項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7287-19-6 |
名称 | 2,4-ビス(イソプロピルアミノ)-6-メチルチオ-1,3,5-トリアジン(別名:プロメトリン) |
物質ID | R02-A-030-METI |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性 (Accessed Sep. (2020))との情報がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(9)より、有害性の高い区分を採用し、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:約 1,450 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (2)ラット(雌)のLD50:約 1,440 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (3)ラット(雄)のLD50:約 1,802 mg/kg(EPA Pesticides RED (1996)) (4)ラット(雌)のLD50:約 2076 mg/kg(EPA Pesticides RED (1996)) (5)ラット(雌)のLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (6)ラットのLD50:3,750 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (7)ラット(雄)のLD50:3,750 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (8)ラット(雄)のLD50:3,350 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (9)ラット(雌)のLD50:3,100 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:> 2,500 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (2)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (3)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2015)) (4)ラットのLD50:> 3,170 mg/kg(EPA Pesticides RED (1996)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):約 4.96 mg/L(EPA Pesticides RED (1996)) (2)ラットのLC50(4時間):> 2.17 mg/L(食安委 農薬評価書 (2015)) (3)ラットのLC50(4時間):> 2.26 mg/L(食安委 農薬評価書 (2015)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)よりガイダンスに従い、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、軽度の皮膚刺激性がみられた(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、軽度の刺激性がみられた(EPA Pesticide RED (1996)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
【分類根拠】 (1)より、ガイダンスに従い、区分2Bとした。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度の刺激性(Mild)がみられた(EPA Pesticides RED (1996))。 【参考データ等】 (2)ウサギを用いた眼刺激性試験において眼粘膜に対して軽度の刺激性がみられた(食安委 農薬評価書 (2015))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、ガイダンスに従い、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモットを用いたBuehler試験において、皮膚感作性はみられなかった(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)モルモットを用いた皮膚感作性試験において、皮膚感作性はみられなかった(EPA Pesticides RED (1996)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(経口投与)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)ハムスターの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(経口投与)で、陰性の結果が得られている(EPA Pesticides RED (1996)、Patty (6th, 2012))。 (3)復帰突然変異試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (1996))。 (4)ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015))。 (5)UDS試験で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (1996))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類結果として、EPAでグループE(Evidence of Non- Carcinogenicity for Humans)に分類されている(EPA Pesticides RED (1996)、EPA Annual Cancer Report 2018 (Accessed Spt. 2020):1994年分類)。 (2)ラットを用いた2つの2年間慢性毒性/発がん性試験(混餌投与)では、1つは3,000 ppm(雄/雌:119/140 mg/kg/day)まで、もう1つは1,500 ppm(同40.9/80.6 mg/kg/day)までの用量で検体投与に関連して発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (1996))。 (3)マウスを用いた2年間慢性毒性/発がん性試験(混餌投与)では、3,000 ppm(同475/530 mg/kg/day)までの用量で検体投与に関連して発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (1996))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。なお、(4)では親動物に後期吸収胚の増加及び平均生存胎児数の減少がみられたが、有意な変化ではない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験において、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (2015))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、100 mg/kg/dayで児動物に骨化遅延(趾骨及び踵骨)の増加がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、250 mg/kg/dayで親動物に体重減少、体重増加抑制、摂餌量減少、児動物に低体重及び骨化遅延(胸骨及び中手骨)がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (2015))。 (4)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、72 mg/kg/dayで親動物に流産(2 例、妊娠16 及び23 日)、体重増加抑制及び摂餌量減少、後期吸収胚の増加及び平均生存胎児数の減少(非有意)、児動物に骨化遅延(前肢近位指節骨)がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (2015))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(7)より、区分に該当しない。なお、(2)、(4)でみられる神経系症状は、致死量付近での非特異的な症状である可能性があり、(1)の急性神経毒性試験でも認められていないことから、標的臓器に採用していない。また、(6)、(7)では呼吸運動異常等、気道刺激性を疑う所見がみられるが、(6)に音反応減退がみられていることから体調悪化による二次的所見と考えられ、標的臓器に採用していない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた急性神経毒性試験において、500 mg/kg以上(区分2の範囲)で歩行運動量低下(投与当日)、1,500 mg/kg(区分2の範囲)で体重増加抑制・摂餌量減少がみられたが、詳細な機能検査(FOB)及び神経病理組織学的検査において検体投与の影響はみられなかったとの報告がある。なお、急性神経毒性は認められなかったと報告されている(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)ラットを用いた単回経口投与試験において、839 mg/kg(区分2の範囲)で鎮静、運動失調、昏睡、流涎、尿失禁、下痢が、1,049 mg/kg(区分2の範囲)で死亡がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (3)ラットを用いた単回経口投与試験において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で顔面汚れ、立毛、糞便量減少がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (4)マウスを用いた単回経口投与試験において、1,470 mg/kg(区分2の範囲)で鎮静、運動失調、痙攣様発作、脱力、昏睡、流涎、流涙、立毛が、1,843 mg/kg(区分2の範囲)で死亡がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (5)ラット及びマウスを用いた単回経皮投与試験において、2,000~5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (6)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験において、2.17 mg/L(区分2の範囲)で呼吸数減少・深度増加、音反応減退、活動低下、流涎、後肢撤去反射低下がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (7)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験において、2.26 mg/L(区分2の範囲)で呼吸運動異常、流涎、半閉眼、鼻口部、顎周辺被毛褐色汚染がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系、肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分2(血液系、肝臓、腎臓)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、1,000 ppm(64 mg/kg/day(雄)、80.8 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で血液影響(Hb・Htの減少、血小板数・赤血球の増加)(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (2)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、2,000 ppm(70.6 mg/kg/day(雄)、82.8 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で血液影響(Ht減少、血小板数増加(雄)、赤血球数・Hb・PTT減少(雌))、肝臓影響(絶対相対重量増加、線維化を伴う限局性細胞壊死・細胞肥大(雄)、顆粒球浸潤、ALT/GGT増加(雌))、心拍数増加(雄)、尿ケトン体増加(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験において、1,000 ppm(38 mg/kg/day(雄)、45.4 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で尿ウロビリノーゲン・尿中結晶増加(雄)が、3,000 ppm(119 mg/kg/day(雄)、140 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で腎臓影響(絶対相対重量増加、コロイド変性(硝子円柱相当)、尿タンパク増加等)、血液影響(RBC・Hb・Ht減少、PLT増加等)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015))。 (4)別のラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験において、1,500 ppm(40.9 mg/kg/day(雄)、80.6 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で腎臓影響(腎盂の結石(雄)、絶対相対重量増加(雌))、血液影響(Hb・Ht減少)(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2015)、EPA Pesticides RED (1996))。 (5)イヌを用いた混餌投与による2年間慢性毒性試験では、1,500 ppm(37.5 mg/kg/day、区分2の範囲)で肝臓影響(変性疾患、うっ血)(雄)、腎臓影響(尿細管の変性、皮質のうっ血等)、骨髄の軽度萎縮がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1996)、IRIS (1987))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
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- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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