項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 110488-70-5 |
名称 | 3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-1-モルホリノプロパ-2-エン-1-オン(別名:ジメトモルフ) |
物質ID | R02-A-082-METI |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 経済産業省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団(エチレン基)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であり、この塩素及び酸素が炭素及び水素以外の元素 と結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:4,300 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2013)、JMPR Report (2007)) (2)ラット(雌)のLD50:3,500 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2013)、JMPR Report (2007)) (3)ラットのLD50:3,900 mg/kg(EFSA (2006)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットのLD50:> 2,000 mg/kg(食安委 農薬評価書 (2013)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分4上限の毒性情報が不明であり、分類できない。 【参考データ等】 (1)ラットのLC50(4時間):> 2.39 mg/L (粉塵) (食安委 農薬評価書 (2013)) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(GLP、半閉塞、4時間適用、7日観察)において、全例で皮膚刺激性変化はみられなかった(紅斑・痂皮スコア:0/0/0、浮腫スコア:0/0/0)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | (1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(GLP、7日観察)において、4時間後に全例で結膜発赤及び結膜浮腫がみられたが(角膜混濁スコアの平均:0.0、虹彩炎スコアの平均:0.0、結膜発赤スコアの平均:2.0、結膜浮腫スコアの平均:1.0)、48時間以内に回復したとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(GLP、皮内投与:5%懸濁液)において、パッチ除去24、48時間後の陽性率はともに0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (2)モルモット(n=20)を用いたBuehler法変法(GLP、局所投与:50%検体ワセリンペーストを20日間で計9回24時間閉塞適用)において、惹起ばく露後24、48時間後の陽性率はともに0%(0/20例)であったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(単回経口投与、単回腹腔内投与)において2件の陰性(GLP1件、non-GLP1件)の報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、HSDB (Accessed Dec. 2020)、農薬抄録 (2009))。 (2)細菌復帰突然変異試験(GLP)において陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (3)ほ乳類培養細胞(チャイニーズハムスター肺由来 V79細胞)を用いた遺伝子突然変異試験(GLP)において陰性との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (4)ほ乳類培養細胞(CHLおよび V79細胞)を用いた2つの染色体異常試験(いずれもGLP)において陰性(-S9)、陽性(+S9)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (5)ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験(GLP)において陰性(-S9)、陽性(+S9)との報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)国内外の既存分類結果として、EPAでNL(Not Likely To Be Carcinogenic To Humans)に分類されている(EPA Annual Cancer Report (2019))。 (2)ラット及びマウスを用いた混餌投与による発がん性試験において、いずれも発がん性の証拠は認められなかった(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009)、JMPR Report (2007))。 【参考データ等】 (3)ラットとマウスで発がん性の証拠がないこと、及び変異原性の証拠がないことから、EPAは本物質をNLに分類した(US Federal Register vol. 80, No. 168 (2015))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(2)より、区分1Bとした。なお、(1)では軽度な母体毒性がみられる用量で、親動物に妊娠期間の短縮、児動物にAGD短縮などがみられている。また、RACでは、妊娠期間の短縮や児動物の性成熟遅延などの影響を考慮して、Repr. 1Bへの分類が妥当と判断している。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による一世代生殖毒性試験(OECD TG 443、GLP)において、800 ppmで親動物に体重減少、体重増加抑制、摂餌量減少等、児動物にAGD短縮、精嚢及び前立腺重量減少(雄)、1,600 ppmで親動物に800 ppmの所見に加えて、妊娠期間の短縮、児動物に800 ppmの所見に加えて、離乳前の体重低値、包皮分離遅延がみられたとの報告がある(CLH Report (2018))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~15日)において、160 mg/kg/dayで親動物に体重増加抑制、摂餌量減少、児動物に着床後胚死亡率の軽度な増加がみられた。