項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 473278-76-1 |
名称 | 2-{2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-[(オキソラン-2-イルメトキシ)メチル]ベンゾイル}シクロヘキサン-1,3-ジオン(別名:テフリルトリオン) |
物質ID | R02-A-042-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (S) と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雌)のLD50:> 2,500 mg/kg(OECD TG 423、GLP)(食安委 農薬評価書 (2009)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 402、GLP)(食安委 農薬評価書 (2009)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分4上限付近の用量における影響が不明のため、分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 1.34 mg/L(GLP)(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、皮膚刺激性はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、農薬抄録 (2009))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、72時間観察)において、24時間後に軽度の結膜発赤がみられたが、48時間後には消失した(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0/0.3/0.3、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、農薬抄録 (2009))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:1%溶液)において、惹起24、48時間後の陽性率はともに0%(0/10例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、農薬抄録 (2009))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474相当、GLP、腹腔内投与)では陰性であった(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。 (2)細菌復帰突然変異試験(OECD TG471、GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。 (3)ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。 (4)In vitro遺伝子突然変異試験(OECD TG476、GLP)で、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験(OECD G453、混餌投与)で、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2009)、農薬抄録 (2009))。 (2)マウスの18ヵ月間発がん性試験(混餌投与)で、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2009)、農薬抄録 (2009))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG 416、GLP)において、20 ppmで親動物に一般毒性影響(眼病変、肝臓・甲状腺への影響等)、児動物に体重増加抑制(F1)、眼球角膜炎(F1及びF2雌)、200 ppmで親動物に一般毒性影響(眼病変、肝臓・甲状腺・腎への影響、体重増加抑制等)、児動物に体重増加抑制(F1及びF2)、眼球混濁、角膜表面粗造(F1及びF2)、眼球角膜炎(F1及びF2雌雄)がみられた。繁殖能に対する影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、農薬抄録 (2009))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~19日)において、30 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、児動物に低体重、骨格変異(過剰肋骨)頻度増加がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、農薬抄録 (2009))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~27日)において、10 mg/kg/dayで児動物に体重低値(雄)、骨格変異頻度増加がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、農薬抄録 (2009))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、経口、経皮、吸入の全ての経路において、区分に該当しない。なお(3)より、区分2の範囲で症状がみられたが、粉じんばく露で通常みられる非特異的な症状と考えられることから標的臓器として採用しなかった。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG 423、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例も症状発現もがみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 (2)ラットを用いた単回経皮投与試験(OECD TG 402、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例も症状発現もがみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 (3)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP、4時間)において、1.34 mg/L(区分2の範囲)で湿毛、呼吸数増加、円背位が発現し、ばく露後最長5日以内に消失した。死亡例はなく、剖検で異常は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(視覚器)、区分2(血液系) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、視覚器、血液系(貧血所見)が標的臓器と考えられた。このうち、(2)~(4)において区分1の範囲から視覚器に、また(2)、(3)において、区分2の範囲で血液系に影響がみられており、区分1(視覚器)、区分2(血液系)とした。なお、肝臓に肝細胞肥大等がみられているが適応性の変化と考えられ、甲状腺にも影響がみられているが肝臓での薬物代謝酵素誘導による二次的影響と考え、標的臓器から除外した。また、腎臓については、(4)で慢性腎症が見られるがげっ歯類に特有の病変であること、(5)の腎臓の所見は雄マウスのみにみられた所見であり一貫性がないことから、標的臓器から除外した。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(OECD TG408)において、600 ppm以上(39 mg/kg/day(雄)、45.6 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で眼病変(部分的白色化・角膜混濁/血管新生)及び肝臓影響(絶対及び比重量増加・小葉中心性肝細胞肥大(雄))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 (2)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、20 ppm以上(0.564 mg/kg/day(雄)、0.591 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で眼病変(眼球角膜上皮細胞変性、雌:眼球角膜白濁)が、2,000 ppm以上(58.6 mg/kg/day(雄)、62.1 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で血液影響(骨髄の造血亢進、MCV・MCH減少、雌:血小板数・好中球数増加)、雄に眼球白濁がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 (3)イヌを用いた混餌投与による1年間経口投与試験において、20 ppm以上(0.515 mg/kg/day(雄)、0.514 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で、雄に眼病変(眼球角膜白濁、眼球角膜上皮変性)が、2,000 ppm以上(53.5 mg/kg/day(雄)、53.6 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で血液影響(Ht・Hb・MCV・MCH減少、赤血球数・血小板数増加)、雌に眼球角膜上皮変性がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 (4)ラットを用いた混餌投与による2年間経口投与試験(OECD TG453)において、50 ppm以上(2.33 mg/kg/day(雄)、3.21 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で眼病変(眼球白濁・角膜混濁・角膜炎・血管新生・”snow flake”様混濁、水腫(雄))、甲状腺(ろ胞上皮細胞肥大・コロイド変性・ろ胞上皮色素沈着)、腎臓(絶対及び比重量増加・腎表面粗造・慢性腎症(雄))、雌に膵臓(腺房萎縮・線維化)への影響が、1,500 ppm以上(72 mg/kg/day(雄)、99.6 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で雄に膵臓(膵腺房萎縮・線維化)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、農薬抄録 (2009))。 (5)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験において、非腫瘍性病変として150 ppm以上(21 mg/kg/day(雄)、27.1 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓(絶対及び比重量増加(雄)、小葉中心性肝細胞肥大)、胆嚢(胆石、胆管上皮細胞質好酸性変性(雌))、腎臓(集合管過形成・腎盂上皮細胞過形成・乳頭部壊死(雄))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 【参考データ等】 (6)本剤と構造の類似するトリケトン系化合物は、肝臓の4-HPPDase を阻害し、血中チロシン濃度を上昇させ、それに伴い、前眼房水のチロシン濃度の増加がもたらされ、チロシン結晶が角膜上皮細胞のライソゾームに取り込まれることによって、角膜上皮細胞の変性・壊死及び炎症を引き起こすことが知られている。また、このチロシン代謝能に、動物種差が認められることも知られている。本剤においても、ラットの肝酵素液を用いた試験で4-HPPDase が阻害され、眼病変の認められたラット及びイヌにおいて、血漿中チロシン濃度が1,000 μΜを超える値を示す一方、マウス及びウサギでは1,000 μΜ を超えるような増加は認められないことが示されたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2009))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 = 5.3 mg/L(農薬抄録, 2009)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 1 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 >100 mg/L、魚類(コイ)96時間LC50 >100 mg/L(いずれも農薬抄録, 2009)から、区分に該当しないとなる。 以上の結果を比較し、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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