項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 212201-70-2 |
名称 | 1-(2,4-ジクロロフェニル)-N-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-イソプロピル-5-オキソ-1,5-ジヒドロ-4H-1,2,4-トリアゾール-4-カルボキサミド(別名:イプフェンカルバゾン) |
物質ID | R02-A-044-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、このフッ素、塩素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2012)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2012)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 5.9 mg/L(GLP)(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、紅斑・痂皮、浮腫及びその他の刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、非洗眼群(3例)では結膜にのみ刺激性変化がみられたが、24時間以内にすべて消失した(非洗眼群3例の角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、陽性率は30%に満たず、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:2.5%懸濁液)において、惹起24、48時間後の陽性率は25%(5/20例)、15%(3/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(GLP、経口投与)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)ラットの膀胱に対するコメットアッセイ(経口投与、2日間)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012))。 (3)細菌復帰突然変異試験(GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 (4)ほ乳類の培養細胞を用いた染色体異常試験(GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 【参考データ等】 (5)本物質は試験結果から変異原性のポテンシャルは示されなかった(J. Pestic. Sci., 41(3), 111-119 (2016))。 |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1Bとした。マウスでの結果は陰性であったが、ラットでは膀胱腫瘍発生が高頻度に認められた。 【根拠データ】 (1)ラットの2年間発がん性試験(GLP、混餌投与)において、最高投与群の雌雄で、膀胱の移行上皮乳頭腫(28/50(雄)、16/50(雌))及び移行上皮がん(26/50(雄)、39/50(雌))の発生頻度の有意な増加が認められた。一方、中用量以上で精巣に認められた間質細胞腫は使用系統ラットの好発腫瘍で、試験施設ラボの背景データより、対照群の発生頻度が低かったことによる偶発性変化と考えられた(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 (2)マウスの18ヵ月間発がん性試験(GLP、混餌投与)では、投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、30 ppmで親動物に脾髄外造血亢進(P及びF1雄)、脾うっ血及び褐色色素沈着(P雌及びF1雌雄)、脾絶対及び比重量増加、骨髄造血亢進(胸骨及び大腿骨)(F1雌)、児動物に脾髄外造血亢進(F1雄)がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~19日)において、300 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、摂餌量減少、脾臓の腫大及び暗調化、児動物に骨格変異を有する胎児数の増加がみられたが、腹当たりの発生頻度に有意差はなく検体投与の影響ではないと考えられた。また、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~27日)において、15 mg/kg/dayで親動物に摂餌量減少、体重増加抑制、脾臓の暗調化、児動物に低体重がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、経口、経皮及び吸入の各経路において、区分2までの用量範囲で特定の標的臓器毒性は認められず、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例はなく雄に軟便・肛門周囲部被毛の汚れがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)マウスを用いた単回経口投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で1/6例に肝臓及び脾臓の腫大がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例及び症状がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP、4時間)において、5.9 mg/L(区分該当しない範囲)で死亡例及び症状がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系、肝臓、膀胱) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分1(血液系、肝臓、膀胱)とした。腎臓は色素沈着と加齢による慢性腎症の進展だけのため除外した。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、10~100 ppm(0.592~5.97 mg/kg/day(雄)、0.664~6.69 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で血液影響(赤血球数(RBC)・Hb・Htの減少、網赤血球、白血球数及び血小板数増加、メトヘモグロビン増加等)及びこれに関連したと考えられる骨髄の造血亢進や脾臓の所見(うっ血、ヘモジデリン沈着、髄外造血亢進)、僅かな肝臓影響(小葉中心性肝細胞肥大)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験において、30~300 ppm(0.792~7.79 mg/kg/day(雄)、0.789~8.09 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で、(1)の試験と同様の血液影響(追加所見:APTT短縮、ハインツ小体)に加えて、肝臓影響(追加:小葉中心性肝細胞好酸性化、クッパー細胞ヘモジデリン沈着及び肝細胞リポフスチン沈着、ALP・ALT・GGT増加(主に雄)等)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (3)ラットを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験において、30~100 ppm(1.29~4.4 mg/kg/day(雄)、1.61~5.59 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で、(1)の試験と同様の血液影響(追加:APTT・PT延長)に加えて、肝臓(絶対及び比重量増加、小葉中心性肝細胞肥大・脂肪化(雌のみ)、変異肝細胞巣(好酸性細胞/好塩基性細胞)等)、腎臓(絶対・比重量増加、近位尿細管リポフスチン沈着)、膀胱(粘膜上皮細胞単細胞壊死/アポトーシス及び粘膜上皮過形成)の所見などがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (4)ラットを用いた混餌投与による2年間発がん性試験において、非腫瘍性病変として30~200 ppm(1.09~7.44 mg/kg/day(雄)、1.4~9.67 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で、(3)の試験と同様、血液、肝臓、腎臓(追加:慢性腎症の頻度増加)、膀胱等への影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (5)イヌを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験において、30~100 ppm(0.819~2.72 mg/kg/day(雄)、0.818~2.55 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で、(1)~(3)の試験と同様の血液及び肝臓への所見が認められた他、雌には甲状腺に重量増加及びろ胞上皮細胞肥大がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 【参考データ等】 (6)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験において、100 ppm(11.6 mg/kg/day(雄)、10.7 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓、脾臓、骨髄及び膀胱に(4)のラットの発がん性試験と同様の所見がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 = 0.022 mg/L(農薬抄録, 2012)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 0.00877 mg/L(農薬抄録, 2012)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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