項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 5902-51-2 |
名称 | 3-t-ブチル-5-クロロ-6-メチルウラシル(別名:ターバシル) |
物質ID | R02-A-037-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性 (Accessed Sep. (2020))との情報がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団 (エチレン基) を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、この塩素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(EPA Pesticides RED (1998)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギのLD50:> 5,000 mg/kg(EPA Pesticides RED (1998)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)からは、区分を特定できず、分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50:> 4.4 mg/L(EPA Pesticides RED (1998)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験の報告はないが、ウサギを用いた21日間亜急性経皮毒性試験の結果、本物質(純度80.0%)は皮膚刺激性物質ではないと判断された(EPA Pesticides RED (1998))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
【分類根拠】 (1)より、ガイダンスに従い、区分2Bとした。 【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽度の結膜刺激(Mild)がみられたが、72時間以内に回復したとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモットを用いた皮膚感作性試験において、本物質は皮膚感作性物質ではないと結論された(EPA Pesticides RED (1998))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(単回強制経口投与、最大500 mg/kg)で、陰性の報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、農薬工業会 (1991))。 (2)細菌復帰突然変異試験で、陰性の報告がある(農薬工業会 (1991)、Patty (6th, 2012))。 (3)CHO細胞を用いた遺伝子突然変異試験で、陰性の報告がある(EPA Pesticides RED (1998))。 (4)ラットの肝細胞を用いたUDS試験で、陰性の報告がある(EPA Pesticides RED (1998))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類では、EPAでGroup E(Evidence of Non- Carcinogenicity for Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report 2018 (Accessed Sep. 2020):1994年分類)。 (2)ラットの2年間慢性毒性試験(混餌投与)では、7,500 ppmまでの用量で発がん性は認められなかった(EPA Pesticides RED (1998)、Patty (6th, 2012))。 (3)マウスの2年間慢性毒性/発がん性併合試験(混餌投与)では、最低用量の50 ppm以上で肺腫瘍(腺腫と腺がん)の発生頻度増加がみられたが、用量相関性はなく、かつ背景データの範囲内の発生頻度であった(EPA Pesticides RED (1998)、農薬工業会 (1991) 、Patty (6th, 2012))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による発生毒性試験において、1,250 ppmで親動物に体重増加抑制、児動物に生存胎児数/腹の減少(着床前後の胚/胎児損失に起因)がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、農薬工業会 (1991))。 【参考データ等】 (2)ラットを用いた混餌投与による三世代生殖毒性試験において、生殖毒性がみられなかったとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、600 mg/kg/dayで親動物の致死量(18例中死亡5匹、切迫屠殺2匹)で児動物に生存胎児の体重低値、骨化遅延がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、農薬工業会 (1991))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、経口および経皮経路において、区分に該当しないと考えられるが、(3)より吸入経路において、区分が特定できず、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験において、毒性症状はみられず、LD50は> 5,000 mg/kgであったとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 (2)ウサギを用いた単回経皮投与試験において、毒性症状はみられず、LD50は> 5,000 mg/kgであったとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、Patty (2012)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 (3)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験において、毒性症状はみられず、LC50は> 4.4 mg/Lであったとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、経口経路では区分に該当しないと考えられるが、経皮及び吸入経路での毒性情報がなくデータ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、5000 ppm(25 mg/kg/day、区分に該当しないの範囲)で肝臓影響(絶対及び相対重量増加、肝細胞の空胞化及び肥大)がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、Patty (2012)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 (2)イヌを用いた混餌投与による2年間慢性毒性試験において、250 ppm(6.25 mg/kg/day、区分1の範囲)で甲状腺相対重量増加、肝臓重量の軽度増加及びALP増加がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998)、Patty (2012)、HSDB (Accessed Sep. 2020)、IRIS (1987))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験において、1,500 ppm(58 mg/kg/day(雄)、83 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓相対重量増加及び軽微な小葉中心性肝細胞肥大がみられ、7,500 ppm(308 mg/kg/day(雄)、484 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で脂肪性変化を伴う小葉中心性肝細胞肥大及び胆管過形成の増加がみられたとの報告がある(EPA Pesticides RED (1998))。 (4)マウスを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験において、1,250 ppm(187.5 mg/kg/day、区分に該当しない範囲)で肝臓重量増加と肝細胞肥大がみられたとの報告がある(Patty (2012)、HSDB (Accessed Sep. 2020))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
水生植物(イボウキクサ)14日間EC50 = 0.14 mg/L(EPA RED, 1998)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、水生植物(イボウキクサ)の14日間NOEC = 0.065 mg/L(EPA RED, 1998)から、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(グラスシュリンプ)の96時間LC50 = 56.4 mg/L(EPA RED, 1998)から、区分3となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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