項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 210880-92-5 |
名称 | (E)-1-(2-クロロ-1,3-チアゾール-5-イルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジン(別名:クロチアニジン) |
物質ID | R02-A-027-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性の原子団(ニトロ基)を含み、酸素収支が-90と判定基準の-200より高いが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS(accessed Aug. 2020))がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (N) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性の原子団(ニトロ基)を含むが、データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、有害性の高い区分を採用し、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:> 1,216~2,000 mg/kgの間(JMPR (2010)) (2)ラットの(雌)LD50:> 523~1,216 mg/kgの間(JMPR (2010)) (3)ラットのLD50:2,000 mg/kg(HSDB (Accessed Aug. 2020)) (4)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(OECD TG 401)(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010)、HSDB (Accessed Aug. 2020)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2020)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402)(ECHA RAC Opinion (2018))、AICIS (旧NICNAS IMAP) (2018)) 【参考データ】 (2)ウサギのLD50:> 652 mg/kg(OECD TG 402、純度:32.6%(媒体:キシレン))(ECHA RAC Opinion (2018)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4.5時間):> 6.23 mg/L(OECD TG 403)(JMPR (2010)) (2)ラットのLC50(粉塵、4時間):> 6.14 mg/L(食安委 農薬評価書 (2014)、農薬抄録 (2015)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、4時間適用、72時間観察)において、皮膚刺激性はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010)、農薬抄録 (2015)。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、3日観察)において、軽微な結膜発赤、浮腫及び分泌物がみられたが、刺激反応は24時間以内に消失した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0/0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010)、農薬抄録 (2015)。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406相当、GLP、皮内投与:1.0%溶液)において、惹起24、48時間後の陽性率は0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010)、農薬抄録 (2015))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(6)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄を用いた2つの小核試験(経口及び腹腔内投与)で陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2014))。 (2)In vivo/in vitroのラット肝初代培養細胞を用いた不定期DNA 合成試験(経口投与)で、陰性の報告がある(JMPR (2010))。 (3)複数の細菌復帰突然変異試験で、陰性(一部弱陽性(+S9))であった(食安委 農薬評価書 (2014) 、JMPR (2010))。 (4)ほ乳類のin vitro遺伝子突然変異試験で、V79細胞で陰性、マウスリンパ腫細胞で陽性であった(食安委 農薬評価書 (2014) 、JMPR (2010))。 (5)ほ乳類のin vitro染色体異常試験で、CHL細胞及びV79細胞ともに陽性であった(食安委 農薬評価書 (2014) 、JMPR (2010))。 (6)総合的に判断して、生体において問題となる遺伝毒性はないと考えられた(食安委 農薬評価書 (2014))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)の既存分類結果及び(2)、(3)の試験結果より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類結果として、EPAでNL(Not Likely to be Carcinogenic to Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report (2018):2003年分類)。 (2)ラットを用いた2年間慢性毒性/発がん性併合試験(OECD TG453)で、1,500 ppm以上の雌で甲状腺C細胞腺腫の所見数の増加がみられたが、用量相関性が認められず、前がん病変(C細胞過形成)にも用量相関性がないことから、検体投与による影響と考えられなかった(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (3)マウスの18ヵ月間発がん性試験で、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験において、500 ppmで親動物に体重増加抑制(雌)、F1児動物に体重増加抑制、包皮分離遅延がみられ、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、75 mg/kg/dayで親動物に排便減少及び着色尿増加が、児動物に背景データの範囲内での肺中葉欠損及び化骨遅延の発現頻度上昇がみられ、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (4)ラットを用いた混餌投与による発達神経毒性試験において、親動物に一般毒性がみられなかった500 ppmで児動物に体重増加抑制のみがみられた。なお、1,750 ppmで親動物に体重増加抑制、児動物に体重増加抑制、海馬歯状回及び小脳の厚みの軽度な増加並びに小脳顆粒層の厚みの低下(生後12日)、海馬歯状回及び尾状核皮殻の厚みの軽度減少(生後63日)がみられたが、これらの変化は軽度で連続性がなく、対応する病理組織学的変化も認められないことから、毒性学的に意義のある変動ではないとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系)、区分3(麻酔作用) |
警告 |
H371 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)、(4)より、経口及び吸入経路で麻酔作用がみられ、(2)、(3)より、経口経路で中枢神経系への影響が区分2の用量範囲でみられた。よって、区分2(中枢神経系)、区分3(麻酔作用)とした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた強制経口投与による単回経口投与試験(OECD TG401)において、304~742mg/kg(区分2の範囲)で眼瞼閉鎖、自発運動低下、運動失調、振戦、嗜眠、呼吸障害がみられたとの報告がある (食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による単回経口投与試験において、500~1,000mg/kg(区分2の範囲)で振戦、自発運動非協調性、低活動性、口の赤褐色汚染、流涙がみられたとの報告がある(JMPR (2010))。 (3)ラットを用いた強制経口投与による急性神経毒性試験において、100~400mg/kg(区分2の範囲)で自発運動減少、体温低下、振戦、活動性低下、運動失調、瞳孔ピンポイント化がみられたとの報告がある。また用量を下げて実施した再試験において、20~60mg/kgで神経系症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験において、体重低下、運動失調、半閉眼、曲背位、嗜眠がみられ、LC50は>6.14mg/Lであるとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014))。 【参考データ等】 (5)本物質はネオニコチノイド系殺虫剤で、昆虫の中枢神経系(CNS)に局在するニコチン性アセチルコリン受容体上でアゴニスト作用を示すし、本物質経口投与後に観察された神経行動変化はニコチン性CNS刺激及び抑制作用と合致するとの報告がある(ECHA BPC (Biocidal Products Committee) Opinion (2014))。 (6)ラットを用いた単回経皮投与試験において、LD50(>2,000mg/kg、区分に該当しない範囲)から推定して、区分2を超えた用量で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2(血液系) とした。 【根拠データ】 (1)イヌを用いた混餌投与による90日間反復経口投与毒性試験において、2,250 ppm(58.2mg/kg/day(雄)、61.8 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で白血球数・リンパ球比減少、ヘマトクリット・分葉好中球数減少(雄)の血液影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (2)イヌを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験において、2,000 ppm(46.4mg/kg/day(雄)、52.9 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で白血球数・ヘマトクリット減少、リンパ球数・分葉好中球数減少(雄)、赤血球数・ヘモグロビン・好中球数減少(雌)の血液影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 【参考データ等】 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験において、500 ppm(27.4 mg/kg/day(雄)、32.5 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で卵巣間質腺過形成(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 (4)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験において、3,000 ppm(202 mg/kg/day(雄)、254 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で肝臓薬物代謝酵素活性の増加・脾臓の色素沈着(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2014)、JMPR (2010))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
本物質はネオニコチノイド系殺虫剤であり、特異な感受性分布を有することが知られている。専門家判断により、甲殻類(ドブユスリカ幼虫)48時間EC50 = 0.028 mg/L(水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準の設定に関する資料, 2016)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
本物質はネオニコチノイド系殺虫剤であり、特異な感受性分布を有することが知られている。急速分解性がなく(BIOWIN)、専門家判断により、甲殻類(ミシッドシュリンプ)の39日間NOEC = 0.0051 mg/L(EPA OPP Pesticide Ecotoxicity Database, 2021)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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