項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 420-46-2 |
名称 | 1,1,1-トリフルオロエタン |
物質ID | R01-B-094 |
分類実施年度 | 令和元年度(2019年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成21年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分1 |
危険 |
H220 |
P210
P377 P381 P403 |
爆発下限濃度 7.1 vol% (GESTIS (Access on Sep. 2019)) に基づいて区分1とした。なお、UNRTDGにおいてUN 2035、クラス 2.1 に分類されている。 |
3 | エアゾール | ※ |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | ※ |
- |
- | - | UNRTDGにおいてUN 2035、クラス2.1に分類されており、副次危険性を含めてクラス5.1には分類されていないため、ガイダンスの区分に該当しないに相当し、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 低圧液化ガス |
警告 |
- | - | 臨界温度が345.89 K (72.9℃, HSDB (Access on October 2019)) より、低圧液化ガスとした。 |
6 | 引火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
8 | 自己反応性化学品 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスにおける分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | ※ |
- |
- | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | ※ |
- |
- | - | GHSの定義におけるガスであり、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50: > 540,000 ppm (PATTY (6th, 2012)、ECETOC JACC 52 (2006)、HSDB (Access on September 2019)) (2) ラットのLC50: > 591,000 ppm (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2012)) (3) ラットのLC50: > 600,000 ppm (ECETOC JACC 52 (2006)) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義におけるガスであり、ガイダンスの分類対象外に相当し、区分に該当しない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。 【参考データ等】 (1) 本物質の刺激性試験は実施されていないが、本物質を用いた全身ばく露によるラットを用いた90日間反復吸入毒性試験 (最大40,000 ppm (137,000 mg/m3)) において刺激性兆候はみられていない (ECETOC JACC 52 (2006)、GESTIS (Access on September 2019))。 (2) 本物質を含む空気にばく露されたボランティアにおいて刺激性はみられなかったと報告されている (HSDB (Access on September 2019))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) の記載はあるが、データ不足のため分類できないとした。 【参考データ等】 (1) 本物質の刺激性試験は実施されていないが、本物質を用いた全身ばく露によるラットを用いた90日間反復吸入毒性試験 (最大40,000 ppm (137,000 mg/m3)) において刺激性兆候はみられていない (ECETOC JACC 52 (2006)、GESTIS (Access on September 2019))。 (2) 本物質を含む空気にばく露されたボランティアにおいて刺激性はみられなかったと報告されている (HSDB (Access on September 2019))。 |
4 | 呼吸器感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、in vivo、in vitro試験を含む標準的組合せ試験でいずれも陰性であったことから、ガイダンスにおける分類できないに相当し、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウス骨髄小核試験で陰性の報告がある (ECETOC JACC 52 (2006)、PATTY (6th, 2012)、SIDS (2012))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験及びヒトリンパ球の染色体異常試験で陰性の報告がある (同上)。 |
6 | 発がん性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類はない。利用可能なヒトを対象とした報告はない。(1) は1用量のみであり、さらに投与期間が標準的なガイドラインに比べて短い経口経路による試験であること、及び本物質の主ばく露経路である吸入経路による発がん情報がないことから、データ不足で分類できない。 【根拠データ】 (1) ラットに本物質を52週間強制経口投与し、その後72週間観察した試験で、投与に関連した腫瘍性病変は認められなかった (SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。 |
7 | 生殖毒性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2) より、発生影響はみられていないが、親動物の性機能及び生殖能に及ぼす影響についてはデータがない。従ってデータ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1) 雌ラットの妊娠7~16日に吸入ばく露した発生毒性試験において、濃度40,000 ppm (4%) まで発生影響はみられていない (ECETOC JACC.52 (2006)、SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。 (2) 雌ウサギの妊娠6~18日に吸入ばく露した発生毒性試験において、濃度40,000 ppm (4%) まで発生影響はみられていない (ECETOC JACC.52 (2006)、SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、ラットへの吸入ばく露において区分2のガイダンス値を超える濃度でも毒性影響はみられていないことから、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットの4時間単回吸入ばく露試験において、最大591,000 ppm (区分2超) のばく露で死亡例はなく、剖検の肉眼所見でも異常はみられなかったとの報告がある (ECETOC JACC 52 (2006)、SIDS (2012))。 【参考データ等】 (2) 男性ボランティア9人に本物質500 ppmを2時間吸入ばく露したが、心電図モニタリングでも刺激性及び中枢神経系症状の評価でも影響は観察されなかったとの報告がある (ECETOC JACC 52 (2006)、SIDS (2012))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1) より、ラットへの吸入ばく露において区分2のガイダンス値を超える濃度でも毒性影響はみられていないことから、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた13週間吸入ばく露試験において、2,000~40,000 ppmの濃度で全身ばく露 (6時間/日、5日間/週) した結果、40,000 ppm (ガイダンス値換算: 28,571 ppm、区分2超) までの濃度で投与に関連した影響はみられなかった (ECETOC JACC 52 (2006)、SIDS (2012))。 【参考データ等】 (2) ラットを用いた4週間吸入ばく露試験において、2,000~39,000 ppmの濃度で鼻部ばく露 (6時間/日、5日間/週) した結果、1匹/群で死亡が見られたほか、精巣重量の減少、精巣の小型化、精巣の変性がみられた。この試験では鼻部ばく露による熱ストレスがあった (ECETOC JACC 52 (2006))。 (3) (2) の結果を確認する目的で実施されたラットを用いた28日間吸入ばく露試験で全身ばく露 (6時間/日、5日間/週) した結果、40,000 ppmまでの濃度で精巣への影響はみられなかった (ECETOC JACC 52 (2006)、SIDS (2012))。 |
10 | 誤えん有害性 | ※ |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 300 mg/L(SIDS, 2012)であることから、区分に該当しないとした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、生物蓄積性が低いと推定され(log Kow = 1.15(経済産業省HP, 2019))、急性毒性が区分に該当しないであることから、区分に該当しないとした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 区分1 |
警告 |
H420 | P502 | モントリオール議定書の附属書に列記された物質であるため |
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