GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 15663-27-1
名称 (SP‐4‐2)‐ジアンミンジクロロ白金 (別名シスプラチン)
物質ID H30-C-023-MHLW
分類実施年度 平成30年度
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成21年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) -
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3 エアゾール -
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4 支燃性/酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性物質 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)のIARCの分類結果及び(4)~(6)の試験結果に基づき、区分1Bとした。
IARCの分類見直しに伴い、旧分類を見直したが、他物質と併用された場合の分類であったため、本物質の分類は変更せず1Bのままとした。
(7)、(8)に示すようにエトポシドと本物質とブレオマイシンの併用療法は、ヒトに発がん性を示す。

【根拠データ】
(1)本物質単独での発がん性分類はIARCによりグループ2A(IARC Suppl. 7(1987))、NTPによりR(NTP RoC(14th, 2016))に分類されている。
(2)IARCは、1990年代のコホート調査報告の再評価結果である急性骨髄性白血病の増加に基づき、エトポシドと本物質とブレオマイシンの併用をグループ1に分類している(IARC 100A(2012))。
(3)誘発された急性骨髄性白血病にはエトポシドのようなトポイソメラーゼII 阻害剤によるものの顕著な特徴があったが、本物質はトポイソメラーゼII 阻害に関与しない。エトポシドは単独でもグループ1に分類されている(IARC 100A(2012))。
(4)マウスに複数回腹腔内投与した試験において、肺腺腫の発生増加がみられた(IARC Suppl. No.7(1987))。
(5)マウスの皮膚にプロモーターとしてクロトン油を塗布し腹腔内投与した試験において、皮膚乳頭腫の発生増加がみられた(IARC Suppl. No.7(1987))。
(6)ラットに複数回腹腔内投与した2つの試験において、白血病を誘発した(IARC Suppl. No.7(1987))。

【参考データ等】
(7)1990年代に実施されたエトポシドと本物質とブレオマイシンの併用療法に関する多数のコホート調査の再評価により、急性骨髄性白血病の増加が認められた(IARC 100A(2012))。
(8)本物質は、通常併用化学療法処方の主成分として、特にブレオマイシンやエトポシドとともに、精巣腫瘍の治療に用いられている(IARC 100A(2012))。
7 生殖毒性 -
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8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 吸引性呼吸器有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) -
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11 水生環境有害性(長期間) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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