GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 400882-07-7
名称 2-メトキシエチル=2-[4-(tert-ブチル)フェニル]-2-シアノ-3-オキソ-3-[2-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート(別名:シフルメトファン)
物質ID R02-A-050-METI, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS (Accessed Sep. 2020))がある。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 塩素を含まず、酸素及びフッ素を含む有機化合物であるが、この酸素及びフッ素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラット(雌)のLD50:> 2,000 mg/kg(OECD TG 420、GLP)(食安委 農薬評価書 (2020)、JMPR (2014)、ECHA RAC Opinion (2017))
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(OECD TG 402、GLP)(食安委 農薬評価書 (2020)、JMPR (2014)、ECHA RAC Opinion (2017))
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)からは区分を特定できず、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50(4時間):> 2.65 mg/L (OECD TG 403、GLP)(食安委 農薬評価書 (2020)、JMPR (2014)、ECHA RAC Opinion (2017))
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で皮膚刺激性反応はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2017)、CLH Report (2016))。
(2)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で皮膚刺激性反応はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(農薬抄録 (2017))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、22日観察)において、結膜発赤が15日後まで持続したが、22日後には回復した(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:1/1.3/0.7、結膜浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2017)、CLH Report (2016))。
(2)ウサギ(n=4)を用いた眼刺激性試験(GLP、21日観察)において、非洗眼群(3例)で14日後までごく軽度あるいは軽度の結膜発赤がみられたが、21日後には消失した(非洗眼群3例の角膜混濁スコアの平均:0.0、虹彩炎スコアの平均:0.0、結膜発赤スコアの平均:1.8、結膜浮腫スコアの平均:0.0)との報告がある(農薬抄録 (2017))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 区分1A


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
【分類根拠】
(1)より、区分1Aとした。

【根拠データ】
(1)モルモット(n=10)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:1%懸濁液)において、惹起24、48時間後に全例(100%)で感作性反応として紅斑がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2017)、CLH Report (2016)、農薬抄録 (2017))。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(5)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474、GLP、2回強制経口投与)において、陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、農薬抄録 (2017)、RAC Opinion (2017))。
(2)ラットの肝細胞を用いたUDS試験((OECD TG486、GLP、単回強制経口投与)において、陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、RAC Opinion (2017))。
(3)細菌復帰突然変異試験(OECD TG471、GLP)において、陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、農薬抄録 (2017)、RAC Opinion (2017))。
(4)マウスリンパ腫L5178Y 細胞を用いたマウスリンフォーマTK試験(OECD TG476、GLP)おいて、陽性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、RAC Opinion (2017))。
(5)ほ乳類培養細胞(CHL、CHL(V79))を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)において、陰性との結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、農薬抄録 (2017)、RAC Opinion (2017))。
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(5)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)国内外の分類機関による既存分類では、EPAでS(Suggestive Evidence of Carcinogenic Potential)に分類されている(EPA Annual Cancer Report 2018 (Accessed Oct. 2020):2013年分類)。
(2)ラットの2年間発がん性試験(混餌投与)では、最高投与群(6,000 ppm)で腫瘍性病変として雄に精巣間細胞腫の発生頻度の有意な増加(48/50 例:96%)が認められた。本腫瘍の発生頻度は、試験実施施設における20年間の背景データ(28~50/50 例:56%~100%:1993~2012年)の範囲内であったが、10年間の背景データ(28~43/50 例:56%~86%:2003~2012年)を上回ることから、検体投与の影響と考えられた(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(3)上記(2)のラット発がん性試験結果から、甲状腺C細胞がんの発生頻度の増加傾向もみられた。甲状腺C細胞がんの発生頻度は背景データの範囲を超えていた。C細胞の腺腫とがんの合計頻度には統計的に有意な増加が認められた(CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(4)マウスの18カ月間発がん性試験(混餌投与)では、10,000 ppm投与で発がん性は認められなかった(CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(5)本物質はEPAの2005年発がんリスク評価ではSに分類された。この分類は単一腫瘍(甲状腺C細胞)が動物種1種片性(雄ラット)のみに認められたこと、及び変異原性を欠くことに基づく(US Federal Register Vol. 84, No. 89 (2019))。

