項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 526-75-0 |
名称 | 2,3-キシレノール (別名:2, 3-ジメチルフェノール) |
物質ID | R01-B-029 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成20年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性固体であり、溶融し液状での引火点が80~95℃との情報 (ホンメル (1991)) がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | 発火点が> 500℃ (GESTIS(Access on July 2019)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、区分に該当しない。なお、ガイダンスでは区分に該当しないに相当する。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 塩素及びフッ素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分4とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50:562 mg/kg (REACH登録情報 (Access on Augast 2019)) (2) ラットのLD50:562~790 mg/kg (NICNAS IMAP (Access on August 2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分3とした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) マウスのLD50:920 mg/kg (ACGIH (7th, 2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) ラットの4時間飽和蒸気ばく露 (0.0855 mg/L) で死亡なし (HSDB (Access on June 2019))。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。なお、新たなデータが得られたことにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質は皮膚と眼に対し腐食性を示す可能性がある (NICNAS IMAP (Access on August 2019))。 (2) EU-CLP分類でSkin Corr. 1B (H314) に分類されている (EU CLP分類 (Access on May 2019))。 【参考データ等】 (3) OECD TG 439に準拠し人工皮膚モデルEpiDermを用いたin vitro皮膚刺激性試験で刺激物に分類 (REACH登録情報 (Access on July 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。なお、新たなデータが得られたことにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質は皮膚腐食性 (区分1) に区分されている。 (2) 本物質は皮膚と眼に対し腐食性を示す可能性がある (NICNAS IMAP (Access on August 2019))。 【参考データ等】 (3) OECD TG 492に準拠し人工角膜モデルMatTek EpiOcularを用いたin vitro眼刺激性試験で刺激物に分類 (REACH登録情報 (Access on July 2019))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) マウスを用いた局所リンパ節試験 (LLNA) において、刺激指数 (SI) が < 3で、陰性との報告がある (NICNAS IMAP (Access on August 2019))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 In vivoのデータがなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (ACGIH (7th, 2019)、NICNAS IMAP (Access on August 2019)、NTP DB (Access on June 2019))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質での発がん性試験結果は得られていない。(1) の既存分類結果より、ガイダンスに従い区分2とした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、ACGIHでA3 (ACGIH (7th, 2019)) に分類されている。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) 本物質を含むジメチルフェノール (キシレノール) 異性体6種の混合物を用いた経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、一般毒性として腎臓、肝臓及び卵巣の相対重量増加がみられているが、明らかな生殖影響はみられていない (ACGIH (7th, 2019)、NICNAS IMAP (Access on August 2019))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) 本物質を含むジメチルフェノール (キシレノール) 異性体6種の混合物を含有する塩基性アルコール消毒薬溶液250 mLを経口摂取したヒト (1名) が、消化管への影響 (腸雑音、吐き気、嘔吐) と中枢神経系抑制 (意識障害 (barely rousable)) を示し、更に代謝性アシドーシスと心血管系変化 (心拍出量減少を伴う血圧低下) を生じて、約16時間後に死亡した。この症例でのジメチルフェノール (キシレノール) の摂取量は報告されていない (ACGIH (7th, 2019))。 (2) ラットの単回経口投与試験において、本物質2,150 mg/kg (区分2超) 以上で中枢神経系への影響を示す症状がみられたが、消化管の重度の刺激の影響と考えられるとされている (ACGIH (7th, 2019))。 (3) 実験動物において、本物質が属するキシレノール類の急性毒性症状として、致死量未満の用量の経口摂取により、呼吸困難、協調運動失調、痙攣を生じるとの報告があるが、詳細は不明である (NICNAS IMAP (Access on August 2019))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) 3,4-ジメチルフェノール (3,4-キシレノール) (CAS番号 95-65-8) をラットに8ヵ月間経口投与した結果、14 mg/kg/day (区分2の範囲) で体重減少、血圧、肝臓、脾臓、心臓、肺への影響がみられたとの報告があるが、後に実施されたより高用量の試験でこれらの影響は再現されておらず、信頼性が低いと考えられる (ACGIH (7th, 2019))。 (2) ACGIHではジメチルフェノール (キシレノール) について、6種の異性体及び異性体混合物の毒性は類似するとし、2,4-ジメチルフェノール (2,4-キシレノール) (CAS番号 105-67-9) の毒性情報 (マウス90日間経口投与試験で250 mg/kg/day (区分2超) でみられた血液学的パラメータの変化に基づくNOAEL = 50 mg/kg/day) に基づき吸入ばく露量への換算を行った上で、共通のTLVを設定している (ACGIH (7th, 2019))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 13.5605148 mg/L(AQUIRE, 2019、Devillers, 1988)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。 急速分解性がなく(BODによる分解度:44%(既存点検, 1976))、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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