項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 105827-78-9 |
名称 | 1-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-N-ニトロイミダゾリジン-2-イリデンアミン (別名:イミダクロプリド) |
物質ID | R01-B-074 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成30年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団として、隣接する窒素及びN-O結合を含み、酸素収支の計算値は-131と-200より高いが、分解開始温度及び分解エネルギーのデータがなく分類できない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団として、隣接する窒素及びN-O結合を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 湿性や希釈等により鈍性化がなされていないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1) 、(2) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雄: 440 mg/kg、雌: 410 mg/kg (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013)) (2) ラットのLD50: 雄: 424 mg/kg、雌: 450~475 mg/kg (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: > 2,000 mg/kg (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013)) (2) ラットのLD50: > 5,000 mg/kg (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスでは分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。なお、(1) は粒子径が20 mmと大きいため、不採用とした。 【参考データ等】 (1) ラットのLC50 (粉じん、4時間): > 5.32 mg/L (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) OECD TG 404に準拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で24/48/72hの平均スコアは全て0であり、刺激性なしと結論された (農薬抄録 (2013)、食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) OECD TG 405に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で24/48/72hの角膜、虹彩、結膜発赤、結膜浮腫の平均スコアは全て0であり、刺激性なしと結論された (農薬抄録 (2013)、食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため、分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において、皮膚反応は認められず感作性陰性と判定された (農薬抄録 (2013)、食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、ハムスター又はマウスを用いた染色体異常試験、マウスを用いた小核試験、ハムスターを用いた姉妹染色分体交換試験で陰性の報告がある (農薬抄録 (2013)、食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いた遺伝子突然変異試験、不定期DNA合成試験で陰性の報告、姉妹染色分体交換試験で陰性と陽性の報告、染色体異常試験で陽性の報告がある (農薬抄録 (2013)、食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) の既存分類結果から、ガイダンスの区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、EPAでE (Evidence of Non-Carcinogenicity for Humans) (EPA Annual Cancer Report (2018):1993年分類) に分類されている。 【参考データ等】 (2) ラットに本物質を2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (3) マウスに本物質を2年間混餌投与した発がん性試験では、投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代生殖毒性試験において、親動物に体重増加抑制、摂餌量減少がみられる用量で児動物に低体重がみられたが生殖影響はみられていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量減少) がみられる用量で胎児に化骨不全がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (死亡(2/16例)、流産 (1例)、全胚吸収 (2例)、体重減少等) がみられる用量で胎児に母体毒性に起因した着床数及び胎児数減少、低体重、骨格異常 (胸骨分節左右非対称、癒合等) がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (4) 雌ラットの妊娠0日~哺育(分娩後)21日に混餌投与した発達神経毒性試験において、母動物に摂餌量減少がみられる用量で、児動物に体重増加抑制、可逆的な運動能及び移動運動能の低下がみられたが、FOB、神経病理組織学的検査等で検体投与の影響は認められず、発達神経毒性は認められていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質のヒトでの単回ばく露に関する報告はない。(1) の作用機構の情報及び(2)、(3)の実験動物での結果より、神経系が標的臓器であると考えられる。(2) の結果で区分1の用量で影響がみられていることから、区分1 (神経系) とした。 【根拠データ】 (1) 本物質の作用機構はニコチン性アセチルコリン受容体に対するアゴニスト作用であるとの記載がある (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (2) ラットの単回経口投与試験において、100 mg/kg (雄) 又は250 mg/kg (雌) 以上で、無関心、一過性の努力呼吸及び頻呼吸、運動性低下、一過性のよろめき歩行、瞼裂縮小、一過性の振戦及び痙攣が認められた。死亡例は雌雄共に400 mg/kg以上でみられた。影響がみられた最小用量は区分1に相当する (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (3) ラットの4時間単回吸入ばく露試験において、本物質の粉じん2.577 mg/L及び5.32 mg/L で、雌雄共に呼吸困難、活動性低下、立毛及び軽微な振戦が認められたが、死亡例はなかった。影響がみられた最小用量は区分2に相当する (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(神経系、肝臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分2 (神経系、肝臓) とした。なお、(2) でみられたコロイド内鉱質沈着増加については甲状腺機能に影響を及ぼすものではないと判断し、標的臓器としなかった。新たな情報源を用いて検討を行い、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) イヌを用いた混餌投与による90日間反復投与毒性試験において、1,800/1,200 ppm (雄/雌: 45.3/45.9 mg/kg/day、区分2の範囲) の雌雄で振戦、体重減少、摂餌量減少がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (2) ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験において、300 ppm (雄/雌: 16.9/24.9 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雄で甲状腺コロイド内鉱質沈着増加、900 ppm (雄/雌: 51.3/73.0 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌で甲状腺コロイド内鉱質沈着増加等がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 (3) ラットを用いた28日間吸入毒性試験 (6時間/日、5日/週) において、本物質の粉じん0.191 mg/L (90日間換算: 0.059 mg/L、区分2の範囲) を鼻部ばく露した雌雄でグルタミン酸脱水素酵素の増加、肝薬物代謝酵素誘導、雄で体重増加抑制、雌で血液凝固時間の延長、肝臓重量、ALT、ALP、総ビリルビンの増加等がみられた (食品安全委員会 農薬評価書 (2016)、農薬抄録 (2013))。 【参考データ等】 (4) その他、ラットを用いた混餌投与による90日間反復投与試験で区分2超の用量で肝臓、神経系への影響、マウスを用いた混餌投与による2年間発がん性試験において区分2超の用量で神経系、肝臓への影響がみられている。なお、ウサギを用いた21日間経皮ばく露試験では、区分2超の用量で毒性影響はみられていない (食品安全委員会 農薬評価書 (2016))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
|