項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 64359-81-5 |
名称 | 4,5-ジクロロ-2-オクチルイソチアゾール-3(2H)-オン |
物質ID | R02-A-014-METI |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団 (エチレン基) を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体状の物質であるが、データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:1,636 mg/㎏(OECD TG 401)(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018)) (2)ラットのLD50:500~2,000 mg/㎏の間(OECD TG 423)(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018)) (3)マウスのLD50:567 mg/㎏(OECD TG 401)(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402)(ECHA RAC Opinion (2018))、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018)) 【参考データ】 (2)ウサギのLD50:> 652 mg/kg(OECD TG 402、純度:32.6%(媒体:キシレン))(ECHA RAC Opinion (2018)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):0.26 mg/L(雄:0.21 mg/L、雌:0.34 mg/L、OECD TG 403)(ECHA RAC Opinion (2018)) (2)ラットのLC50(4時間):0.164 mg/L(OECD TG 403)(ECHA RAC Opinion (2018)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)34名に対するヒト反復侵襲パッチテスト(HRIPT)において、16名で本物質0.025%溶液を適用した誘導期に極めて軽度から中程度の刺激反応がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (2)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、4時間適用、14日観察)において、全例で14日間を通して軽度から重度の紅斑・浮腫がみられ、影響は非可逆的であった。本物質を4時間適用した後には皮膚の全層崩壊が予想された(紅斑・痂皮スコア:3.3/2/1.7、浮腫スコア:2.7/2/2)(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (3)ウサギ(n=1)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、4時間適用、14日観察)において24/48/72hの紅斑の平均スコアは4.0、24/48/72hの浮腫の平均スコアは3.3であった。48時間以内に腐食性を示唆する皮膚影響(陥凹痂皮)がみられ、14日後には腐食性の所見(潰瘍/びらん)が認められた。皮膚反応は腐食性であると考えられた(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (4)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、4時間適用、14日観察)において1時間後に中程度から重度の紅斑・浮腫が見られた。24/48/72hの紅斑の平均スコアは4.0、24/48/72hの浮腫の平均スコアは3.9であった。14日後に浮腫はみられなかったが、軽度から重度の紅斑、痂皮、毛の成長がない領域、白色化した領域がみられ、6例中5例では瘢痕形成が認められた。皮膚反応は腐食性であると考えられた(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
【分類根拠】 (1)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)皮膚腐食性/刺激性で区分1である。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分1Aとした。 【根拠データ】 (1)34名に対するパッチテストにおいて、0.025%及び0.035%溶液0.2mLを3週間で計9回適用して誘導させ、2週間後に0.01%、0.025%溶液、0.035%溶液を24時間適用して惹起させたところ、陽性率は0.025%溶液:12%(3/34名)、0.035%溶液:41%(14/34名)であった。6か月後、0.035%溶液に陽性を示した8名に対して0.025%溶液を24時間閉塞適用して再惹起させたところ、3名が陽性を示したとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、ACIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (2)繊維加工工場において、仕上げ剤中の殺生物剤として本物質30%溶液(キシレン)が新たに配合されたところ、約3週間後には労働者19名のうち8名で皮膚の露出した領域に掻痒性赤色発疹がみられた。このうちの6名に対して本物質0.06%を含む仕上げ剤を上腕部(2×2cm2)に直接塗布したところ、副腎皮質ホルモンを2日前に経口摂取した1名を除く5名で強い陽性反応がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (3)マウス(n=4/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429)において、刺激指数(SI値)は0.8(0.005%)、1.1(0.01%)、11.6(0.1%)、25.7(0.25%)、27.0(0.5%)、EC3値は0.03%と算出されたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (4)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、皮内投与:5%溶液)において、惹起24、48時間後の陽性率は、60%(12/20例)、45%(9/20例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (5)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、皮内投与:0.01%、0.02%、0.03%溶液)において、惹起24、48時間後の陽性率は、0.01%溶液を投与した場合:75%(12/20例)、45%(9/20例)、0.02%溶液を投与した場合:いずれも95%(19/20例)、0.03%溶液を投与した場合:いずれも100%(20/20例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(6)より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄を用いた小核試験(OECD TG 474)において陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (2)マウスの骨髄を用いた染色体異常試験(OECD TG 475)において陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (3)ラットの肝臓を用いた不定期DNA合成(UDS)試験(OECD TG 486)において陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (4)細菌復帰突然変異試験(OECD TG 471)陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (5)In vitro染色体異常試験(OECD TG 473)陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (6)遺伝子突然変異試験(OECD TG 476)陰性の報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、区分1Bとした。