【参考データ等】
(6)ラットの2年間発がん性試験(混餌投与)では、1,500 ppmまでの用量で検体投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2020))。
(7)マウスの18カ月間発がん性試験(混餌投与)では、5,000 ppmまでの用量で検体投与により発生頻度の増加した腫瘍性病変は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(8)EUのCLP分類提案者はラットの6,000 ppm投与群では雄に精巣間細胞腫と甲状腺C細胞の腺腫とがんの合計発生率の増加が認められると報告した。このうち、精巣の間細胞腫はF344ラットでは好発性の腫瘍でこの腫瘍の発生増加は分類する上で考慮する上必要はないとした。しかし、甲状腺C細胞の腺腫/がんは最新の背景データの範囲を上回り、検体投与による影響と考えられた。雄ラットの甲状腺C細胞腫瘍の発生増加に基づき、CLP分類としてCarc. 2が提案された(CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。ECHAのRACは、背景頻度を上回るとの現実的なシグナルが示されたとはいえ、発がん性の証拠は弱く、RACがCarc. 2の分類を保証するには不確実性が高いと疑問を呈した(ECHA RAC Opinion (2017))。
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG416、GLP)において、500 ppm及び1,500 ppmで親動物に副腎への影響(絶対及び比重増加、球状帯び漫性細胞肥大、束状帯び漫性細胞肥大)がみられ、児動物にも同様の所見がみられた。また、その他の所見として、500 ppmで親動物に卵胞刺激ホルモン及びプロゲステロン濃度低下(F1)、児動物に膣開口遅延(F1雌)、1,500 ppmでは500 ppmでみられた影響に加えて、親動物に一般毒性影響(下垂体絶対又は比重量増加、体重増加量抑制など)、卵巣絶対及び比重量増加(P雌)、卵巣間質細胞空胞化、17β-エストラジオール濃度低下、平均発情周期延長(F1雌)、児動物に包皮分離遅延(F1雄)、体重増加抑制(F2)がみられた。なお、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017))。
(2)(1)の試験において、F1雌の高用量群にみられた発情周期の延長は背景データの範囲内、中用量以上でみられた血清FSH・プロゲステロンの低下と高用量群の17β-エストラジオールの低下及び卵巣の間質細胞空胞化は試験動物数が少ないことから、本物質の投与による繁殖影響としての妥当性については議論の余地があるとされ、本物質の繁殖能への影響として分類する必要はないとの判断が示された(CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017) )。
(3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、GLP、妊娠6~19日)において、250 mg/kg/dayで親動物に副腎重量増加及び副腎皮質細胞空胞化、胸骨分節不完全骨化の胎児を有する母動物数増加がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016))。
(4)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、GLP、妊娠6~28日)において、250 mg/kg/dayで児動物に腰椎の骨化数減少、1,000 mg/kg/dayで親動物に摂餌量減少、体重増加抑制、胎盤重量低下、児動物に腰椎の骨化数減少、低体重、角張った舌骨翼増加、胸骨分節不完全骨化がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016))。

【参考データ等】
(5)ラット及びウサギを用いた発生毒性試験では、胎児の発生影響として非可逆性の構造的影響の報告はなく、発生影響についてEU-CLPの規準として分類する必要はないとの判断が示された(CLH Report (2016))。また、RACは受胎能、性機能及び児動物の発生影響に対して分類区分を付す必要はないと判断した(ECHA RAC Opinion (2017))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、経口及び経皮経路では区分に該当しない。なお、(3)は区分2上限付近の用量における影響が不明のため、分類に利用できない。ただし、吸入経路での分類に十分な情報がなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ラット(雌)を用いた単回経口投与試験(OECD TG 420、GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で軟便(1例)がみられ、死亡例はなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による急性神経毒性試験において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で一般状態や行動に変化はなく、本物質は急性神経毒性を有しないと結論付けられたとの報告がある(CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(3)ラットを用いた単回経皮投与試験(OECD TG 402、GLP)において、5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で症状及び死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(OECD TG 403、GLP)において、2.65 mg/L(区分2の範囲)で過大呼吸、鼻及び下顎周囲の褐色化がみられ、死亡例はなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(副腎)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
(1)~(4)より、標的臓器は副腎と考えられ、区分2の用量範囲で影響がみられることから、区分2(副腎)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(OECD TG 408、GLP)において、1,000 ppm以上(54.5 mg/kg/day(雄)、62.8 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で副腎影響(び漫性皮質細胞空胞化(雄)、副腎比重量増加・副腎び漫性皮質細胞肥大(雌))、肝比重量増加(雄)、卵巣間質細胞空胞化(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(2)ラットを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験(OECD TG 452、GLP)において、1,500 ppm(56.8 mg/kg/day(雄)、69.2 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で血液系影響(RBC増加、MCH及びMCV減少等)、副腎影響(雌:絶対及び比重量増加、雌雄:び漫性皮質細胞肥大)、肝臓影響(雄:絶対及び比重量増加・び漫性肝細胞肥大)、卵巣影響(間質細胞空胞化がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(3)イヌを用いたカプセル投与による1年間慢性毒性試験(OECD TG 452、GLP)において、300 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で副腎影響(副腎皮質細胞の微細空胞形成・大型空胞出現・副腎束状帯から網状帯に限局性リンパ球浸潤・副腎皮質細胞の変性、TG減少・副腎皮質に褐色色素含有マクロファージ浸潤(雄)、副腎間質線維化(雌))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
(4)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験(OECD TG 451、GLP)において、1,500 ppm(49.5 mg/kg/day(雄)、61.9 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で副腎び漫性皮質細胞肥大、子宮角の腺腔拡張(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、農薬抄録 (2017)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。

【参考データ等】
(5)ラットを用いた28日間反復経皮投与試験(OECD TG 410、GLP、6時間/日、5日/週)において、1,000 mg/kg/day(ガイダンス値換算:222.2 mg/kg/day)で影響がみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2020)、CLH Report (2016)、ECHA RAC Opinion (2017))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOEC(Biomass/growth rate) = 0.0396 mg/L(EU CLP CLH, 2016)から、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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