項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 560121-52-0 |
名称 | (E)-2-[4-(tert-ブチル)フェニル]-2-シアノ-1-(1,3,4-トリメチル-1H-ピラゾール-5-イル)ビニル=2,2-ジメチルプロパノアート(別名:シエノピラフェン) |
物質ID | R02-A-046-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雌)のLD50:> 5,000 mg/kg(OECD TG 423、GLP)(食安委 農薬評価書 (2019)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2019)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 5.01 mg/L(食安委 農薬評価書 (2019)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2013))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(GLP、8日観察)において、全例で適用1時間後に結膜発赤がみられ、1例では24時間後にいったん消失したが、48、72時間後に再び認められた。残りの2例でみられた結膜発赤は24時間後まで持続した。8日後には全例で刺激性変化はみられなくなった(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0.3/0.7/0.3、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:4%溶液)において、0.5%惹起群、5%惹起群の陽性率は95%、100%であったとの報告がある(農薬抄録 (2013)、食安委 農薬評価書 (2019))。 (2)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(GLP)において、刺激指数(SI値)は7.4(10%)、4.3(25%)、3.3(50%)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(6)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(GLP、経口投与)で、陰性であった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (2)子宮細胞及び肝細胞を標的器官としたコメットアッセイ(経口投与)で、陰性であった(食安委 農薬評価書 (2019))。 (3)In vivo/in vitroアッセイとして実施されたラットの肝細胞を用いたUDS試験(GLP)で、陰性であった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (4)細菌復帰突然変異試験(GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (5)ほ乳類培養細胞を用いた遺伝子突然変異試験(GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (6)ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験(GLP)で、陰性の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1Bとした。(1)の雌ラットでは子宮内膜腺がんの発生増加が用量相関的に認められ、子宮内膜腺がんの発生率が16/50と高く、本物質投与による影響と考えられた。雄ラット及び雌雄マウスに発がん性の証拠は示されなかった。 【根拠データ】 (1)ラットの2年間慢性毒性/発がん性試験(GLP、混餌投与)において、10,000 ppm以上の群で子宮内膜腺腫と腺がんの合計頻度の増加(7/50)、20,000 ppmでは子宮内膜がんの発生頻度の増加(16/50)が認められた(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (2)マウスの18ヵ月間発がん性試験(GLP)では、8,000 ppmまでの用量投与で検体投与に関連して増加した腫瘍性病変はなく、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 【参考データ等】 (3)子宮肥大試験においてエストロゲン作用は認められず、ラットの28 日間投与試験では性ホルモンへの影響も認められなかった。一方、肝薬物代謝酵素誘導試験において各種CYP の誘導が認められ、これに起因すると思われるエストラジオール水酸化活性の有意な増加が認められた。エストラジオールよりも子宮に強い発がん性を示す4-水酸化エストラジオールを生成させるエストラジオール4 位水酸化活性の増加が認められたことから、腫瘍発現メカニズムの一要因として肝臓におけるエストロゲン代謝活性の亢進、特に4-水酸化エストラジオールの関与が示唆された(食安委 農薬評価書 (2019))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、1,500 ppmで親動物に副腎絶対及び比重量増加(P雌)、F1児動物に包皮分離遅延(雄)、7,500 ppmで親動物に副腎絶対及び比重量増加(P雌)、体重増加抑制、摂餌量減少(P雌雄)、食餌効率減少(P雄)、脱毛、卵巣絶対及び比重量減少(P雌)、性周期の延長及び交尾までの同居期間延長、妊娠期間短縮、着床数減少、F1児動物に同腹児数減少、出生時低体重、体重増加抑制がみられた。なお、F1児動物は離乳後に成長障害、重篤な臨床症状及び体重増加量の著明な減少がみられたため、と殺された。そのため、7,500 ppmのF1世代以降の評価はできなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~19日)において、1,000 mg/kg/dayで児動物に体重低値(雄)がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~27日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019)、農薬抄録 (2013))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、経口、経皮及び吸入の各経路において、区分2までの用量範囲では標的臓器毒性は生じないと考えられ、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(OECD TG 423、GLP)において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例はなく、立毛がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (2)ラットを用いた単回経皮投与試験において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例及び症状はみられなかったがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (3)ラットを用いた単回吸入:粉塵、ミストばく露試験(4時間)において、5.01 mg/L(区分該当しない範囲)で死亡例はなく、わずかな症状(分泌物(色素涙及び赤色鼻汁)、被毛の濡れ及び汚れ)がみられたがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(6)より、経口及び経皮経路では区分2までの用量範囲で標的臓器毒性は認められないことから、区分に該当しない。吸入経路での毒性情報がなく、データ不足で分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、5,000 ppm以上(409 mg/kg/day(雄)、465 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で甲状腺、肝臓、腎臓への影響がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (2)イヌを用いた強制経口による90日間経口投与試験(GLP)において、最高用量の300 mg/kg/day(区分該当しない範囲)で投与に関連した毒性所見がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (3)ラットを用いた21日間経皮投与試験(GLP)において、1,000 mg/kg/day以上(90日換算:233 mg/kg/day、区分該当しない範囲)で雄に体重増加抑制及び食餌効率減少がみられたが、雌雄いずれも特定の標的臓器毒性がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (4)イヌを用いた強制経口による1年間慢性毒性試験(GLP)において、400 mg/kg/day以上(区分該当しない範囲)で雌に血液影響(貧血所見)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (5)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験(GLP)において、2,000 ppm以上(104 mg/kg/day(雄)、140 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で甲状腺、肝臓、腎臓への影響等がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 (6)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験(GLP)において、4,000 ppm以上(465 mg/kg/day(雄)、581 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝臓への影響等がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2019))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.00294 mg/L(農薬抄録, 2013)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 0.03 mg/L(農薬抄録, 2013)から、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 0.00294 mg/L(農薬抄録, 2013)から、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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