項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 97886-45-8 |
名称 | S,S’-ジメチル=2-ジフルオロメチル-4-イソブチル-6-トリフルオ ロメチルピリジン-3,5-ジカルボチオアート(別名:ジチオピル) |
物質ID | R02-A-054-METI |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 塩素を含まず、フッ素及び酸素を含む有機化合物であるが、このフッ素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2008)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2008)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 5.98 mg/L (GLP)(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、72時間観察)において、1例で弱い紅斑が48時間後までみられたが、72時間後には消失した。一次刺激指数(PII)は0.2(フルスケール:8)と計算されたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、結膜の刺激性変化が投与後1~24時間後にみられたが(最高点2)、48時間後には消失したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=10)を用いたBuehler試験(GLP、局所投与:原体)において、誘導期にごく軽微な皮膚刺激反応がみられたが、惹起後の観察では皮膚反応はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(経口投与)において、陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (2)細菌復帰突然変異試験(GLP)において、陰性との報告が3件あった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(1993))。 (3)ほ乳類培養細胞(チャイニーズハムスター肺由来(CHL)細胞)を用いた染色体異常試験において、陰性との報告があった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(1993))。 (4)チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用いた遺伝子突然変異試験において、陰性との報告があった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (5)初代培養ラット肝細胞を用いた不定期DNA合成試験において、陰性との報告があった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(1993))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類では、EPAでグループEに分類されている(EPA Annual Cancer Report 2018 (Accessed Sep. 2020):1997年分類)。 (2)ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性試験において、検体投与に関連して発生頻度が増加した腫瘍性病変はなく、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(1993))。 (3)マウスを用いた18ヵ月間混餌投与による発がん性試験において、検体投与に関連して発生頻度が増加した腫瘍性病変はなく、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(1993))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、親動物に体重増加抑制、肝臓・腎臓・甲状腺等への影響がみられる用量で、児動物に肝臓の組織変化がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかった。なお、低用量群の児動物にみられた肝白色斑の発現頻度は成長とともに減少し、親動物では認められなかったことから可逆性の病変と考えられるとの指摘がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 (2)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~16日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (4)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~18日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (5)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠7~19日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(農薬抄録 (2007))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で死亡例1例に胸水が観察されたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (2)マウスを用いた単回経口投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で症状及び死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)で症状及び死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP)において、5.98 mg/L(区分に該当しない範囲)で症状及び死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓)、区分2(腎臓) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(4)より、標的臓器は肝臓、腎臓と考えられる。区分1の用量範囲で肝臓に影響がみられ、区分2の用量範囲で腎臓に影響がみられることから区分1(肝臓)、区分2(腎臓)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(GLP)において、100 ppm以上(6.03 mg/kg/day(雄)、6.62 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で肝臓影響(重量増加・び漫性肝細胞腫大(雌))がみられ、1,000 ppm以上(60.6 mg/kg/day(雄)、67.0 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で腎臓影響(限局性尿細管萎縮・尿比重及び尿タンパク増加)、甲状腺影響(重量増加・ろ胞細胞肥大)、肝臓影響(腫大・び漫性肝細胞腫大(雄))、血液影響(Hb及びHtの減少(雄))、副腎皮質細胞肥大(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 (2)イヌを用いた強制経口投与による90日間反復経口投与試験(GLP)において、10 mg/kg/day以上(区分1の範囲)で肝暗調化・クッパー細胞及び毛細胆管内色素沈着がみられ、30 mg/kg/day(区分2の範囲)でAST、ALP 増加、Alb 減少・肝絶対及び比重量増加・胆汁うっ滞、T.Chol減少(雄)、腎比重量増加(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 (3)イヌを用いた強制経口投与による1年間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、5 mg/kg/day以上(区分1の範囲)で肝の褐色色素(胆汁色素)沈着がみられ、25 mg/kg/day(区分2の範囲)で肝臓影響(肝絶対及び比重量の増加、肝腫大、肝暗調化、ALPの増加)、胆嚢影響(膨満、胆嚢粘膜粘液分泌亢進)、腎褐色色素沈着がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 (4)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、100 ppm以上(3.63 mg/kg/day(雄)、4.33 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)で肝臓影響(比重量増加・スポンジ様のう胞化(雄)、胆管増生・ALT増加(雌))、腎臓影響(比重量増加・慢性腎症(雄)、尿タンパク(雌))がみられ、300 ppm(11.06 mg/kg/day(雄)、13.20 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓影響(巣状肝細胞壊死・AST増加等)、腎臓影響(BUN増加・慢性腎症(雌)等)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 【参考データ等】 (5)マウスを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(GLP)において、100 ppm以上(11.8 mg/kg/day(雄)、14.2 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓影響(暗調化・び漫性肝細胞腫大)がみられ、1,000 ppm以上(116 mg/kg/day(雄)、153 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で肝臓影響(肝腫大・肝細胞空胞化・胆管増生・ALT/AST/ALP増加等)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 (6)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、300 ppm(32.17 mg/kg/day(雄)、38.41 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で肝臓影響(重量増加・暗調化・腫大・小葉中心性及びび漫性肝細胞肥大・褐色色素沈着)、副腎影響(重量増加・皮質細胞肥大・皮髄境界部褐色色素沈着)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会 (1993))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
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- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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