項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 156963-66-5 |
名称 | 3-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)ベンゾイル]-4-(フェニルスルファニル)ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エン-2-オン(別名:ベンゾビシクロン) |
物質ID | R02-A-072-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素(S)と結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2008)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2008)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)からは区分を特定できず、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 2.72 mg/L(食安委 農薬評価書 (2008)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、4時間適用、72時間観察)において、全例で刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=9)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、非洗眼群6例のうち1例で48時間後まで軽度の結膜発赤が持続したが、72時間後には回復した(非洗眼群6例の角膜混濁スコアの平均:0、虹彩炎スコアの平均:0、結膜発赤スコアの平均:0.2、結膜浮腫スコアの平均:0.06)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたBuehler試験(GLP、局所投与:50%検体)において、惹起24、48時間後の陽性率はともに0%であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (2)モルモット(n=25)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:1%検体)において、惹起24、48時間後の陽性率はともに0%であったとの報告がある(農薬抄録 (2007))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(GLP、単回経口投与)において、陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(2003))。 (2)細菌復帰突然変異試験(GLP)において、において、陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(2003))。 (3)ほ乳類培養細胞を用いた染色体異常試験(GLP)において、陽性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(2003))。 【参考データ等】 (4)変異原性の懸念は示されなかった(US Federal Register vol. 82, No. 78 (2017))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の分類機関による既存分類結果では、EPAでNL(Not Likely to be Carcinogenic to Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report 2018 (Access on May 2020):2017年分類)。 (2)ラットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験(混餌投与)及び、マウスの18ヵ月間発がん性試験(混餌投与)において、発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007)、農薬工業会(2003))。 【参考データ等】 (3)本物質は2つの十分なげっ歯類の発がん性試験の結果において、投与に関連した腫瘍がみられなかったことに基づき、” Not Likely to be Carcinogenic to Humans”に分類された(US Federal Register vol. 82, No. 78 (2017))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~15日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~18日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある。なお、1,000 mg/kg/dayで親動物に流産(3/18例)がみられたが、対照群でも1例みられ、背景データの範囲内で投与に関連したものではないと考えられた(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (4)米国EPAの評価においても、繁殖毒性試験における親動物の影響は最高用量の雄に下垂体(好塩基性細胞)の水腫様変性の頻度増加(F0よりもF1で顕著)がみられたのみであり、ラットの発生毒性試験及び二世代繁殖毒性試験からは発生・発達、繁殖能及び児動物への影響はなく、発生毒性試験結果からは胎児や児動物に定性的/定量的な感受性の増加の証拠はみられなかったと報告されている(US Federal Register (2017) )。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット及びマウスを用いた単回経口投与試験(GLP)において、5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で死亡例はなく、症状もみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (2)ラットを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で死亡例はなく、症状もみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 (3)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP、4時間)において、2.72 mg/L(区分2の範囲)で死亡例はなく、閉眼がばく露後1 時間からばく露期間中にがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008)、農薬抄録 (2007))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)から雄ラットでは血液系と腎臓が標的臓器と考えられるが、(1)~(5)における雌ラット、雌雄のマウス及びイヌでも区分2を遥かに上回る用量においても標的臓器毒性を示唆する所見はみられていない。よって経口経路では区分に該当しない。ただし、他経路での分類に十分な情報がなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、雄ではα2u-グロブリン腎症と考えられる所見以外に、400 ppm(22.7 mg/kg/day、区分2の範囲)で血液影響(赤血球数・ヘモグロビン量・ヘマトクリット含量の減少、MCH増加)及び腎乳頭部石灰化沈着がみられたが、雌では10,000 ppm(630 mg/kg/day、区分該当しない範囲)で腎絶対及び比重量増加がみられたのみで、明らかな標的臓器毒性の所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008))。 (2)イヌを用いた強制経口による90日間経口投与試験において、2,000 mg/kg/day(区分該当しない範囲)で毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008))。 (3)イヌを用いた強制経口による1年間慢性毒性試験(GLP)において、1,000 mg/kg/day(区分該当しない範囲)で毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008))。 (4)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験(GLP)において、雄では最高用量の100 ppm(3.43 mg/kg/day、区分1の範囲)でα-2u-Glob 腎症が、雌では最高用量の10,000 ppm(427 mg/kg/day、区分該当しない範囲)で肝絶対及び比重量増加、血清生化学値の変動がみられたのみであったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008))。 (5)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験(GLP)において、最高用量の30,000 ppm(3,820 mg/kg/day(雄)、4,810 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝絶対・比重量増加及び小葉中心性肝細胞肥大がみられたのみであったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2008))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.343 mg/L(農薬抄録, 2007)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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