項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 126-73-8 |
名称 | りん酸トリ-n-ブチル |
物質ID | R01-B-083 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成26年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | 引火点145℃ (closed cup) (HSDB (Access on August 2019)) より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | 発火点が> 480℃ (ICSC (2005)) との情報より、常温で発火しないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 半金属 (P) を含むが、水に溶けにくい (ICSC (2005)) というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられるため、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (P) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。なお、ガイダンスでは分類対象外に相当する。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(12) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 1,400 mg/kg (ATSDR (2012)、EHC 112 (1991)) (2) ラットのLD50: 1,390~1,530 mg/kg (EHC 112 (1991)) (3) ラットのLD50: 1,552 mg/kg (EHC 112 (1991)) (4) ラットのLD50: 1,390~3,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) (5) ラットのLD50: 1,600~3,200 mg/kg (ATSDR (2012)) (6) ラットのLD50: 1,164~3,350 mg/kg (DFGOT vol.17 (2002)) (7) ラットのLD50: 1,390~3,350 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)) (8) ラットのLD50: 1,600~3,200 mg/kg (EHC 112 (1991)) (9) ラットのLD50: 3,160 mg/kg (ATSDR (2012)) (10) ラットのLD50: 3,200 mg/kg (ATSDR (2012)) (11) ラットのLD50: 3,000 mg/kg (EHC 112 (1991)、環境省リスク評価 第4巻 (2005)) (12) ラットのLD50: 1,390~11,265 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ウサギのLD50:> 3,100 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (2012)、DFGOT vol.17 (2002)、EHC 112 (1991)、NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、環境省リスク評価 第4巻 (2005)) (2) ウサギのLD50:> 4,640 mg/kg (ATSDR (2012)、DFGOT vol.17 (2002)) (3) ウサギのLD50:> 5,000 mg/kg (ATSDR (2012)) (4) ウサギのLD50:> 10,000 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、DFGOT vol.17 (2002)、SIDS (2004)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、ガイダンスでは分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分4とした。なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (約0.016 mg/L) の90%より高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。新たな情報源の使用により、旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間) : > 4,200 mg/m3 (4.2 mg/L) (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)) (2) ラットのLC50 (6時間) : 123 ppm (1.34 mg/L) (4時間換算値:2.01mg/L) (ACGIH (7th, 2001)) (3) ラットのLC50 (6時間) : 1,359 mg/m3 (1.359 mg/L) (4時間換算値:2.04 mg/L) (EHC 112 (1991)) 【参考データ等】 (4) ラットのLC50 (1時間) : 28,000 mg/m3 (28 mg/L) (4時間換算値:7 mg/L) (ATSDR (2012)、NITE初期リスク評価書 (2008)) (5) ラットのLC50 (1時間) : < 200,000 mg/m3 (200 mg/L) (4時間換算値:50 mg/L) (ATSDR (2012)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
