項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7779-90-0 |
名称 | りん酸亜鉛 |
物質ID | H30-B-018-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 平成30年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成20年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(GESTIS(Accessed Aug. 2018))。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(GESTIS(Accessed Aug. 2018))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性である(GESTIS(Accessed Aug. 2018))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 金属(Zn)を含むが、水に不溶(GESTIS(Accessed Aug. 2018))との観察結果があり、水と激しく反応することはないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、区分外とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kgとの報告(EU-RAR(2008)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁物質である酸化亜鉛は皮膚刺激性なしと報告されている(EU-RAR(2008))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、区分外とした。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG405、GLP準拠)で本物質を適用したところ、軽度の結膜刺激及び結膜浮腫(それぞれスコアは1以下)が見られたが72時間以内に回復したとの報告がある(EU-RAR(2008)、REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)類縁物質である酸化亜鉛はモルモットを用いたMaximization試験(OECD TG406、GLP準拠)で、皮膚感作性が見られなかったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed Aug. 2018))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1)EUの評価では、亜鉛がin vivoで遺伝毒性を示す証拠はないと結論されている(EU-RAR(2008))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質自体のデータはヒト、実験動物ともにない。一方で、本物質投与に関連した毒性影響は生体吸収後の亜鉛イオンによると考えられ、EUでは他の亜鉛化合物のデータを用い評価を行っていることから(EU-RAR(2008))、他の亜鉛化合物の生殖影響も本分類に考慮した。ヒトへの影響については、(1)より生殖発生影響は認められなかったと報告されている。実験動物においては、(2)~(4)より、生殖器への影響及び受胎能への影響を有する可能性が報告されている。以上、亜鉛化合物の動物試験の結果より区分2とした。 【根拠データ】 (1)妊娠期間最後の6ヵ月間に、硫酸亜鉛又はクエン酸亜鉛を0.3 mg Zn2+/kg/dayを経口摂取した妊婦に生殖発生影響はみられなかったとの報告がある(EU-RAR(2008))が、過剰摂取によるヒト生殖への有害影響の報告はない(EU-RAR(2008))。 (2)雄ラットに無水硫酸亜鉛を交配30~32日前から混餌投与した試験で、200 mg Zn2+/kg/dayの用量で精子数の減少がみられた(EU-RAR(2008))。 (3)雌ラットに無水硫酸亜鉛を200 mg Zn2+/kg/dayの用量で雄と交配させた後に投与した場合に、受胎率の低下が認められた(EU-RAR(2008))。 (4)モノグリセリン亜鉛(zinc monoglycerolate)を雌雄ラットに反復投与した試験では、300 mg Zn2+/kg/dayの用量で、雄に精細管の低形成、雌に子宮の低形成がみられたとの報告もある。なお、マウス、ラット、ハムスター、ウサギを用いた硫酸亜鉛の発生毒性試験では母動物、胎児ともに影響はみられなかった(EU-RAR(2008))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、本物質は経口経路では区分外相当であるが、他経路での毒性情報が不足しており、分類できないとした。 【根拠データ】 (1)ラットに経口単回ばく露した結果、区分2までの用量範囲では無影響であった(EU-RAR(2008))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質について分類に利用可能なデータはヒト、実験動物ともにないが、EUの評価では亜鉛化合物を摂取後の生物学的活性は亜鉛イオンによるとの考え方から、他の亜鉛化合物のデータを用いた評価を行っており(EU-RAR(2008))、本項分類においても他の亜鉛化合物の反復ばく露影響まで考慮することとした。(1)、(2)より、ヒトで通常の生活では生じないとされているが、長期ばく露による血液系への影響として貧血を生じる可能性を排除できず、区分1(血液系)とした。 【根拠データ】 (1)亜鉛サプリメントを摂取したヒトでは150 mg Zn2+/day(2.5 mg Zn2+/kg/day、本物質換算:14.8 mg/kg/day)で、頭痛、吐き気、胃の不快感、銅ホメオスタシスのかく乱(血清セルロプラズミン活性の減少、赤血球SOD活性の減少、血小板のチトクロームcオキシダーゼの減少)が生じると報告されている(EU-RAR(2008)、SIDS SIAP(2005))。 (2)ヒトにおいて、亜鉛過剰摂取による銅欠乏では貧血の症例報告があるが、治療目的で亜鉛を長期摂取した場合の症例で、通常の食生活では亜鉛過剰摂取による赤血球機能障害は生じないと報告されている(NITE初期リスク評価書(2008))。 【参考データ等】 (3)ラット、マウスを用いた亜鉛化合物(硫酸亜鉛7水和物、zinc monoglycerolate)の13週間経口投与試験において、本物質換算用量で区分2までの用量(100 mg 本物質/kg/day)範囲内では毒性所見は認められず、区分2超の用量で血中銅レベル低下、膵臓、脾臓への影響がみられたと報告されている(EU-RAR(2008))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(ミジンコ)48時間LC50 = 0.08 mg/L[0.04 mgZn/L 換算値](WHO/IPCS EHC: 2001))であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、金属化合物につき環境中動態が不明であるが、藻類(ムレミカズキモ)の72時間NOEC(細胞増殖)= 0.06 mg/L[0.03 mgZn/L 換算値](WHO/IPCS EHC: 2001)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、金属化合物につき環境中動態が不明であるが、魚類(ノドキリマス)96時間LC50 = 0.120 mg/L[0.061 mgZn/L 換算値](WHO/IPCS EHC: 2001)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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