GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 103-95-7
名称 2-メチル-3-(p-イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド
物質ID R02-A-006-METI, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点が79.5℃(密閉式)(GESTIS(Accessed June 2020))である。
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は240℃ (ECHA (Accessed June 2020))であり常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない(国連GHSの区分5)とした。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:3,810 mg/kg(JECFA (2004)、REACH登録情報 (Accessed May 2020))
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2020))
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(半閉塞、4時間適用、7日観察)において、皮膚刺激性がみられた(紅斑・痂皮スコア:2.7/2/2、浮腫スコア:3/3/2.7)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
(2)ウサギ(n=4)を用いた皮膚刺激性試験(半閉塞、4時間適用、7日観察)において、皮膚刺激性がみられた(紅斑・痂皮スコア:2/2/2/2.7、浮腫スコア:2.7/2.7/2.3/3)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。

【参考データ等】
(3)ウサギ(n=4)を用いた皮膚刺激性試験(半閉塞、4時間適用、7日観察)において、皮膚刺激性がみられた(紅斑・痂皮スコア:2/2/2/2、浮腫スコア:2.3/2.7/2/1.7)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(7日観察)において、眼刺激性はみられなかった(角膜混濁スコア:0/0.7/0.3/0/0.7/0、虹彩炎スコア:0.3/0.3/0/0.3/0.3/0.3、結膜発赤スコア:1.3/1/1.3/0.3/0.7/1、結膜浮腫スコア:0/0.3/0/0/0.7/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 区分1B


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
【分類根拠】
(1)より、区分1Bとした。

【根拠データ】
(1)マウス(n=4)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429)において、刺激指数(SI値)は1(0%)、1.4(1%)、1.34(2.5%)、1.84(10%)、3.26(25%)、5.16(50%)、EC3値は22.3%と算出され、弱い感作性がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
In vivoデータがなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ほ乳類培養細胞(CHL)を用いた染色体異常試験において陰性の報告がある(厚労省既存点検毒性データベース(Accessed May 2020))。
(2)細菌復帰突然変異試験(OECD TG471 & EU Method B. 13/14, GLP)において陰性の報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2020))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)では、親動物の一般毒性発現用量で雄親動物の精巣・精子への影響による雄性不妊が強くみられたこと、児動物に眼病変の頻度増加がみられたことから、親動物の一般毒性発現用量での生殖毒性がみられ影響の重大性を考慮して区分1Bとした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による一世代生殖毒性試験(OECD TG415、GLP、交配83日前から交配期間を経て剖検前日まで(雄)、交配14日前から交配・妊娠を経て分娩後22日まで(雌))において、150 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、肝臓重量増加、副腎の所見、投与群雄と非投与群の雌との交配による妊娠不成立(成立例:1/24例)、精巣上体尾部の腫瘤(精子肉芽腫)、精巣上体重量の増加、輸精管から採取した精子の運動能低下(全例)(浮遊する断片・頭部欠損精子・分離した頭部の存在や評価に必要な精子数が不足のため)、水晶体混濁を有する児動物の発生腹数増加(24腹中20腹)、水晶体の混濁(分娩後16日以降から22日まで持続)、離乳後には水晶体の混濁を示す雌雄動物数の増加、離乳時に雄児には肛門生殖突起間距離の有意な減少がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。

8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ウサギを用いた強制経口投与による14日間経口投与試験において、300 mg/kg/day(90日換算:46.7 mg/kg/day、区分2の範囲)で体重、摂餌量、臨床所見、生殖器官を含む臓器重量に影響はみられず、精巣及び精巣上体の病理組織学的検査所見及び精子パラメータにも影響はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 1.4 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分2とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.71 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分2とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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