【分類根拠】 (1)~(5) より、区分2とした。 【根拠データ】 (1) OECD TG404に準拠したウサギの皮膚刺激性試験において軽度の刺激性が観察されている (DFGOT vol.17 (2002)、NITE有害性評価書 (2007))。 (2) 本物質 (0.5 mL) のウサギの皮膚への4時間及び24時間の適用により軽度の刺激性が観察された (ATSDR (2012))。 (3) ウサギに本物質を4時間適用した皮膚刺激性試験で軽度の刺激性あるいは強度の刺激性が観察された (DFGOT vol.17 (2002))。 (4) 本物質 (0.01 mL) のウサギの皮膚への適用により刺激性を認め、500 mgのウサギの正常皮膚及び擦過皮膚への適用により強度の刺激性が観察された (ACGIH (7th, 2001)、EHC 112 (1991)、NITE有害性評価書 (2007))。 (5) 本物質は呼吸器、皮膚、眼に対して刺激性を有する (DFGOT vol.17 (2002)、PATTY (6th, 2012)、GESTIS (Access on September 2019))。 【参考データ等】 (6) ウサギに本物質を24時間適用した皮膚刺激性試験で刺激性を認めない (DFGOT vol.17 (2002))。 (7) 本物質の皮膚刺激性はモルホリン (区分1) と同程度に深刻である可能性がある (EHC 112 (1991))。 (8) EU-CLP分類でSkin Irrit. 2 (H315) に分類されている (EU CLP分類(Access on September 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分1とした。新たなデータが得られたことにより、区分を変更した。 【根拠データ】 (1) 本物質 (0.02 mL) のウサギの眼への適用により壊死が観察されている (ATSDR (2012))。 (2) 本物質はヒトの皮膚、眼、呼吸器に対して刺激性を有する (DFGOT vol.17 (2002)、PATTY (6th, 2012)、GESTIS (Access on September 2019))。 (3) 本物質の点眼により、浮腫を伴う軽度の刺激性がみられている (EHC 112 (1991))。 【参考データ等】 (4) OECD TG 405に準拠したウサギを用いた眼刺激性試験で軽度の刺激性が観察され、14日以内に回復した (DFGOT vol.17 (2002)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 (5) 本物質はヒト及び実験動物の皮膚及び眼に対して刺激性を有しヒトに対して感作性は示さない (SIAP (2001))。 (6) 本物質の適用により眼の障害が観察された (ACGIH (7th, 2001))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (ビューラー法) において皮膚反応は認められず、感作性は陰性と判定された (DFGOT vol.17 (2002))。 (2) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (OECD TG 406) において、感作性は陰性と判定された (GESTIS (Access on September 2019))。 (3) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (Open Epicutaneous test) において、感作性は陰性と判定された (NITE初期リスク評価書 (2008))。 【参考データ等】 (4) 53人のボランティアに本物質 (<25% or >25%)に15回適用したパッチテストで皮膚反応は認められなかった (HSDB (Access on September 2019)、GESTIS (Access on September 2019))。 (5) モルモットを用いた皮膚感作性試験 (詳細不明)において感作性が認められ、陽性率は42%であった (DFGOT vol.17 (2002))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、in vivo試験で陰性、一部のin vitro試験で陽性であったが、専門家判断に基づき、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、ラットを用いた染色体異常試験で陰性の報告がある (SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008)、HSDB (Access on September 2019))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞を用いた染色体異常試験、遺伝子突然変異試験、小核試験で陰性の報告がある (SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008)、環境省リスク評価 第4巻 (2005)、DFGOT vol.17 (2002))、一部の細菌の復帰突然変異試験で陽性 (TA1535、TA1538) の報告がある (SIDS (2004)、DFGOT vol.17 (2002)、EHC 112 (1991))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より区分2とした。既存分類結果の追加により旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、EU CLPでCarc.2 (EU CLP分類 (Access on August 2019)) に分類されている。 (2) マウスに本物質を1.5年間混餌投与した試験では、3,500 ppm群の雄で肝細胞腺腫が有意に増加した (NITE初期リスク評価書 (2008))。 (3) ラットに本物質を2年間混餌投与した試験では、雌雄とも膀胱で乳頭腫の有意な増加が、雄では移行上皮がんの有意な増加が認められた (NITE初期リスク評価書 (2008))。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(4) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による2世代生殖毒性試験において、親動物に体重低値がみられる用量で児動物で体重低値がみられただけで、生殖能への影響は認められなかった (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、DFGOT vol.17 (2002))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重低値、死亡 (7/24例)) がみられる用量で胎児に体重低値、頭骨の化骨遅延がみられたが催奇形性はみられていない (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、DFGOT vol.17 (2002))。 (3) 雌ラットの妊娠7~17日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重増加抑制、摂餌量減少) がみられる用量で胎児に腰肋骨の増加がみられたが催奇形性はみられていない (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、DFGOT vol.17 (2002))。 (4) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (体重低値) がみられる用量で胎児に影響はみられていない (NITE初期リスク評価書 (2008)、SIDS (2004)、DFGOT vol.17 (2002))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(呼吸器) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分2 (呼吸器) とした。(2) でみられた肝臓と腎臓の病理学的変化に関しては、肝臓の所見は詳細が不明であり、腎臓は死亡例のみの所見であることから、標的臓器としなかった。新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。なお、ヒトでは(4) の情報があるが、出典は私信であり詳細不明である。 【根拠データ】 (1) 実験動物での複数の急性吸入毒性試験報告から、本物質は強い気道刺激性物質であるとされている (SIDS (2004))。 (2) ラットの4時間単回吸入ばく露試験において、本物質のエアロゾル72.5 ppm (0.8 mg/L) 以上で活動性低下、血涙、努力呼吸が、194 ppm (2.14 mg/L、区分2相当) 以上で筋進展反射の消失が認められた。ばく露後28日間の観察期間の後に行なわれた剖検では、384 ppm (4.24 mg/L、区分2相当) ばく露群の雄で肺、肝臓、脾臓、腎臓及び消化管に病理学的変化が認められた (DFGOT vol.17 (2002)、REACH登録情報 (Access on December 2019))。 (3) ラットの6時間単回吸入ばく露試験において、123 ppm (1.36 mg/L、4時間換算値: 2.04 mg/L、区分2相当) のばく露で死亡例はなかったが、皮膚及び呼吸器に重度の刺激性がみられた (DFGOT vol.17 (2002)、SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 【参考データ等】 (4) 本物質0.015 mg/Lに吸入ばく露された労働者 (複数) が、吐き気、頭痛を訴えたとの報告がある (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.17 (2002)、SIDS (2004)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(神経系、膀胱) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分2 (神経系、膀胱) とした。なお、旧分類で分類根拠とされたラットの14日間試験でみられた精細管の変性は、同一著者による18週間のフォローアップスタディで確認されず、その他のマウス、ラットの長期試験においても確認されていないことから偶発的所見と判断した。新たな情報源の情報を加えてデータを見直した結果、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた強制経口投与による2週間反復投与毒性試験において、400 mg/kg/day (90日換算: 62 mg/kg/day、区分2の範囲) の雄で尾部末梢神経の伝導速度の低下がみられた。また、電顕観察により、雌雄の坐骨神経に軸索変性はみられなかったが、無髄神経線維周囲のシュワン細胞突起の変性がみられ、原著者はこの所見を神経損傷の初期変化と考えているとの報告がある (DFGOT vol.17 (2002)、EHC (1991)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 (2) ラットを用いた混餌投与による13週間反復投与毒性試験において、1,000 ppm (75 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雄でγ-GT増加、肝重量増加、膀胱の移行上皮の過形成、5,000 ppm (375 mg/kg/day、区分2超) の雌雄で体重増加抑制、腎重量増加、ALT増加、雄でプロトロンビン時間増加、雌でγ-GT増加、肝重量増加、膀胱の移行上皮の過形成等がみられた (DFGOT vol.17 (2002))。 (3) ラットを用いた混餌投与による2年間反復投与毒性試験において、700 ppm (雄/雌: 33/42 mg/kg/day、区分2の範囲) 以上の雌雄で膀胱の移行上皮の過形成等がみられた (DFGOT vol.17 (2002)、NITE初期リスク評価書 (2008))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
甲殻類(ヨコエビ科の一種)の96時間LC50 = 1.7 mg/L (NITE 初期リスク評価書, 2008、SIDS, 2004) であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 |
P273
P391 P501 |
急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(既存点検, 1980))、魚類(ニジマス)の95日間NOEC = 0.82 mg/L(NITE 初期リスク評価書, 2008、SIDS, 2004)から、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
|