な傷害が、3000 ppm(換算値:46.7 mg/kg/day、区分2の範囲)で歯の白化、BUNの増加がみられたとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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