項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 528-29-0 |
名称 | o-ジニトロベンゼン |
物質ID | R01-B-050 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成26年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団としてニトロ基を含んでいるが、UNRTDGにおいて、UN 3443、クラス6.1に分類されており、優先評価項目である爆発物には該当しないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | 可燃性との情報 (ホンメル (1991)) があるが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団としてニトロ基を含んでいるが、UNRTDGにおいて、UN 3443、クラス6.1に分類されており、優先評価項目である自己反応性化学品には該当しないと考えられるため、タイプGとした。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | UNRTDGにおいて、UN 3443、クラス6.1に分類されており、優先評価項目の自然発火性固体には該当しないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 塩素及びフッ素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 湿性や希釈等により鈍性化がなされていないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスでは分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。区分に該当する明白な根拠が得られなかったため区分を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) は眼に対して軽度の刺激性を有するが、皮膚に対して刺激性を示さない。本物質は物理化学的性状がm-ジニトロベンゼンと類似していることから同様に本物質の刺激性は限られたものと推察される (GESTIS (Access on July 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。区分に該当する明白な根拠が得られなかったため区分を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質はモルモットの実験では眼刺激性を示さないとの報告がある (GESTIS (Access on July 2019))。 (2) 本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) は眼に対して軽度の刺激性を有するが、皮膚に対して刺激性を示さない。本物質は物理化学的性状がm-ジニトロベンゼンと類似していることから同様に本物質の刺激性は限られたものと推察される (GESTIS (Access on July 2019))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 In vivoのデータがなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性の報告がある (DFGOT Vol. 1 (1990))。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) の既存分類結果より、ガイダンスに従い、分類できないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでD (IRIS (1992))に分類されている。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) は、ラットにおいて精巣毒性を示すが、本物質はm-ジニトロベンゼンと同等の用量では精巣毒性を示さなかったとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液系) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質自体のヒトでの単回ばく露に関する報告はないが、(1)~(3) のヒトでのメトヘモグロビン血症の可能性の記載、及び (4) で実験動物では腹腔内投与ではあるがメトヘモグロビン産生が確認されていることを総合的に判断し、区分1 (血液系) とした。旧分類が気道刺激性の根拠とした情報はList 3の情報源由来であるため不採用とした。したがって分類結果が変更となった。 【根拠データ】 (1) 本物質は三種類のジニトロベンゼン異性体の中で最も毒性が低いが、皮膚から吸収されてメトヘモグロビン血症を惹起する可能性があるとの記載がある (PATTY (6th, 2012))。 (2) 本物質は工業用ジニトロベンゼンと同様の毒性影響を示すことが予想されるとの記載及び主にメトヘモグロビン生成の結果としての全身毒性影響に留意が必要であるとの記載がある (GESTIS (Access on July 2019))。 (3) 厚労省通達「芳香族化合物のニトロ又はアミノ誘導体による疾病の認定基準」において、ジニトロベンゼン (全ての異性体) に関してメトヘモグロビン血症が「発生危険度強」とされている (昭和51年8月4日付け基発第565号)。 (4) 本物質はラットの単回腹腔内投与試験において、60~75 mg/kgの用量でメトヘモグロビン産生を惹起する (DFGOT vol.1 (1990))。 【参考データ等】 (5) 本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) は、ラットにおいて精巣毒性を示すが、本物質はm-ジニトロベンゼンと同等の用量では精巣毒性を示さなかったとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質自体の情報はないが、(1)、(2) より、区分1 (血液系) とした。旧分類で分類根拠とされた情報は本物質を含む異性体混合物の情報であると考えられたことから、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質は3種の異性体の中で最も毒性が低いが、皮膚から吸収され、メトヘモグロビン血症を引き起こす可能性がある。ラットにおいて本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) が精巣毒性を及ぼす濃度において精巣の障害は生じさせない (PATTY (6th, 2012))。 (2) 厚労省通達「芳香族化合物のニトロ又はアミノ誘導体による疾病の認定基準」において、ジニトロベンゼン (全ての異性体) に関してメトヘモグロビン血症が「発生危険度強」とされている (昭和51年8月4日付け基発第565号)。 【参考データ等】 (3) 本物質の異性体であるm-ジニトロベンゼン (CAS番号 99-65-0) は2019年度GHS分類で区分1(中枢神経系、視覚器、血液系、肝臓、生殖器(男性)) に分類されている。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
藻類(セレナストラム)の72時間ErC50 = 0.48 mg/L(環境省生態影響試験, 2012)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(セレナストラム)の72時間NOEC = 0.021 mg/L(環境省生態影響試験, 2012)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 3.0 mg/L、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 1.3 mg/L(いずれも環境省生態影響試験, 2012)であることから、区分2となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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