項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 105024-66-6 |
名称 | (4-エトキシフェニル){3-[(4-フルオロ-3-フェノキシ)フェニル]プロピル}(ジメチル)シラン(別名:シラフルオフェン) |
物質ID | R02-A-024-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 半金属(Si)を含むが、水溶解度は1μg/L(20℃)(環境省資料(2020))との測定データが得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 塩素を含まず、酸素及びフッ素を含む有機化合物であるが、これらが炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)) (2)ウサギのLD50:> 4,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(4.12×10-7 mg/L)を超えるため、ミストと判断した。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 6.61 mg/L(食安委 農薬評価書 (2012)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚一次刺激性試験(GLP、4時間適用、72時間観察)において、塗布終了後30~60分後にごく軽度から明らかな紅斑が全例でみられたが、72時間後には完全に回復した。(紅斑スコア:0.3/0/0.7/0/0.3/0、浮腫スコア:0/0.3/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【参考データ等】 (1)ウサギ(n=9)を用いた眼粘膜一次刺激性試験(GLP、72時間観察)において、1分後洗眼群(n=3)の24/48/72h後の角膜混濁スコアの平均:0、虹彩炎スコアの平均:0、結膜発赤スコアの平均:0.33、結膜浮腫スコアの平均:0であり、24時間後洗眼群(n=6)の24/48/72h後の角膜混濁スコアの平均:0、虹彩炎スコアの平均:0、結膜発赤スコアの平均:0.67、結膜浮腫スコアの平均:0であった。これらの変化は72時間以内に完全に回復したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたBuehler試験(GLP、局所投与:原液)において、皮膚感作性はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 (2)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:5%溶液)において、皮膚感作性はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG475)で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 (2)ハムスターの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG474)で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 (3)細菌復帰突然変異試験で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 (4)ほ乳類のin vitro染色体異常試験で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2013))。 【参考データ等】 (5)本物質に遺伝毒性はないものと考えられた(食安委 農薬評価書 (2012))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験(OECD TG453)で、20,000 ppmの用量まで投与されたが、検体投与に関連して発生率が増加した腫瘍性病変はみられなかった。従って、雌雄ラットでは発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)マウスを用いた混餌投与による2年間発がん性試験(OECD TG453)で、3,500 ppmの雌で肺胞腺腫、7,000 ppmの雄で細気管支腺腫及び細気管支/肺胞がんの発生率高値がみられたが、用量相関がない、又は背景腫瘍発生率データの範囲内でいずれも投与に関連したものではないと考えられた。従って、雌雄マウスでは発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2012))。 【参考データ等】 (3)国内外の分類機関による発がん性の既存分類結果はない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験において、5,000 ppm(最高用量)で親動物に一般毒性(精巣毒性(精子の減少を伴った精細管萎縮、精巣上体への精細管上皮細胞剥脱等)(雄)、摂餌量減少(雌))、生殖能低下(雄)、受胎率、妊娠率及び腹当たり平均新生児数の減少(雌)、2,000 ppm(最高用量)でF1親動物に腹当たり死産児数の増加、摂餌量減少(雌)がみられたとの報告がある。(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、1,000 mg/kg/dayで親動物に摂餌量の軽度な減少及び吸収胚数の増加、児動物には第13 肋骨の出現頻度増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 【参考データ等】 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (4)EUではRepr. 1Bに分類されている(CLP分類 (Accessed May 2020))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による単回投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で自発運動の低下、うずくまり姿勢、側腹部の収縮がみられたが、全て24時間以内に回復したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (2)マウスを用いた強制経口投与による単回経口投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で自発運動の低下がみられたが、投与後2時間以内に回復したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (4)ウサギを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、4,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で投与部位の紅斑を除き影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (5)ラットを用いた吸入(ミスト)ばく露による単回経口投与試験(GLP、4時間)において、6.61 mg/L(区分該当しない範囲)で不規則呼吸がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、生殖器(男性)) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 経口経路で、(1)~(3)より区分2(肝臓、生殖器(男性))とした。 【根拠データ】 (1)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、320 ppm(24.1 mg/kg/day(雄)、21.5mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で下痢・肝絶対・比重量増加、ALP増加(雄)が、1,600 ppm(120.5 mg/kg/day(雄)、107.5 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で下痢、体重増加抑制、肝絶対・比重量増加、ALP増加(雌)、Cre・Glu・TPの減少が、8,000 ppm(602.5 mg/kg/day(雄)、537.5 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で下痢、体重増加抑制傾向、一過性摂餌量減少(雌雄各1例)、肝絶対・比重量増加、ALT・AST増加、Cre・Glu・TPの減少がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (2)イヌを用いた混餌投与による1年間経口投与試験(GLP)において、320 ppm(23.7 mg/kg/day(雄)、21.4mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)でRBC・Hb・Ht減少(雄)、下痢、体重増加抑制、肝比重量増加が、1,600 ppm(129.4 mg/kg/day(雄)、114.7 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)でRBC・Hb・Ht減少、AST・ALP増加が、8,000 ppm(592.0 mg/kg/day(雄)、575.2 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝結合組織形成・肝不全による死亡1例(雄)、肝線維化(雌)、悪液質(雌)、肝の結合組織形成と胆管増生がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間経口投与試験(GLP)において、2,000 ppm以上(101 mg/kg/day(雄)、130 mg/kg/day(雌)、区分2の上限付近)で小葉中心性肝細胞肥大、精巣精細管変性・精子形成阻害・精巣上体精子減少(雄)、肝比重量増加(雌)が、10,000 ppm(500 mg/kg/day(雄)、661 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で体重増加抑制、摂餌量減少、肝絶対重量増加(雌)、肝比重量増加(雄)、症状(円背位、削痩、鼻孔からの着色液分泌、軟便)、精巣絶対及び比重量減少・精巣上体上皮細胞の萎縮、管の萎縮(雄)、肺胞泡沫マクロファージ(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 【参考データ等】 (4)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、10,000 ppm(827.4 mg/kg/day(雄)、819.3 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で肝臓絶対・相対重量増加、RBC・Ht減少(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (5)マウスを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、10,000 ppm(1,668 mg/kg/day(雄)、2,003 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で肝臓絶対・相対重量増加、RBC・Hb・Ht減少(雄)、網状赤血球・血小板数増加(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (6)マウスを用いた混餌投与による2年間経口投与試験(GLP)において、3,500 ppm(615 mg/kg/day(雄)、728 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で肝絶対・比重量増加、肝細胞肥大・体重増加抑制(雄)が、1,271 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で死亡率の僅かな上昇、症状(姿勢異常・運動低下:雄)、肝細胞肥大(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 (7)イヌを用いた1年間混餌投与投与による試験(GLP)において、60 ppm(4.7 mg/kg/day(雄)、4.5mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で切迫屠殺1例(雌)が、1,600 ppm(124.6 mg/kg/day(雄)、119.0 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で切迫屠殺2例(筋肉の蒼白)(雌)、RBC・Hb・Ht減少(雌)、同左減少傾向(雄)、血小板数・ALP増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録等 (2013))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.00067 mg/L(農薬抄録, 2013)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 0.0177 mg/L(農薬抄録, 2013)から、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 0.00067 mg/L(農薬抄録, 2013)から、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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