項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 21145-77-7,1506-02-1 |
名称 | 6-アセチル-1,1,2,4,4,7-ヘキサメチルテトラリン |
物質ID | R01-A-027 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (EU-RAR (2008)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (EU-RAR (2008)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (EU-RAR (2008)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 塩素及びフッ素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体状の物質であるが、データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 825~1,377 mg/kg (SIAP (2008)) (2) ラットのLD50: 570 mg/kg (HSDB (Access on September 2019)) (3) ラットのLD50: 920 mg/kg (HSDB (Access on September 2019)、REACH登録情報 (Access on October 2019) (4) ラットのLD50: 1,377 mg/kg (HSDB (Access on September 2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 7,940 mg/kg (SIAP (2008)、HSDB (Access on September 2019)) (2) ウサギのLD50: > 5 g/kg (5,000 mg/kg) (HSDB (Access on September 2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質 (0.5 mL) をウサギに4時間半閉塞適用した皮膚刺激性試験で、皮膚反応はみられなかった (EU-RAR (2008))。 (2) EU Method B.4 (Acute Toxicity: Dermal Irritation / Corrosion)に準拠し、本物質 (0.5 mL) をウサギに4時間半閉塞適用した皮膚刺激性試験で、24/48/72hの紅斑及び浮腫の平均スコアは全て、0であった (REACH登録情報 (Access on November 2019))。 (3) 本物質の動物及びヒトの皮膚に対して腐食性及び刺激性を示さない (SIAP (2008)、HSDB (Access on September 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分2とした。なお、回復期間が21日を超えるデータがあるが、症状が軽微なため、区分1とはしなかった。 【根拠データ】 (1) OECD TG 405に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で24/48/72hの角膜、虹彩、結膜発赤、結膜浮腫の平均スコアは0.22、0.00、1.22、1.00であり、7日以内に全て回復した (EU-RAR (2008))。 (2) OECD TG 405に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で24/48/72hの角膜、虹彩、結膜発赤、結膜浮腫の平均スコアは0.67、0.22、1.44、1.22であり、29日後に全て回復した (EU-RAR (2008)、REACH登録情報 (Access on November 2019))。 (3) 本物質の眼刺激性はごく軽度である (SIAP (2008)、HSDB (Access on September 2019))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (open epicutaneous test) において感作性は認められなかった (EU-RAR (2008)、REACH登録情報 (Access on November 2019))。 (2) 本物質はヒト及び動物の感作性試験で感作性を示さない (SIAP (2008)、HSDB (Access on September 2019))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウス小核試験で陰性の報告がある (EU-RAR (2008)、環境省リスク評価第17巻 (2019))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の小核試験、姉妹染色分体交換試験及び不定期DNA合成試験で陰性の報告がある (同上)。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) のデータは得られたが、(1) では試験の最高用量においても母動物に影響がみられない用量設定であり、データ不足のため分類できないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投与による周産期授乳期投与試験において、母動物への最大投与量20 mg/kg/dayまで母動物及び児動物毒性、生殖影響はみられていない (SIAP (2008)、HSDB (Access on September 2019))。 (2) 雌ラットの妊娠7~17日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、限局性の脱毛、肝臓の変色(緑色又は斑状の緑色や暗赤色)) がみられた用量においても発生影響はみられていない (環境省リスク評価第17巻 (2019)、EU-RAR (2008))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 本物質のヒトでの単回ばく露に関する報告はない。実験動物での (1) の結果で血尿がみられているが、この所見のみでは標的臓器の判定が困難であるため、根拠としなかった。また、(2) でみられた嗜眠の所見も致死量近くでの所見であることから不採用とした。したがって分類できないとした。 【参考データ等】 (1) ラットの単回経口投与試験において、700~1,451 mg/kg (区分2相当) の強制経口投与後数時間で不活発、立毛がみられ、その後2日以内に血尿が、更にその数日後に眼と鼻孔周辺の痂皮形成と衰弱の徴候がみられた。投与後数日以内に死亡した動物の剖検では、膀胱内に血液汚染尿の貯留がみられた。症状は投与後約1週間継続したが、生存例 (700 mg/kg群では10例中9例、840 mg/kg群では10例中6例と記載) はその後、徐々に回復し、投与後14日 (観察終了時) には正常な外見を示した (EU-RAR (2008)、REACH登録情報 (Access on November 2019))。 (2) ラットに本物質を1,260~2,520 mg/kgの用量で単回経口投与した試験において、一般症状として嗜眠、立毛、衰弱の徴候がみられた。影響がみられた最小用量の記載はないが、LD50値が1,377 mg/kg (雌雄) とされていることから、LD50値付近の区分2範囲での影響と考えられる (EU-RAR (2008)、SIAP (2008))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、血液系) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、ラットへの経口投与において区分2の範囲で肝臓、血液系への影響がみられていることから、区分2 (肝臓、血液系) とした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2週間反復投与試験の結果、32 mg/kg/day (90日換算: 4.98 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上で肝臓重量増加等、89 mg/kg/day (90日換算: 13.84 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上で肝細胞空胞化の頻度増加がみられた。5日間で投与を中止した130 mg/kg/day群でも1例で肝細胞壊死が認められている (環境省リスク評価第17巻 (2019))。 (2) ラットを用いた混餌投与による90日間反復投与毒性試験の結果、15 mg/kg/day (区分2の範囲) 以上の雌で赤血球数の減少、50 mg/kg/day (区分2の範囲) の雌雄でヘモグロビン濃度の減少、雄でヘマトクリット値、赤血球数の減少、尿の淡~暗褐色化の変色等がみられた (EU-RAR (2008)、環境省リスク評価第17巻 (2019))。 【参考データ等】 (3) 神経毒性を調べる目的で実施されたスクリーニング試験において、1~100 mg/kg/dayを13週間、又は9~36 mg/kg/dayを26週間経皮適用した結果、神経毒性はみられなかった。13週試験の100 mg/kg/day、26週試験の36 mg/kg/dayでヘモグロビン、赤血球数の減少、肝臓の変色と小葉の明瞭化、肝細胞肥大等がみられたが、これらの影響について、EU-RAR (2008) では、実際の投与量が不明確なためNOAELを決定できないとしている (EU-RAR (2008))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(ソコミジンコ)48時間EC50 = 0.61 mg/L(SIAP, 2009)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、魚類(ゼブラフィッシュ)の34日間NOEC = 0.035 mg/L(EU-RAR, 2008、SIAP, 2008、環境省リスク評価第17巻, 2019)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
|