項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 105-16-8 |
名称 | メタクリル酸2-(ジエチルアミノ)エチル |
物質ID | R01-B-014 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P210 P280 P403 P501 |
引火点76℃ (Dean (15th, 1999)) に基づいて区分4とした。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関連する原子団 (不飽和結合) を含んでいるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | 塩素及びフッ素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1) のGLP/TG試験により信頼性があると判断し、区分4とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50:> 300 ~ < 2,000 mg/kg (REACH登録情報 (Access on July 2019)) (2) ラットのLD50:4,696 mg/kg (環境省リスク評価第5巻:暫定的有害性評価シート (2006)、HSDB (Access on June 2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1) より、区分4とした。 新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50値 (エアロゾル、4時間):1.8 mg/L (REACH登録情報 (Access on July 2019)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) OECD TG 404に準拠したウサギ皮膚刺激性試験 (4時間半閉塞適用) において24/48/72hの紅斑のスコアが4であり、非可逆性の反応と評価されている (REACH登録情報 (Access on July 2019))。 (2) 本物質はモルモットの皮膚とウサギの結膜を強く刺激する (HSDB (Access on June 2019))。 【参考データ等】 (3) EU-CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類 (Access on July 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 (1)、(2) のデータから皮膚腐食性物質 (区分1) と判断されているため、ガイダンスに従い区分1とした。 【根拠データ】 (1) OECD TG 404に準拠したウサギ皮膚刺激性試験 (4時間半閉塞適用) において24/48/72hの平均スコアは4を示し、区分1とされた (REACH登録情報 (Access on July 2019))。 (2) 本物質はモルモットの皮膚とウサギの結膜を強く刺激する (HSDB (Access on June 2019))。 【参考データ等】 (3) EU-CLP分類でEye Irrit. 2 (H319) に分類されている (EU CLP分類 (Access on July 2019))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。なお、新たな情報が得られたため区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 36歳の日本人男性が本物質を作業場で扱った際に経験したアレルギー反応が本物質によって引き起こされることが判明した(REACH登録情報 (Access on July 2019))。 (2) アレルギー反応又は交差アレルギー反応の症例が多くのアルキル化メタクリル酸に当てはまると考えられ、本物質も皮膚感作性物質と評価された (GESTIS (Access on July 2019))。 【参考データ等】 (3) EU CLPでSkin Sens. 1に分類されている (EU CLP分類 (Access on July 2019))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) よりin vitro染色体異常試験で陽性知見が認められたが、in vivo小核試験では陰性であったことから、専門家判断に基づき、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウスの小核試験で陰性の報告がある (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2019))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性の報告がある (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2019))。但し、染色体異常試験の結果については、in silicoデータや類似構造をもつ物質の変異原性データも考慮した証拠の重み付け (weight of evidence) に基づき、本物質の懸念レベルは無視できるとの報告がある (Morita et al, Mutat. Res., 741, 32-56, 2012)。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、雌親動物に一般毒性を示さなかったが、出生児数の低下傾向、分娩率の低下がみられたことから区分1Bとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、雌親動物では一般状態、体重、摂餌量、病理学的検査において異常はみられていない。雄親動物ではヘモグロビン量、平均赤血球容積、平均赤血球血色素量、平均赤血球血色素濃度の低値、尿素窒素の高値、腎臓の絶対及び相対重量の高値がみられている。生殖影響として、胚/胎児の胎生期の死亡が原因と考えられる出生児数の低下傾向 (対照群: 172匹、500 mg/kg/day群: 104匹)、分娩率の低下 (対照群: 95.0%、500 mg/kg/day群: 68.8%) がみられている (環境省リスク評価第5巻:暫定的有害性評価シート (2006)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2019))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(呼吸器) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より区分2 (呼吸器) とした。新たな情報源の使用により旧分類から分類結果を変更した。 【根拠デ-タ】 (1) 雄ラットに本物質のエアロゾルを4時間、吸入ばく露した試験で、0.4 mg/L以上で鼻汁がみられ、1.1 mg/L (区分2相当) 以上で努力呼吸、異常呼吸音が認められた。致死濃度は最高用量の1.8 mg/Lであった (REACH登録情報 (Access on July 2019))。 【参考データ等】 (2) ウサギに本物質 (用量の記載なし) を強制胃内投与したところ、最初に脳の電気的活動性が抑制され、その後、間代性強直性痙攣が誘発された (HSDB (Access on June 2019))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、ラットへの経口投与において区分2の範囲で腎臓への影響がみられているが、組織変化を伴わないため標的臓器としなかった。経口投与については区分に該当しないと考えられる。なお、他経路については情報がなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) ラットに50~500 mg/kg/dayを交配開始14日前から雄に49日間、雌には哺育3日目まで41~54日間強制経口投与した試験で、150 mg/kg/day (90日換算: 68 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上で腎臓相対重量増加、血中尿素窒素濃度の増加が、500 mg/kg/day (90日換算: 228 mg/kg/day、区分2超) で血液学的パラメータの変化、肝臓及び腎臓重量増加、ASTの上昇がみられた (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2019)、環境省リスク評価第5巻:暫定的有害性評価シート (2006))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 362 mg/L(環境庁生態影響試験, 1997)であることから、区分に該当しないとした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる分解度:89, 35, 86%(既存点検, 1994))、藻類(Raphidocelis subcapitata)の72時間NOEC = 3.1 mg/L(環境庁生態影響試験, 1997)であることから、区分に該当しないとなる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 362 mg/L(環境庁生態影響試験, 1997)であり、急速分解性があり(BODによる分解度:89, 35, 86%(既存点検, 1994))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow = 1.95(KOWWIN))ことから、区分に該当しないとなる。 以上の結果を比較し、区分に該当しないとした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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