項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 1929-82-4 |
名称 | 2‐クロロ‐6‐トリクロロメチルピリジン (別名:ニトラピリン) |
物質ID | R01-B-052 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成30年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | 可燃性との情報 (ICSC (2001)) があるが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 酸素及びフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 940 mg/kg (ACGIH (7th, 2019)) (2) ラットのLD50: 雄: 1,070 mg/kg、雌: 1,230 mg/kg (EPA Pesticide (2005)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、GLP試験に重きをおいて採用し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: > 2,000 mg/kg (EPA Pesticide (2005)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007)) 【参考データ等】 (2) ウサギのLD50: 850 mg/kg (ACGIH (7th, 2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分を特定できないため、分類できない。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): > 0.03 mg/L (食品安全委員会 農薬評価書 (2007)、EPA Pesticide (2005)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。新たなデータが得られたことから区分を変更した。 【根拠データ】 (1) OECD TG 404及びEPA OPPTS 870.2500に準拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で24/48/72hの平均スコアは全て<2.3であった (REACH登録情報 (Access on September 2019)、EPA Pesticide (2005)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
【分類根拠】 (1) より、区分2Aとした。 【根拠データ】 (1) OECD TG 405及びEPA OPPTS 870.2400に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で結膜発赤/浮腫、角膜混濁、虹彩の24/48/72hの平均スコアはそれぞれ2.6/1.3、0.3、1.0であり、21日後までに全て回復した (REACH登録情報 (Access on September 2019)、EPA Pesticide (2005)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) のデータはあるが、標準的試験ではなくデータ不足のため分類できないとした。 【参考データ等】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験(modified Maguire法)において陽性 (陽性率30%) と報告されている (EPA Pesticide (2005)、REACH登録情報 (Access on September 2019)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、専門家判断に基づき、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウスの小核試験で陰性の報告がある (EPA Pesticide (2005)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 (2) in vitroでは、一部細菌株を除く細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の不定期DNA合成試験及び遺伝子突然変異試験 (HGPRT) において陰性の報告がある (EPA Pesticide (2005)、NTP DB (Access on July 2019)、食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 【参考データ等】 (3) 一部の構造活性因子により、本物質の変異原性が予測されている (EPA Pesticide (2005))。 (4) 各種毒性試験結果から、繁殖能に対する影響、催奇形性及び生体において問題となる遺伝毒性は認められなかったと結論されている (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) の最新の既存分類結果から、ガイダンスに従い、分類できないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、ACGIHでA4 (ACGIH (7th, 2019))、EPAでNL (Not Likely to be Carcinogenic to Humans) に分類されている (EPA Annual Cancer Report (2018):2018年分類)。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当するような生殖毒性がみられず区分に該当しないとした。新たな情報源を用いたため分類結果が変更となった。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた経口投与による2世代生殖毒性試験において、親動物で肝及び腎の絶対・比重量の増加、小葉中心性/び漫性肝細胞肥大、児動物で体重増加抑制、脂肪変性を伴う肝小葉中心性肝細胞空胞化がみられているが生殖影響はみられていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制及び摂餌量減少) がみられる用量で胎児に体重の低下、骨格変異(腰肋)及び胸骨分節の骨化遅延の増加がみられているが催奇形性は認められていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~18日に経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制及び肝臓絶対及び相対重量増加) がみられる用量で胎児に舌骨湾曲の発生頻度の上昇がみられているが催奇形性は認められていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの単回ばく露に関する報告は、List 1及びList 2の情報源からは得られなかった。実験動物での (1) の情報より、区分2 (中枢神経系) とした。旧分類が気道刺激性の根拠とした情報はList 3の資料由来であるため不採用とした。したがって分類結果が変更となった。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた急性神経毒性試験において、本物質400 mg/kg (区分2相当) の単回経口投与で、軽度の振戦、協調運動失調を示す歩行異常、総運動量低下が認められた (Federal Register vol. 82, No. 229, November 30, 2017)。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4) より、実験動物への経口投与において区分2の範囲で肝臓、腎臓への影響がみられていることから、区分2 (肝臓、腎臓) とした。 【根拠データ】 (1) ラットに90日間混餌投与した試験で、40 mg/kg/day (区分2の範囲) 以上で肝重量増加、肝細胞肥大、腎尿細管の病変等がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 (2) ラットの2年間の慢性毒性/発がん性併合試験 (混餌) で、60 mg/kg/day (区分2の範囲) の雌雄で肝臓及び腎臓重量増加、肝細胞肥大及び空胞化 (脂肪変性)、慢性進行性糸球体腎症がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2007)、EPA Pesticide (2005))。 (3) マウスの2年間の発がん性試験 (混餌) で、25 mg/kg/day (区分2の範囲) の雌雄で小葉中心性肝細胞の細胞質の均一性の変化がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 (4) イヌの1年間の慢性毒性試験 (混餌) で、15 mg/kg/dayでALP活性及び総コレステロール濃度の上昇、肝臓重量増加、肝細胞肥大がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2007))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
|