GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 120-12-7
名称 アントラセン
物質ID H30-C-004-MHLW
分類実施年度 平成30年度
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成20年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) -
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3 エアゾール -
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4 支燃性/酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性物質 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
発がんに関して、ヒトを対象として発がん性を示す十分な報告はない。
適切な試験ガイドラインとGLP基準に準拠して実施された(1)及び(2)において、動物種2種に悪性腫瘍を含む明らかな発がん性の証拠が認められたことから、区分1Bとした。
なお、旧分類と同じ試験結果に基づき分類したが、厚労省のがん原性試験結果報告で動物で発がん性ありとされ、有害性評価小検討会の審議を経てヒトにおける懸念から同省が指針を出したことを重視し、区分を変更した。

【根拠データ】
(1)ラットに8,000~50,000 ppmで2年間混餌投与 したがん原性試験において、雄ラットに肝臓腫瘍(肝細胞腺腫、肝細胞がん)、及び膀胱腫瘍(移行上皮のがん又は乳頭腫)の発生頻度、雌ラットに腎臓腫瘍(腎細胞腺腫と腎細胞がんを合わせた発生頻度)に有意な増加が認められ、本物質の発がん性を示す明らかな証拠と考えられると結論された(厚労省委託がん原性試験結果(1998))。
(2)マウス雄に3,200~20,000 ppm、雌に8,000~50,000 ppmで2年間混餌投与 したがん原性試験において、雌マウスに肝臓腫瘍(肝細胞腺腫、肝細胞がん)の発生頻度に有意な増加が認められ、本物質の発がん性を示す明らかな証拠と考えられると結論された。雄マウスには、腫瘍発生増加がみられなかった(厚労省委託がん原性試験結果(1998))。
(3)国内外の分類機関による既存分類では、IARCがグループ3(IARC 71(1999))、EPAがDに(IRIS(1991))それぞれ分類している。IARCは2010年に再評価したが、グループ3のままである(IARC 92(2010))。なお、これらの評価には(1)及び(2)の結果は含まれていない。

【参考データ等】
(4)ヒトでは40%の粗製アントラセンを扱っていた作業者3人の手、頬、手首にそれぞれ上皮腫の発生がみられ、うち2人は30~32年間のばく露を受けていたが、同じ工場で純品のアントラセンを扱っていた作業者には腫瘍の発生はみられなかったとの報告がある(環境省リスク評価第5巻(2006)、EU-RAR(2008))。
(5)本物質は労働安全衛生法第28条第3項の規定に基づき、厚生労働大臣が定める化学物質による労働者の健康障害を防止するための改正指針の対象物質である(平成24年10月10日付け健康障害を防止するための指針公示第23号)。
7 生殖毒性 -
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8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 吸引性呼吸器有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) -
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11 水生環境有害性(長期間) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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