項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 144-49-0 |
名称 | フルオロ酢酸 |
物質ID | R01-B-090 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2017)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2017)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2017)) との情報より、ガイダンスにおける区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | 塩素を含まず、酸素及びフッ素を含む有機化合物であるが、この酸素及びフッ素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分1 |
危険 |
H300 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 4.68 mg/kg (HSDB (Access on September 2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) 皮膚との接触後には、火傷感、発赤及び重度の刺激性並びに疼痛性の組織損傷が生じるおそれがある。症状の程度はばく露濃度とばく露期間に依存すると考えられている (GESTIS (Access on September 2019))。 (2) 本物質は刺激性を有する (HSDB (Access on September 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分1とした。 【根拠データ】 (1) 本物質は刺激性を有する (HSDB (Access on September 2019))。 (2) 高純度の本物質又は濃縮液との眼の接触後には、腐食作用により組織傷害及び角膜混濁、並びに重度の火傷の感覚及び視力低下を起こすおそれがある (GESTIS (Access on September 2019))。 (3) 本物質は皮膚腐食性 (区分1) に分類されている。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 【参考データ等】 (1) フルオロ酢酸ナトリウム (CAS番号 62-74-8) をラットに21日間飲水投与した結果、精巣の形態変化を引き起こすことが報告されている (ACGIH (7th, 2001))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(中枢神経系、心血管系、呼吸器) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1 (中枢神経系、心血管系、呼吸器) とした。旧分類は腎臓も標的臓器としていたが、List 3の資料由来の情報であるため不採用とした。新たな情報源の使用により旧分類から区分を変更した。 【根拠データ】 (1) ヒトでは本物質及び本物質のナトリウム塩であるフルオロ酢酸ナトリウム (CAS番号 62-74-8) の経口摂取による複数の中毒例が報告されている。症状として、悪心、腹部疼痛、幻聴を示唆する精神症状などに続いて痙攣、発汗、更に血圧と心拍数の増加が生じて、昏睡状態に至るとの記載がある。これらの症状から、中枢神経系と心血管系が主要な標的臓器とされている (ACGIH (7th, 2001))。 (2) ヒトでは本物質の経口摂取により、上記の症状に加えて、不整脈、心室細動を生じるとの記載がある (GESTIS (Access on September 2019))。 (3) 本物質エアロゾルを吸入すると、低濃度でも肺水腫の発症とそれによる肺炎による重度の肺傷害及び神経性ないしアシドーシス性の呼吸器機能障害を生じるおそれがあるとの記載がある (GESTIS (Access on September 2019))。 【参考データ等】 (4) 本物質のヒトでの経口致死量は2~10 mg/kgの範囲と推定されている (HSDB (Access on September 2019))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(腎臓、生殖器(男性)) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 本物質自体のデータはないが、フルオロ酢酸ナトリウム (CAS番号 62-74-8) の情報に基づき分類した。(1) より、区分1 (腎臓、生殖器 (男性)) とした。 【根拠データ】 (1) フルオロ酢酸ナトリウムをラットに21日間飲水投与した試験で、6.6 ppm (本物質換算: 0.83 mg/kg/day (ガイダンス値換算: 0.19 mg/kg/day、区分1の範囲)) 以上で精巣 (精子の形態及び精子細胞) への影響、腎精細管の変性がみられた (ACGIH (7th, 2001)) 【参考データ等】 (2) フルオロ酢酸入りの餌 (詳細不明) の調製時に10年間にわたってばく露されたニュージーランドのウサギ駆除業者で腎尿細管上皮の重度で進行性の病変、より軽度の肝臓、神経及び甲状腺に機能障害を生じたとの報告がある(HSDB (Access on September 2019)))。 (3) フルオロ酢酸ナトリウムを用いたラットの亜急性及び亜慢性試験 (詳細不明) の結果、0.25 mg/kg/dayで精巣 (精細管の変性、低精子症)、心臓への影響がみられたと報告されている (GESTIS (Access on September 2019))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
藻類(セレナストラム)72時間ErC50 = 0.0042 mg/L(環境省生態影響試験, 2016)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
急速分解性があり(BIOWIN)、藻類(セレナストラム)72時間NOEC = 0.00024 mg/L(環境省生態影響試験, 2016)であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし |
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