なお、催奇形性は認められなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 【参考データ等】 (3)CLH Reportは、(1)の妊娠期間の短縮は性機能及び生殖能に対する重大な影響として、Repr. 1Bに分類されるべきとし、また、母体毒性の二次的影響とは考えられない発生影響(AGDの短縮、性成熟遅延、児の体重低値、精嚢及び前立腺重量減少)より、発生毒性としてRepr. 1Bに分類すべきと提案した(CLH Report (2018))。 (4)RACは、(3)の提案に対し、性成熟(包皮分離・膣開口)遅延は性機能及び生殖能への影響に含めるべきであり、母動物毒性が軽度ないし中程度と判断できる用量で、妊娠期間の短縮及び児動物の性成熟遅延・雄の生殖器への顕著な影響がみられたことから、Repr. 1Bは妥当とした。一方、発生毒性については、AGD短縮は妊娠期間の短縮による生時体重の低値による可能性もあり、発生毒性への分類は妥当とは言えないとの見解を示した(RAC Opinion (2019))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(5)より、区分2までの用量範囲では本物質に特異的な標的臓器はないと考えられ、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験において、3,200 mg/kg~5,000 mg/kg(区分該当しない範囲)で立毛、円背位、歩行異常、嗜眠、呼吸数低下、眼瞼下垂、四肢蒼白、昏睡様状態がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (2)マウスを用いた単回経口投与試験において、1,500 mg/kg~5,000 mg/kg(区分2~区分に該当しない範囲)で運動低下、虚脱、立毛、運動失調、被毛汚染がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (3)ラットを用いた単回経皮投与試験において、2,000 mg/kg(区分2の範囲の上限)で死亡例及び症状はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (4)ラットを用いた単回吸入(粉塵)ばく露試験(4時間)において、2.39 mg/L(区分2の範囲)で死亡例はみられず、全閉眼、半閉眼、異常な呼吸パターン、異常姿勢、被毛汚染がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013)、農薬抄録 (2009))。 (5)ラットを用いた経口投与による急性神経毒性試験において、250 mg/kg以上(区分1の範囲)で自発運動量の減少及び歩行と立上り行動の障害がみられたが、経口投与後の全身状態不良によるもので、直接的な神経毒性によるものではないと判断されたとの報告がある(US Federal Register vol. 80, No. 168 (2015))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(前立腺) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分2(前立腺)とした。なお、(1)~(3)における肝臓に関連する所見(ALP増加、脂肪滴の増加、肝細胞のくもり硝子様病巣の出現頻度の増加)は標的臓器とみなせる影響ではなく、採用していない。 【根拠データ】 (1)イヌを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、1,350 ppm(43.1 mg/kg/day(雄)、43.7 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)でALPの増加、前立腺の線維症を伴う重量減少(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 (2)イヌを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験(GLP)において、1,350 ppm(44.6 mg/kg/day(雄)、47.0 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)でALPの増加、肝重量の増加、肝脂肪滴の増加・前立腺重量の減少(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間発がん性試験(GLP)において、2,000 ppm(94.6 mg/kg/day(雄)、133 mg/kg/day(雌)、区分2~区分に該当しない範囲)で体重増加抑制、肝細胞のくもり硝子様病巣の出現頻度の増加、腸間膜血管の拡張及び動脈炎(特に膵臓)の出現頻度の増加等(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 【参考データ等】 (4)ラットを用いた混餌投与による90日間経口投与試験(GLP)において、最高用量の1,000 ppm(73 mg/kg/day(雄)、82 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)までで、有意な毒性所見はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 (5)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性試験(GLP)において、2,000 ppm(99.9 mg/kg/day(雄)、158 mg/kg/day(雌)、区分2~区分に該当しない範囲)で体重増加抑制及び軽度の貧血、腸間膜血管拡張及び動脈炎(特に膵臓)の発現頻度の増加等(雄)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 (6)マウスを用いた混餌投与による2年間発がん性試験(GLP)において、最高用量の1,000 mg/kg/day(区分該当しない範囲)で体重増加抑制がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2013))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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