GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 18127-01-0
名称 3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール
物質ID R02-A-008-METI, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点が73.5℃(密閉式)(GESTIS(Accessed June 2020))である。
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は360℃ (GESTIS (Accessed June 2020))であり常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない(国連GHSの区分5)とした。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:2,551 mg/kg(2.66 mL/kg)(REACH登録情報 (Accessed May 2020))
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(雌)のLD50:> 5,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2020))
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(開放、72時間適用、72時間観察)において、限局性出血、軽度から明確な虚血とかさぶた、極めて軽度な浮腫がみられ、重度の皮膚刺激がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
(2)In vitro 皮膚刺激性試験(OECD TG 439)において、細胞生存率R=19.5%との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(7日観察)において、眼刺激性物質ではないと考えられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。

【参考データ等】
(2)In vitro 眼刺激性試験(OECD TG 437)において、in vitro 刺激性スコア(IVIS)=11.6(予測不可に該当)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 区分1B


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
【分類根拠】
(1)より、区分1Bとした。

【根拠データ】
(1)マウス(n=4/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429)において、刺激指数(SI値)は0.9(1%)、1.4(2.5%)、3.6(5%)、4.2(10%)、9.8(25%)、EC3値は4.3%と算出されたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)のデータに基づき、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)細菌を用いた復帰突然変異試験(OECD TG471, GLP)において陰性の報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2020))。
(2)培養ヒトリンパ球を用いた小核試験(OECD TG 487, GLP)において陰性の報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2020))。
(3)ほ乳類培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(MLA, OECD TG 490, GLP)において陰性の報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2020))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)はスクリーニング試験であることからデータ不足のため分類できない。なお、(1)では生殖毒性はみられなかったが、発生毒性に関するデータがない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性試験と生殖発生毒性スクリーニング試験の併合試験(OECD TG422、GLP、42~45日間(雄)、38~56日間(雌))において、5 mg/kg/dayで生殖毒性がみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分3(麻酔作用)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回経口投与試験において、2,302~4,028 mg/kg(2.4~4.2 mL/kg)で鎮静、運動失調、衰弱、眼と鼻周囲の痂皮、昏睡が見られたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
(2)ウサギを用いた単回経皮ばく露試験(閉塞適用)において、5,000 mg/kgで1/6例死亡し、死亡前の症状として下痢、頻呼吸、衰弱、筋緊張低下、攣縮が見られた。また生存例の症状として、嗜眠と下痢。軽度~中程度の紅斑が第1及び7日に見られたが、14日目には消失ないし軽度に回復したとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、(1)は試験用量が低く、適切な評価が困難である。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性試験と生殖発生毒性スクリーニング試験の併合試験(OECD TG 422、GLP)(雄:42~45日間、雌:38~56日間)において、最高用量の5 mg/kg/day(90日換算:2.5 mg/kg/day(雄)、3.11 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で毒性影響がみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
10 誤えん有害性 分類できない
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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