項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 536-90-3 |
名称 | 3-メトキシアニリン(別名:m-アニシジン) |
物質ID | R02-A-049-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点が126℃(密閉式)(GESTIS(Accessed Aug. 2020))である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は545℃ (GESTIS (Accessed Aug. 2020))であり常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:526 mg/kg(GLP)(厚生労働省 既存点検結果 (1994)、MOE 初期評価 (2011)、SIDS (2002)) 【参考データ等】 (2)ラットのLD50:> 300 mg/kg(GLP)(厚生労働省 既存点検結果 (1994)、MOE 初期評価 (2011)、SIDS (2002)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG 474、GLP、強制経口投与)において、雄で陽性、雌で陰性の報告がある(MOE 初期評価 (2011)、厚生労働省 既存点検結果 (1994) 、SIDS (2002)、HSDB (Accessed Oct. 2020))。 (2)細菌復帰突然変異試験において、陽性(+S9)及び陰性(-S9)との報告がある(厚労省 既存点検結果 (1994) 、SIDS (2002)、HSDB (Accessed Oct. 2020))。 (3)細菌復帰突然変異試験において、陰性との報告がある(MOE 初期評価 (2011)、SIDS (2002)、HSDB (Accessed Oct. 2020))。 (4)チャイニーズハムスター肺由来細胞(CHL)を用いた染色体異常試験(GLP)において、陰性(+S9)及び陽性(-S9、構造異常)との報告がある(MOE 初期評価 (2011)、厚労省 既存点検結果 (1994))。 (5)チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用いた姉妹染色分体交換(SCE)試験において、陰性(+S9)及び陽性(-S9)との報告がある(MOE 初期評価 (2011)、SIDS (2002)、HSDB (Accessed Oct. 2020))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1Bとした。なお、(1)では着床後早期に胎児への重篤な致死作用が認められている。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与/生殖発生毒性スクリーニング併合試験(OECD TG422、GLP、交配前14日を含む計50日間(雄)、交配14日前から哺育4日まで(40~49日間)(雌))において、300 mg/kg/dayで親動物に一般毒性影響(体重増加抑制、摂餌量減少、肝臓・脾臓などの組織変化、貧血所見(雄)など)がみられたが、交尾及び受胎能に影響はみられなかった。ただし、同群には対照群と同程度の着床痕が確認されたが、出産率は0%であったことから、着床後の早期に胎児への致死作用が生じたと考えられた。(厚生労働省 既存点検結果 (1994)、MOE初期評価 (2011)、SIDS (2002))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液系) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、メトヘモグロビン生成およびチアノーゼがみられることから、標的臓器を血液系と考えられる。また(1)、(2)よりヒトへの影響が示唆されることから、区分1(血液系)とした。 【根拠データ】 (1)職業ばく露によるアニシジン(異性体の区別なし)の全身影響に関しては、アニリンと類似しているがアニリンほど強くはない。本物質(m-アニシジン)の場合は、メトヘモグロビン生成とそれによる酸素不足症状が基本的な吸収後の影響であるとの報告がある(GESTIS (Accessed on Aug. 2020))。 (2)本物質は血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。吸入するとチアノーゼや錯乱、痙攣、眩暈、頭痛、吐き気、意識喪失を生じ、経口摂取した場合にもこれら症状が現れることがあるとの報告がある(MOE 初期評価 (2011))。 (3)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、500 mg/kg以上(区分2の範囲)でよろめき歩行、流涎、流涙、腹臥、表皮温下降、チアノーゼ、自発運動減少、うずくまり等がみられ、その他、褐色尿が投与後3日目までみられたとの報告がある(MOE 初期評価 (2011)、厚生労働省 既存点検結果 (1994)、SIDS (2002)、HSDB (Accessed Oct. 2020))。 (4)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、200 mg/kg以上(区分1の範囲)でよろめき歩行、流涎、流涙がみられ、300 mg/kg(区分1の範囲)で腹臥、呼吸緩徐の他、褐色尿が投与後1日目にみられたとの報告がある(MOE 初期評価 (2011)、厚生労働省 既存点検結果 (1994)、SIDS (2002))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1の用量範囲でみられている脾臓における髄外造血及び褐色色素沈着を、区分2の用量範囲でみられる溶血による影響と考え、区分1(血液系)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性試験と生殖発生毒性スクリーニング試験の併合試験(OECD TG 422、GLP、50日間(雄)、40~49日間(雌))において、2.4 mg/kg/day(90日換算 1.1 mg/kg/day(雄)、1.3 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)及び12 mg/kg/day以上(90日換算 5.3 mg/kg/day(雄)、6.7 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で脾臓に髄外造血及び褐色色素沈着(雄)がみられ、60 mg/kg/day以上(90日換算 26.7 mg/kg/day(雄)、33.3 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で脾臓影響(B細胞領域のリンパ球減少、うっ血(雄)、相対重量増加・褐色色素沈着(雌))及び血液影響(赤血球数・Hb・Htの減少(雄))がみられ、300 mg/kg/day(90日換算 133 mg/kg/day(雄)、167 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で、褐色尿、脾臓影響(腫大、絶対及び相対重量増加(雄))、血液影響(網赤血球数・白血球数・好中球比の増加、リンパ球比の減少(雄))、肝臓影響(髄外造血・クッパー細胞内の褐色色素沈着、相対重量増加(雄))がみられたとの報告がある(MOE 初期評価 (2011)、厚生労働省 既存点検結果 (1994)、SIDS (2002))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.11 mg/L(MOE初期評価, 2011)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(METI既存点検結果, 1989))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.028 mg/L(SIDS, 2002)から、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(METI既存点検結果, 1989))、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間EC50 = 10 mg/L(MOE初期評価, 2011)から、区分2となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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