項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 52888-80-9 |
名称 | S-ベンジル=ジプロピルカルバモチオアート(別名:プロスルホカルブ) |
物質ID | R02-A-078-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点は132℃(測定法不明)(GESTIS(Accessed Dec. 2020))との情報が得られており、所定の密閉式測定法において93℃を超えると推定されるため、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は345℃(GESTIS(Accessed Dec. 2020))であり常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:1,820 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007)) (2)ラット(雌)のLD50:1,960 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギのLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLC50 (4時間、ミスト):> 4.72 mg/L(GLP、死亡例なし)(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、閉塞、4時間適用、72時間観察)において、パッチ除去24時間後に1例の非擦過皮膚で刺激性変化(軽度紅斑)がみられたが、72時間後までに消失した。皮膚一次刺激指数(PDII)は0.03であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=9)を用いた眼刺激性試験(GLP、4日観察)において、非洗眼群6例のうち4例で適用1時間後に結膜発赤がみられたが、24時間以内に回復した(角膜混濁スコア:0/0/1/0/0/0、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:0/0/0/0/0/0、結膜浮腫スコア:0/0/0/0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2012))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)マウス(n=4/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(GLP)において、刺激指数(SI値)は1.97(1%)、2.88(3%)、6.31(10%)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄を用いた小核試験(GLP)において、陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 (2)細菌の復帰突然変異試験(GLP)において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 (3)マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験(GLP)において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 (4)ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験(GLP)において陰性の報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 (5)本物質は、in vivo及びin vitro試験結果から、遺伝毒性を有さないと結論される(EFSA (2007))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類結果はないが、(1)、(2)の試験結果より区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットの2年間慢性毒性/発がん性併合試験(GLP、混餌投与)において、1,000 ppm(雄/雌:48/57 mg/kg/day)までの用量で病理組織学的変化は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 (2)マウスの18ヵ月間発がん性試験(GLP、混餌投与)では、2,400 ppm(雄/雌:269/350 mg/kg/day)までの用量で病理組織学的変化は認められなかった。発がん性は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP)において、1,000 ppmで親動物に腎臓所見(糸球体腎症・皮質尿細管拡張等(雄)、尿細管石灰化(雌))、F1及びF2児動物に低体重がみられたが、繁殖能に対する影響は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、50 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、摂餌量減少等、児動物に低体重、矮小児、第5胸骨分節未骨化がみられたが、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験において、親動物に死亡(1/18例)、流産(9/18例)等がみられる用量で、児動物に生存胎児数の減少がみられた。これは親動物の死亡や流産が多くみられたことによる影響と考えられた。なお、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。EFSAの評価において、流産の増加は母動物毒性による二次的影響であるため、胎児の発生影響には、分類に資する所見はないと判断された(EFSA (2007))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性)、区分3(気道刺激性) |
警告 |
H371 H335 |
P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、区分2の用量範囲で標的臓器不明の影響がみられることから、区分2(全身毒性)と考えられ、(4)より、区分3(気道刺激性)考えられた。よって、区分2(全身毒性)、区分3(気道刺激性)とした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた単回経口投与試験において、鎮静、呼吸困難、運動失調(雌)、円背位、側臥位、肺の斑状、肝の班状(白色化、赤色化)、腸の赤色化がみられ、LD50は3,660 mg/kgであったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012))。 (2)ラットを用いた単回経口投与試験(GLP)において、抑鬱、立毛、眼瞼下垂、肛門周囲の湿り(汚れ)、被毛の汚れ、流涙、胸腺の紫色斑点、肺蒼白化・赤色化、肝暗色化・蒼白化、脾暗色化、肛門周囲の汚れ、肝葉に黄色腫瘤、白色斑を伴う紫色の小型精巣がみられ、LD50は1,820 mg/kg(雄)、1,960 mg/kg(雌)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007))。 (3)ラットを用いた単回経口投与による急性神経毒性試験(GLP)において、850 mg/kg(区分2の範囲)で低体重、自発運動量抑制、雄で死亡例がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(GLP)において、4.72 mg/L(区分2の範囲)で血涙、血性鼻漏、軟便、活動低下、粗毛、鼻鏡の湿り、腹側部被毛の湿りがみられ、殆どの症状は観察期間(14日)内に消失したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 【参考データ等】 (5)ウサギを用いた単回経皮投与試験(GLP)において、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で症状及び死亡例はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、EFSA (2007))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系、肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、標的臓器は血液系、肝臓と考えられ、区分2の用量範囲で影響がみられることから、区分2(血液系、肝臓)とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(GLP)において、800 ppm(47 mg/kg/day(雄)、52 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で腎比重量増加がみられ、4,500 ppm(282 mg/kg/day(雄)、305 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で死亡(雄1例、雌2例)、肝臓影響(比重量増加・肝細胞巣状壊死・肝細胞肥大・細胞質好酸性化)、び漫性の骨髄壊死及びリンパ組織壊死がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 (2)イヌを用いた強制経口投与による90日間反復経口投与試験(GLP)において、80 mg/kg/day(区分2の範囲)で肝臓影響(肝比重量増加・ALP増加、肝絶対重量増加・肝細胞肥大・胆汁うっ滞・肝細胞空胞化・肝細胞好酸性化亢進(雌))、造血系影響(骨髄赤芽球性再生性過形成)がみられ、200 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で血液影響(貧血所見・血小板数増加)、腎臓影響(比重量増加、腎症(雄)、尿細管上皮細胞空胞化(雌))、脾臓影響(赤血球破壊亢進、ヘモジデリン沈着(雄))がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011)、EFSA (2007))。 (3)イヌを用いた強制経口投与による1年間慢性毒性試験(GLP)において、80 mg/kg/day(区分2の範囲)で血液系影響(Hb、RBC及びMCHC減少・MCV増加)及び肝臓影響(肝絶対及び/又は比重量増加・ALP増加)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 【参考データ等】 (4)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、1,000 ppm(48 mg/kg/day(雄)、57 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で尿量増加(雄)、尿比重量減少(雄)、脳比重量増加(雌)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 (5)マウスを用いた混餌投与による18ヵ月慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、2,400 ppm(269 mg/kg/day(雄)、350 mg/kg/day(雌)、区分該当しない範囲)で低体重がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2012)、農薬抄録 (2011))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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