なお、(4)の児動物にみられた眼病変は親動物の一般毒性発現用量での影響であるが、網膜異常は不可逆的な著しい機能障害と考えられるため、影響の重大性を考慮した。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG416、GLP、交配前10週間及び親の屠殺まで)において、F0親動物に一般毒性がみられなかった400 ppmで、F1児動物に脾臓重量減少、膣開口遅延、包皮分離遅延、F2児動物に胸腺重量減少がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (2)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG416、GLP、交配前10週間及び交配期間最長2週間、雌はさらに妊娠・哺育期間)において、350 ppmで親動物に最終体重の低値がみられたが、F2児動物には脾臓絶対・相対重量減少のみがみられた。また、親動物に一般毒性がみられない100 ppmではF2児動物で脳相対重量増加のみがみられた(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、GLP、妊娠6~15日)において、発生毒性がみられなかったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (4)ウサギを用いた混餌投与による発生毒性試験(OECD TG414、妊娠6~28日)において、44 mg/kg/dayで親動物に死亡1例、体重増加抑制、摂餌量減少、眼に病変のある児動物の出産(3例)、児動物(3腹4胎児)に網膜の異常(網膜・脈絡膜・強膜の分類脱落)がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)、(3)より、経口及び吸入経路で麻酔作用がみられ、(2)、(3)より、吸入経路で区分1の用量範囲で呼吸器への影響がみられた。よって、区分1(呼吸器)、区分3(麻酔作用)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG423)において、200 mg/kg(区分1の範囲)以上で嗜眠、腹式呼吸、鼻汁、500 mg/kg(区分2の範囲)以上でつま先立ち歩行、立毛、2000 mg/kg(区分2の範囲)で喘ぎ、流涎、下痢、肺・肝臓、腎臓・脾臓の病理学的変化がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (2)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(OECD TG403、4時間)において、0.12 mg/L~0.46 mg/L(区分1の範囲)で気道刺激性症状(喘ぎ、軽度から重度のラ音)がみられ、さらに被毛粗剛、眼と鼻口の赤色汚染、糞量減少、肛門生殖器の黄色汚染がみられた。また14日後の剖検では軽度から重度の肺葉の発赤、胃のガス充満がみられ、死亡例は本物質の刺激/腐食性による気道内の過剰分泌に起因すると推測されたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (3)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(OECD TG403、4時間)において、0.143 mg/L~0.289 mg/L(区分1の範囲)で嗜眠、振戦、腹式呼吸、喘ぎ、鼻刺激がみられ、剖検で肺の血管性/炎症性変化がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)より、吸入経路で刺激性による呼吸器症状および呼吸器における組織変化が区分1の濃度範囲でみられた。よって、区分1(呼吸器)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた90日間吸入(粉塵)ばく露試験(OECD TG413、6時間/日、5日間/週、純度:32.6%(媒体:キシレン))において、0.02~6.72 mg/m3(ガイダンス値換算:0.000014~0.0048 mg/L/6時間、区分1の範囲)でラ音、喘ぎ及び呼吸困難がみられ、0.63~6.72 mg/m3(ガイダンス値換算:0.00045~0.0048 mg/L/6時間、区分1の範囲)でばく露終了時に鼻腔、喉頭及び肺の炎症・上皮の過形成及び杯細胞の過形成がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 【参考データ等】 (2)ラットを用いた強制経口投与による4週間反復経口投与試験において、100mg/kg/day(90日換算:31.1mg/kg/day、区分2の範囲)で胃及び腸粘膜上皮の過形成がみられ、消化管の所見は本物質の粘膜刺激による直接作用と考えられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (3)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(OECD TG408)において、1,000ppm(60.7mg/kg/day(雄)、74.7mg/kg/day(雌))以上で、前胃の刺激性変化(僅かな過角化及び軽度の上皮過形成から粘膜下織の炎症と浮腫を伴うびらん/潰瘍)がみられ、本物質の粘膜刺激による直接作用と考えられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (4)イヌを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(OECD TG409)において、~1,500ppm(~47.5mg/kg/day(雄)、~45.9mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で標的臓器を特定可能な所見はみられなかったとの報告がある。なお胸腺萎縮の程度と頻度の増加(雌)は体重及び摂餌量の減少による二次的影響と考えられた(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (5)イヌを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(OECD TG409)において、3,000~4,500ppm(、区分2の範囲)で血清AST・ALT・GLT活性の増加(主に雄)がみられたが、肝臓に病理組織変化はみられなかったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018))。 (6)ラットを用いた28日間反復経皮投与試験(OECD TG410)において、3~60 mg/kg/day(最高用量では、開始~9日間:60mg/kg/day、10日~22日:投与せず、23日:30 mg/kg/dayで投与)(90日換算:0.93~18.7 mg/kg/day、区分1の範囲)で皮膚局所反応(紅斑、浮腫、傷、壊死)が用量依存的にみられ、最高用量では6/20例(雄)および8/20例が死亡したとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 (7)ウサギを用いた21日間反復経皮投与試験(純度:35%(媒体:アセトン希釈した混合キシレン))において、0.35 mg/kg/day(90日換算:0.058 mg/kg/day、区分1の範囲)で軽度の皮膚刺激、1.75 mg/kg/day(90日換算:0.29 mg/kg/day、区分1の範囲)で中程度から重度の皮膚刺激がみられたが、全身影響はみられなかったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
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