項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 542-92-7 |
名称 | シクロペンタジエン |
物質ID | R01-B-025 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成26年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 |
危険 |
H225 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点25℃ (open cup) (ICSC (1996))、沸点41℃ (HSDB (Access on July 2019)) というデータがあり、所定の密閉式測定では区分2または区分3に該当するので、安全側を採用し区分2とした。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関連する原子団としてオレフィンを含んでいるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | 発火点が640℃ (ICSC (1996)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 低沸点の液体に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分3とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50:113 mg/kg (GESTIS (Access on July 2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分3とした。 【根拠データ】 (1) ウサギのLD50:430 mg/kg (GESTIS (Access on July 2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1) より、区分4とした。 なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (約572,413.6 ppm) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (1時間): 14,425.9 ppm (4時間換算値: 7,212.95 ppm) (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2019)) 【参考データ等】 (2) マウスのLC50 (1時間):5,548.4 ppm (4時間換算値: 2,274.2 ppm) (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
【分類根拠】 (1) より、区分2とした。なお、新たなデータが得られたことにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質はヒトに対して接触皮膚炎及び感作性を引き起こす (PATTY (6th, 2012))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
【分類根拠】 (1) より、区分2とした。なお、新たなデータが得られたことにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質はヒトの眼と粘膜に対して刺激性を有する (PATTY (6th, 2012))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1 )より、区分1とした。 【参考データ等】 (1) 本物質はヒトに対して接触皮膚炎及び感作性を引き起こす (PATTY (6th, 2012))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H370
H336 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、ヒトで気道刺激性、(3) より、実験動物で区分1の用量で中枢神経系と呼吸器への影響がみられている。したがって、区分1 (呼吸器)、区分3 (麻酔作用) とした。新たな情報の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ヒトにおいて、250 ppm及び500 ppmで、被験者が刺激性の不快な臭気を感じた (ACGIH (7th, 2001))。 (2) 本物質は眼と粘膜を刺激するとの記載がある (PATTY (6th, 2012))。 (3) マウスの6時間単回吸入ばく露試験において、本物質の蒸気2 mg/L (4時間換算値: 2.45 mg/L、区分1相当) のばく露で呼吸器障害と中枢神経症状 (活動性低下、協調運動障害) がみられた (GESTIS (Access on June 2019)。 【参考データ等】 (4) 本物質は二量体化してジシクロペンタジエン (CAS番号 77-73-6) を生じる (ACGIH (7th, 2019))。ジシクロペンタジエンはラットの4時間単回吸入ばく露試験において、1,000 ppm (5.4 mg/L、区分1相当) で、眼と鼻の刺激、呼吸困難、協調運動性低下、振戦、知覚過敏を示した後に全例が死亡したとの報告がある (DFGOT vol.5 (1993)、ACGIH (7th, 2019))。ジシクロペンタジエンは2017年度GHS分類において、区分1 (中枢神経系、呼吸器)、区分3 (麻酔作用) と分類されている。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分2 (肝臓、腎臓) とした。 【根拠データ】 (1) ラットに本物質を平均500 ppm (ガイダンス値換算: 0.6 mg/L、区分2の範囲) の濃度で53日間 (7時間/日) 、計35回ばく露した結果、肝細胞の軽度の混濁腫脹及び腎尿細管上皮の空胞化がみられた (PATTY (6th, 2012))。 【参考データ等】 (2) 本物質は二量体化してジシクロペンタジエンとなることから、ACGIHでは本物質についてジシクロペンタジエンのTLVを用いることを推奨している (ACGIH (7th, 2019))。 (3) 本物質の二量体であるジシクロペンタジエンについて、 ラットに蒸気を89日間吸入ばく露 (7時間/日、5日間/週) した結果、35.2 ppm (ガイダンス値換算: 0.1 mg/L、区分1の範囲) 以上の腎臓への影響、73.8 ppm (ガイダンス値換算: 0.2 mg/L、区分1の範囲) で慢性肺炎及び気管支拡張症がみられ、マウスに蒸気を13週間吸入ばく露 (6時間/日、5日間/週) した結果、50 ppm (ガイダンス値換算: 0.1 mg/L、区分1の範囲) で死亡 (19/90例) がみられ、多くは刺激によるものと考えられる肺のうっ血によるもので、腎障害による死亡が2例みられた (ACGIH (7th, 2019))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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