項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 131341-86-1 |
名称 | フルジオキソニル |
物質ID | R01-A-020 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 塩素を含まず、酸素及びフッ素を含む有機化合物でありが、この酸素及びフッ素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 5,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2018)、JMPR (2004))、雄: > 5,000 mg/kg、雌: > 5,000 mg/kg (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2018)、JMPR (2004))、雄: > 2,000 mg/kg、雌: > 2,000 mg/kg (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスでは分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分を特定できないため、分類できない。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): > 2.6 mg/L (ACGIH (7th, 2018)、JMPR (2004))、> 2.64 mg/L (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3)よりより、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質はウサギの眼に対して24時間以内に回復する所見を伴う軽度の刺激性を示すが、皮膚刺激性はない (ACGIH (7th, 2018))。 (2) ウサギに本物質を半閉塞適用した皮膚刺激性試験2試験のうち、1試験では48時間後までごく軽度の紅斑、1時間後にごく軽度の浮腫が認められ、適用24/48hの平均スコアは0.66であった。また、もう一方の試験では皮膚反応は観察されず、共に非刺激性と判定されている (JMPR (2004))。 (3) 本物質は実験動物において軽度の眼刺激性を示すが、皮膚刺激性及び皮膚感作性は示さない (HSDB (Access on July 2019))。 【参考データ等】 (4) ウサギ本物質の製剤を適用した皮膚刺激性試験においてパッチ除去1時間後で軽度の紅斑及び浮腫が認められたが、浮腫は24時間後に、紅斑は72時間後に消失し、皮膚に対する刺激性はないものと考えられた (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、区分2Bとした。 【根拠データ】 (1) ウサギに本物質を適用した眼刺激性試験において角膜の損傷は観察されなかったが、虹彩、結膜発赤、結膜浮腫が観察され、適用24/48/72hの平均スコアは6.8/ 3.7/0.7であり、96時間後には回復した (JMPR (2004))。 (2) 本物質はウサギの眼に対して24時間以内に回復する所見を伴う軽度の刺激性を示すが、皮膚刺激性はない (ACGIH (7th, 2018))。 (3) ウサギに本物質を適用した眼刺激性試験においてごく軽度の結膜発赤が観察されたが48時間後までに回復、軽度の結膜浮腫も観察されたが24時間後には回復した。その他の所見は観察されず本物質はごく軽度の刺激性物質と判定された (JMPR (2004))。 (4) 本物質は実験動物において軽度の眼刺激性を示すが、皮膚刺激性及び皮膚感作性は示さない (HSDB (Access on July 2019))。 【参考データ等】 (5) ウサギに本物質の製剤を適用した眼刺激性試験において適用1 時間後に結膜の軽度発赤及び浮腫が認められたが、48 時間後には消失し、眼に対して刺激性はないものと考えられた(食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質はモルモットにおいて感作性の証拠はない (ACGIH (7th, 2018))。 (2) 本物質のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において感作性を示さなかった (JMPR (2004))。 (3) 本物質は実験動物において軽度の眼刺激性を示すが、皮膚刺激性及び皮膚感作性は示さない (HSDB (Access on July 2019))。 【参考データ等】 (4) 本物質の製剤のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において感作性を示さなかった (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、in vivo、in vitro試験を含む標準的組合せ試験でいずれも陰性であったことから、本物質はガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、げっ歯類の優性致死試験、小核試験及び染色体異常試験で陰性の報告がある (JMPR (2004)、ACGIH (7th, 2018))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の不定期DNA合成試験で陰性、染色体異常試験で陽性の報告がある (JMPR (2004)、ACGIH (7th, 2018))。 (3) 食品安全委員会による評価では、in vitro 染色体異常試験では陽性であったが、in vivo の骨髄又は肝臓を用いた染色体異常試験及び小核試験では陰性であり、また、その他のin vivo 試験においても全て陰性であったことから、生体において問題となる遺伝毒性はないものと考えられると結論されている (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) の既存分類のうち、最新の既存分類結果からガイダンスに従い区分2とした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、ACGIHでA3 (ACGIH (7th, 2018))、EPAでD (EPA Annual Cancer Report (2018);分類年1996年) に分類されている。 【参考データ等】 (2) 食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017) では発がん性はないとしている。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌による2世代生殖毒性試験において、親動物で体重増加抑制、摂餌量減少、児動物で体重増加抑制がみられているが、生殖影響はみられていない (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、JMPR (2004))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に本物質を強制経口投与した発生毒性試験において、親動物に体重増加抑制、摂餌量減少がみられる用量においても胎児に影響はみられていない (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、JMPR (2004))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~19日に本物質を強制経口投与した発生毒性試験において、親動物に体重増加抑制傾向、摂餌量減少がみられる用量においても胎児に影響はみられていない (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、JMPR (2004))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 本物質のヒトでの単回ばく露に関する報告はない。実験動物では(1)~(3)で、経口、経皮、吸入のいずれの経路試験からも標的臓器を特定可能な所見は得られず、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットの単回経口投与試験において、5,000 mg/kg (区分2超) で軟便がみられたのみで死亡例はなく、剖検所見でも特記すべき変化は認められなかった (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、農薬抄録 (2017))。 (2) ラットの単回経皮投与試験において、2,000 mg/kg (区分2上限) で立毛、うずくまり姿勢、呼吸困難、体重抑制がみられたが死亡例はなく、剖検所見でも特記すべき変化は認められなかった (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、農薬抄録 (2017))。 (3) ラットの4時間単回吸入ばく露試験において、本物質のエアロゾル2.64 mg/L (区分2相当、エアロゾル発生可能な最高濃度と記載) のばく露で立毛、うずくまり姿勢、呼吸困難、体重抑制がみられたが、死亡例はなく、剖検所見でも特記すべき変化は認められなかった (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017)、農薬抄録 (2017))。 【参考データ等】 (4) ラットを用いた単回経口投与による急性神経毒性試験において、最大用量の2,000 mg/kg (区分2上限) まで自発運動低下がみられたのみで、明らかな急性神経毒性は認められなかった (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 (5) マウスを用いた単回経口投与による一般薬理試験において、3,000 mg/kg (区分2超) で、振戦、反応性低下、歩行異常、四肢筋の緊張低下、正向反射消失が認められた (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、経口経路については区分に該当しない。なお、他経路については情報がなくデータ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) ラット、マウス、イヌを用いた混餌による90日反復投与毒性試験、イヌを用いた混餌による1年間反復投与毒性試験、ラットを用いた混餌による2年間慢性毒性/発がん性併合試験、マウスを用いた混餌による18ヵ月間反復投与毒性試験、ラットを用いた28日間経皮投与試験等が実施され、主な影響として、肝臓 (肝細胞肥大等)、腎臓 (慢性腎症 (ラッ)、腎症等 (マウス)) 及び血液 (貧血) に認められた。これらの影響はいずれも区分2超の用量で認められた (食品安全委員会 農薬・添加物評価書 (2017))。 【参考データ等】 (2) ACGIH (7th, 2018)、JMPR (2004) においても (1) の試験データが報告されている。 (3) ACGIH (7th, 2018) では、(1) のイヌを用いた混餌による1年間反復投与毒性試験で、雌で35.5 mg/kg/dayで体重増加抑制がみられたと判断し、これを根拠としたNOAEL (3.3 mg/kg/day) を基に経口経路から吸入経路の換算を行いTLV-TWA (1 mg/m3)を提案している。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
魚類(ブルーギル)96時間LC50 = 0.31 mg/L(農薬抄録, 2017)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(セレナストラム)の72時間NOErC = 0.014(農薬抄録, 2017)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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