GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 125-12-2
名称 rel-(1R,2R,4R)-ボルナン-2-イル=アセタート
物質ID R02-A-064-METI, MOE
分類実施年度 令和2年度(2020年度)
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点88℃(Closed cup)(GESTIS(Accessed Sep. 2020))に基づいて区分4とした。
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は430℃ (GESTIS(Accessed Sep. 2020))であり常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:> 10,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020)、HSDB (Accessed Oct. 2020))
(2)ラットのLD50:約 9,050 mg/kg(GESTIS (Accessed Oct. 2020)、HSDB (Accessed Oct. 2020))

1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギのLD50:約 20,000 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020)、HSDB (Accessed Oct. 2020))

1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分3)とした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、半閉塞、4時間適用、7日観察)において、2例で紅斑がみられたが、7日以内に完全に回復した(紅斑・痂皮スコア:0/2/2、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、72時間観察)において、みられた眼刺激性影響はすべて72時間以内に完全に回復した(角膜混濁スコア:0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:0.3/0/0、結膜浮腫スコア:0/0.3/0.3)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)25名に対するMaximisation試験において、本物質の10%ワセリン混合物を適用したところ、感作性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020)、HSDB (Accessed Oct. 2020)、GESTIS (Accessed Oct. 2020))。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)マウスの骨髄を用いた小核試験(OECD TG 474、GLP、単回強制経口投与、2,000 mg/kg)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(2)細菌復帰突然変異試験(OECD TG 471、GLP)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(3)チャイニーズハムスター肺線維芽細胞(V79)を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG 476、GLP)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による一世代生殖毒性試験において、生殖毒性はみられなかったとの報告がある(HSDB (Accessed Sep. 2020))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP、妊娠7~16日)において、発生毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1)本物質高用量を経口摂取後に、胃腸障害、中枢神経系障害(興奮/麻酔作用)、腎機能障害を生じる可能性を否定できないとの報告がある(GESTIS (Accessed Oct. 2020))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(腎臓)


警告
H373 P260
P314
P501
【分類根拠】
(1)より、区分2(腎臓)とした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口による13週間経口投与試験(OECD TG408)において、90 mg/kg/day(区分2の範囲)で飲水量増加、腎臓影響(重量増加、尿濃縮能の低下、尿細管上皮細胞の剥離脱落・空胞化)が、270 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で肝臓影響(肝内胆管上皮の空胞化、肝重量増加)、盲腸肥大がみられたとの報告がある(EFSA (2016)、REACH登録情報 (Accessed Sep. 2020))。

【参考データ等】
(2)ラットを用いた4週間又は8週間吸入ばく露試験において、1.5 mg/L(90日換算:0.467 mg/L又は0.933 mg/L、区分に該当しない範囲)で嗅球の僧房細胞の変性、嗅上皮の変性がみられたとの報告がある(GESTIS (Accessed Sep. 2020))。
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
魚類(ゼブラフィッシュ)96時間LC50 >10 mg/L、<18 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分3とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(デスモデスムス属)の72時間NOErC = 8.54 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、魚類(ゼブラフィッシュ)の96時間LC50 >10 mg/L、<18 mg/L(REACH登録情報, 2021)から、区分3となる。
以上の結果を比較し、区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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