項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 223580-51-6 |
名称 | N-(3-クロロ-4-メチルフェニル)-4-メチル-1,2,3-チアジアゾール-5-カルボキサミド(別名:チアジニル) |
物質ID | R02-A-073-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、この塩素及び酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 6,150 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2007)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(GLP)(食安委 農薬評価書 (2007)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)からは区分を特定できず、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50(4時間):> 2.48 mg/L(GLP)(食安委 農薬評価書 (2007)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、閉塞、4時間適用、72時間観察)において、全例で皮膚刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0/0/0/0、浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=9)を用いた眼刺激性試験(GLP、72時間観察)において、非洗眼群6例、洗眼群3例ともにみられた刺激性変化はすべて24時間以内に消失した(非洗眼群6例の角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0/0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、Maximisation試験の陽性率が30%に満たず、Buehler試験の陽性率も15%に満たないため、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=19)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:5%溶液)において、感作陽性率は21%(4/19例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (2)モルモット(n=20)を用いたBuehler試験(GLP、局所投与:50%溶液)において、感作陽性率は0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(4)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(GLP、単回強制経口投与)において、陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (2)細菌復帰突然変異試験(GLP)において、陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (3)ほ乳類培養細胞(CHL)を用いた染色体異常試験において、陽性(構造異常)の結果が得られている(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (4)(3)のin vitro染色体異常試験では、高用量域で構造的染色体異常誘発性がみられたが、in vivoにおけるマウス小核を含め、その他の試験では全て陰性であったことから、生体にとって特に問題となるような遺伝毒性はないものと考えられた(食安委 農薬評価書 (2007))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類結果はない。(1)~(2)より、区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験(混餌投与)では、2,000 ppm(雄/雌:95.2/119 mg/kg/day)までの用量で発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (2)マウスの18ヵ月間発がん性試験において、最高用量の7,000 ppm(同1,310/1,790 mg/kg/day)の雌雄では肝細胞腺腫の発生頻度(雄:23.3%、雌:10.0%)の増加が認められた。背景データの発生頻度(雄:8.2~9.0%、雌:0~1.4%)と比較しても明らかに増加しているものと考えられた(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 【参考データ等】 (3)マウスを用いたメカニズム試験等から、本物質はフェノバルビタールに類似した肝薬物代謝酵素活性誘導作用を有し、既知非変異発がん性物質と同様の細胞増殖能を有すると考えられた。肝細胞腺腫の発生増加を生じる一つのメカニズムと考えられた(食安委 農薬評価書 (2007))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、5,000 ppmで親動物に一般毒性影響(体重増加抑制、摂餌量減少、肝臓・腎臓への影響等)、包皮分離日齢遅延(F1雄)、膣開口日齢遅延(F1雌)、児動物に体重増加抑制、胸腺重量(絶対及び/又は比重量)(F1及びF2)、脾絶対重量減少(F1)、脳絶対重量減少(F1雌)がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある。なお、膣開口及び包皮分離日齢の遅延(F1親動物の影響として扱われている)については、F2雄児のAGD(肛門生殖突起間距離)に変化がないこと、及びF1雌の性周期及び繁殖成績に影響がみられないことから、性ホルモン作動系を介した影響ではないと考えられた(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~19日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~27日)において、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007)、農薬抄録 (2007))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、4,390 mg/kg及び6150 mg/kgの群(区分該当しない範囲)で投与1日後に雄各1例死亡し、症状として眼、鼻周辺部赤褐色分泌物、自発運動低下、腹臥、横臥、流涙、口周辺部被毛の汚れ、尿失禁がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 (2)ラットを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 (3)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP、4時間)において、2.48 mg/L(区分2の範囲)で症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2(肝臓、腎臓)とした。 【根拠データ】 (1)イヌを用いた強制経口による90日間経口投与試験(GLP)において、100 mg/kg/day(区分2の範囲)で肝臓影響(小葉中心性肝細胞肥大・胆管過形成、肝細胞褐色色素沈着(雌))、腎臓影響(尿細管及び尿細管上皮の硝子滴・尿細管上皮空胞変性・好塩基性化、尿中蛋白陽性(雄)、尿中潜血陽性(雌))などがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 (2)イヌを用いた強制経口による1年間慢性毒性試験(GLP)において、100 mg/kg/day(区分2の範囲)で肝臓影響(肝細胞変性/壊死、胆管過形成・肝細胞褐色色素沈着(雄))及び腎臓影響(尿細管上皮空胞変性、尿量増加(雄)、尿比重高値・BUN増加(雌))などがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/発がん性併合試験(GLP)において、2,000 ppm(95.2 mg/kg/day(雄)、115 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で雄に肝比重量増加及び散在性肝細胞空胞変性の増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 【参考データ等】 (4)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、400 ppm以上(28.0 mg/kg/day(雄)、32.8 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で雌に肝臓影響(肝絶対・比重量増加)が、2,000 ppm以上(139 mg/kg/day(雄)、157 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で肝臓影響(肝比重量増加)(雄)、腎臓影響(尿中蛋白増加、尿量減少(雄))などが、5,000 ppm以上(359 mg/kg/day(雄)、411 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で、肝細胞空胞変性増加傾向(雄)、腎臓影響(絶対重量減少/比重量増加(雄)、尿中ケトン体増加、尿比重低下傾向)などがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 (5)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月間発がん性試験(GLP)において、非腫瘍性変化としては最高用量の7,000 ppm(1,310 mg/kg/day(雄)、1,790 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で雄に肝比重量増加、雌に肝絶対・比重量増加がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2007))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 1.6 mg/L(農薬抄録, 2007)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分2であることから、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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